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エブリデイ・オブ・魔国  作者: 盗賊
 
15/66

双子イン魔国4

ナ『前回まで! 双子が無事再開してうえーんうわーんな展開!!』


葵「あーーーーーーん!!」

碧「だ、だいじょぶだよ葵ちゃん! 僕が守るからね!」

葵「あんたみたいなへたれに何ができるのよーーーーーーー!!」

碧「え、えっと……」

葵「ほらーーーーーー!!」

  盗「きゃー、耳に痛いわね……それもこれも魔王が泣かせるからぁ」

  魔「俺のせい!? 違うだろ! お前がノックもせずにまたドアをぶち破る勢いで開けるから!! ノックしてくれたら俺も心の準備的なんかがダナァ!!」

  盗「ノック? なにそれ? おいしいの?」

  魔「……」ぼきぼき

  盗「きゃっこわーい」

     勇「……」おろおろ

     モ「……」あわあわ

葵「あーーーーーーーーん!!」

碧「あ、葵ちゃん……」

 ばぁんっ!!

葵&碧「!?」

ト「助けてマオえもーん!!」

魔「あ?」

葵&碧「……?」じっ

ト「ん? 子供?」

ナ『救世主!?』

魔「ヘルプだトアえもん!!」

勇「なんかダサいな」

魔「ほっとけ!」

ト「ん? あー、うん、なんとなくわかった。やぁやぁ少年少女。どうして泣いてるのかな? 悲しいことでもあった? 怖いことでもあった?」

葵&碧「……」警戒

ト「あー、僕はね、そうだな……詩人さんとでも呼んでおくれ」

葵「し、じんさん……?」

ト「そうそう♪ お嬢さん、物語はお好きかな?」

葵「?」

碧「……葵ちゃん、不審者だよ」

ト「失礼だね、君! まぁ、いいや。慣れっこだもんね!」

碧「ヤバい人だよぉ……?」

葵「うるさいなぁ! 碧は黙ってなさいよ!」

碧「うぅ……」

ト「ダメだよ怒っちゃ。せっかくのかわいい顔が台無しだよ?」

  魔「……たらし?」

  ト「うるさいよ?」

葵「っ?」

ト「お嬢さん、好きな歌はあるかい?」

葵「え?」

ト「楽しくなるように、いじってお届け。それが詩人さんの仕事なのです♪ まぁ、普通に歌うだけとか物語作ったりする方が主だけど……」

葵「じゃぁ……森に入ったらクマに会った歌がいい!」

ト「了解♪ あ、でも、大人の事情で歌詞そのままは載せられないから適当に創作するねっ!」

葵「大人のジジョー……」

ト「♪ある日、森の中、オオカミに出会った。かわいーいーツーンーデーレーのー、オオカミにでーあーっーたー♪」

  魔「モーブ!?」

  モ「え、俺ですか!?」

ト「♪オオカミは、おろおろと、なんでか、困ってる。泣いてるおーじょーうーさーんー、笑顔にしーたーくーぅーてー♪」

  葵「……」ちらっ

  モ「え、あ、えっと……!?」おろおろ

ト「♪オオカミの、願いは、お嬢さん、笑って。すてきーなーえーがーおーぉーをー、見せてほしーいーぃーんーだー♪」

  葵「……」じー

  モ「……」あわあわ

ト「……あれ? 何番までだっけ? まぁ、覚えてないや」

魔「覚えてねえのかよ!」

ト「お嬢さん、元気出た?」

葵「……」こくっ?

ト「それはよかった♪ んじゃ、次っ、元々はどんな歌かわかるかなぁ?

  ♪甘えん坊の三田黒薄(さんたくろうす)。暇だからー! とやってきた。かまぁってつんつんつん。かまぁってつんつんつん。わかった遊びましょうか……♪」

葵「慌てすぎて夏にサンタさんが来ちゃう曲!」

ト「せいかぁい♪ じゃぁ、次はどうしようかなぁ?

  ♪ポケットの中にはキャンディーが一つ。ポケットを探るとキャンディーは二つ。またもや探るとキャンディーは三つ。探ってみるたびキャンディーは増える♪」

葵「……」

 心当たりを見渡す。

盗「飴ちゃん♪」

勇「ロリポップ?」

魔「綿飴……」

モ「ドロップ……?」

葵「……なんでここの人たちはキャンディー常備なの……?」

ト「林檎飴あるよ~食べる?」

葵「……いらないです……」

ト「あははっ。泣き顔よりも、怒り顔よりも、困り顔のがましかな?」

葵「……」

ト「よしよし。少年の方はずっとムッスーとしてるね?」

碧「……」無言でにらみあげる。

ト「やだぁ。こわいこわーい」

葵「ちょっと碧! 何ガンつけてんのよ!」

碧「ご、ごめんよ葵ちゃん……」

葵「あたしに謝っても仕方ないでしょ!」

碧「うぅ……」

ト「よしっ、弟君も笑顔にして見せる! じっちゃんの名に懸けて!」

魔「なんかそれ色々違うからぁ!!」

ト「ナイスツッコミ♪」

魔「~~~」

勇「と、ところでトアル王? また城をぬけd」

ト「ふっ、愚問だね……」きりっ

勇「……とーあーるーおーうー?」

ト「レベル底辺のザコ勇者に言われたって痛くもかゆくもなぁい★」

勇「……」がーんがーんがーん……(フェードアウト)

盗「後でいろいろ説教されるの俺らもなんですからね?」

ト「分かってるんだけどさぁ、ダメだよ、やっぱ。息つまっちゃって仕方ないもん。仕事はかたしたし、いいでしょ?」

盗「……はぁ……仕方ありませんねぇ」

ト「なんだかんだ諦めてくれる盗賊はやりやすくて好き」

盗「やりやすいって……」

ト「ほら勇者! いつまで暗雲背負ってるの?」

 勇「どうせ私はレベル五の底辺ですよ。そうですよ。スライムにすら勝てませんよ……」

ト「……盗賊、後よろしく★」

盗「……ほらぁ、勇者ぁ?」つんつん

 勇「底辺……」

ト「あ、少年少女! 色恋沙汰……って言ってもわからないだろうから……恋愛の話は好き?」

葵「好き!!」

碧「……」

ト「実はね、そこの金髪で暗雲背負ってるお姉さんとね、そこの赤髪の目つきが少し悪い、ガラの悪いお兄さんは付き合ってr」

魔「トアル王!? それはダメだろ!! ってか、悪いしか言ってなくね!?」

葵「お姉ちゃんたち付き合ってるのぉ!?」きらきらきらきら!!

勇「な、なにを!?/////」

盗「お、復活した」

勇「な、なななななな//////////」

葵「お姉さんお姉さん!! ぎゅっ、した? チューした?」

勇「ぶふっ!!///////////////」

ト「したの? それ以上もっ? ねぇ、どうなの魔王!?」

魔「トアル王ー!?」

葵「それ以上?」きょとん

魔「子供のいる前でなんてこと言いやがんだこのバカ王!!」

ト「きゃっ、こわーい♪ 僕はただ単に好奇心で聞いてるんだよ!」

魔「なおわりぃわ!!」

葵「ねぇねぇお姉さん。それ以上ってなぁに? 何したの?」

勇「し、シテナイシテナイ!!」

葵「何を?」

勇「……っ!!」ぱくぱく

ト「ねぇねぇ、魔王~?」にまにま

魔「……もう、お前は、帰りやがれぇぇええええええええ!!」


ナ『前回とは違った感じにカオスって、今回は終了。みなさん、お疲れ様です! 特に最後!! あ、モーブはいつの間にかお茶を淹れに消えていましたとさ』

 グダグダからグダグダへ。脇道から反対方向の脇道へ。

 ……あれ? いつになったらちゃんと進むんでしょうね?

 あ、トアル王はいつものようにただ遊びに来ただけです。助けて、というのはお城にいたくないから少し匿ってー、ということです。

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