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エブリデイ・オブ・魔国  作者: 盗賊
 
12/66

双子イン魔国

ナ『ここは魔国、魔王城、廊下』

   ?「ここどこ!?」

   ?「知らないよぉ……」

   ?「なによ!? あんたあたしに口答えする気!?」

   ?「うわっ、ごめんよぉ……」

   ?「何よ! すぐめそめそして! あんたそれでも男なの!?」

   ?「ご、ごめん……」

   ?「すぐに謝って、ぷらいど、ないの!?」

   ?「……」

ナ『今回は、そんな場所に、違う世界(リアル日本)の双子が迷い込んだという、お話……』


 双子、姉。双里(ふたざと) (あおい)

 黒髪ロングを、頭の上半分を、左右で結んでいる。ボンボン飾り付き。服は濃い青のシャツに、ベージュのショートパンツ。

 双子、弟。双里 (みどり)

 黒髪のねこっけ。服青緑のシャツに、ジーパン。

 姉、はきはき系。弟、尻に敷かれるタイプ。

 日本人。小学低学年。


葵「ってか、あたしたち今から遊びに行くはずだったわよね!? ここ何処よ!?」

碧「わかんない……」

葵「何ここお城みたいだけど! え、ニホンよね!?」

碧「わかんない……」

葵「てか、公園に向かってたはずなのになんで部屋!?」

碧「わかんない……」

葵「ちょっとはあんたも考えなさいよ!! わかんないしか言ってないじゃない!!」

碧「ご、ごめん……」

葵「何? 謝ればいいとでも思ってるわけ? さいってー!!」

碧「ち、違うけど葵ちゃん……」

葵「何よ!!」

碧「あ、う、ご、ごめん……」

葵「ほら、またぁ!!」

ナ『お姉さんの方、なんとなくスナイパーとキャラがかぶってるような……』

葵「誰!? 誰かいるの!?」

ナ『あ、はい、どうもナレーターです』

葵「どこに隠れてるの!?」

ナ『隠れてると言いますか、実体がないと言いますか……』

葵「……ユウレー?」

ナ『え、いや、違いま……』

葵「きゃー!!」ダッシュ

碧「え、あ、葵ちゃん!? どこ行くの!?」

葵「いーやー!!」猛ダッシュ

碧「ま、待ってよ葵ちゃーん!!」

ナ『……あ、完全になんかやってしまいましたね、私……』


葵「きゃー!! ……ぶっ、いたっ」

 曲がり角で、出会い頭のドーン。尻もちをつく、葵。

葵「いたた……」

騎「だぁいじょうぶぅ?」

葵「!?」

騎「って、子供ぉ? なんでこんなところにぃ……?」

葵「……」

 ひっそりこっそり回れ右する葵。

騎「ちょっと待ちなよぉ」

 剣で通せんぼ。

葵「ひっ!?」

騎「ねぇ、どこから入ったのぉ?」

葵「し、知りません」(なにこれ本物!? な、わけないよね……!?)

騎「知らないぃ? じゃぁ、どうしてここにいるのぉ?」

葵「し、知りません」

騎「なにそれぇ、何にも知らないのぉ?」

葵「し、知りません! 本当です!! ここ何処ですか!?」

騎「……怪しすぎない? ちょぉっと、お話、聞かせてもらってもいいかなぁ?」

葵「ぃ、いやぁ……」

騎「大丈夫、痛いことしないよぉ?」

葵「いやぁ!!」猛ダッシュ

騎「逃げるなんて、ますます怪しいなぁ! いいよぉ、追いかけっこするぅ?」

 ゆっくり追いかける騎C。……なんてホラー。

葵「きゃっ!?」

 定番的にこける葵。

騎「追いかけっこはもうおしまぁい?」

葵「いや、いや……」

騎「よっと!」

 剣を振り下ろす。

葵「キャー!!」

 きんっ

 ……

葵「?」

盗「何してんのよ! こんな子供相手にさ?」

 ナイフで剣を受け止めている盗賊。

騎「あ、盗賊さぁん♪ いやぁ、ね? 逃げるから、つい、さぁ?」

盗「だからって、剣振り回す必要あるのかしらっ!!」押し返す

騎「ないんだけどぉ、ほら、よく言うじゃん? 疑わしきは罰せず? だから、危険物は排除しないとぉ?」

盗「そりゃ罰しちゃいかんよってことだよバカ!! 疑わしいだけで排除しまくってたら人口激減だアホ!」

騎「あれぇ~?」

盗「まったく……お嬢ちゃん? 大丈夫?」

葵「……」

盗「嬢ちゃん?」

葵「……っく」

騎&盗「?」

葵「っう、っう、うえーーーーーーーーーーーーーーーん!!」

騎&盗「!?」

葵「っく、う、あーーーん!! えーーーーーーーーーん!!」

盗「お、お嬢ちゃん!? 大丈夫、大丈夫だからね!?」

葵「っく、あーーーーーん!! うえーーーーーん!!」

騎「え、あ、えっとぉ……」

葵「ヤダー!! こっち来ないでーーーーーーー!!」

騎「あ、う、うんっ! 盗賊さん!! 後任せたねぇ!! 俺消えるわ!!」

盗「ちょっと! いいけどさ! なんでこう言うときだけは聞き分けいいかなぁ!!」

騎「俺絶対いたらダメなやつなんだもぉん!! よろしくねぇ!! 小っちゃい子、ごめんねぇ!!」

 泥棒も真っ青な逃げ足を披露する騎士。

葵「うえーーーーーーーーーーーーん!!」

盗「って、僕だけこれどうすればいいのよさっ!?」

葵「ひっく、えぐ、う、うわーーーーーーん!!」

盗「え、えっと! あ、飴ちゃん食べる!?」

葵「うえーーーーーん!!」ぶんぶん

盗「じゃ、じゃぁ、ロリポップもあるよ!?」

葵「それどっちもあめぇーーーーーーー!!」

盗「あ、そ、そうだったね!」

葵「あーーーーーーん!!」

盗「ど、どどどどっどどっどどどどうしたらいいんだよぃ!?」

勇「盗賊?」

盗「あ、ユシャちゃぁぁあああん!! へーるぷ!!」

勇「ん? な、盗賊!? 何小っちゃい子泣かせてるんだ!」

盗「僕じゃないもぉぉおおおおおん!!」

勇「じゃあ誰だって言うんだ!」

葵「お姉ちゃんじゃないのぉ! 白い服のにこにこした剣持った怖い人がっ、追いかけてきたのーーーーー!!」

勇「……」

葵「うわーーーーーん!!」

盗「……ね?」

勇「……うん、悪かった」

盗「庇ってくれてありがと、お嬢ちゃん」

葵「っく、ひくっ、たすけ、てくれて、ありがとう」

盗「あら、ちゃんとお礼言えるのね。いい子」

葵「っく、えぐ、うっ、うぅ……」

盗「よしよし」

勇「大変な目にあったな。飴でも食べるか?」

葵「いらない、ありがとう」

勇「よしよし。かわいいなぁ」

盗「あ、僕、盗賊。そっちのぺったんこが勇者ね」

勇「おい、誰がぺったんこだこら」

葵「あおい、です。ふたざと、あおい。あの、勇者、とか、盗賊って……ゲーム?」

盗「……違うよ。えっとね、それが名前、みたいな? あんまり詳しく考えちゃダメだよ」

勇「リアルで見たら厨二感が半端ないんだろうな……」

盗「それはいっちゃダメなやつだよユシャちゃん……」

勇「ふっ……」

盗「んんっ。と、とにかく、えーっと、葵ちゃんはどっから来たの?」

勇「強引だな」

盗「ほっとけ」

葵「わからない」

勇「分からない?」

葵「気がついたら、廊下にいて、幽霊がいて、逃げて、それで、あの怖い人が……うっ、うぅ……」

勇「わーわー!! だいじょぶだからな? お姉ちゃんが守ってやるからな!」

葵「……弱そう」

勇「なっ!?」

盗「ふはっw」

勇「笑うな!!」

盗「ぱっと見で分かる勇者の弱さ……ぶふっwwwww」

勇「オイ!」

葵「やっぱり弱いんだ……」

勇「よ、弱くないぞ!? す、少なくとも、葵ちゃんを守って逃げるくらいの余裕はだなぁ!」

盗「よえーお姉ちゃんより、俺がいるからね。だいじょぶだよぉwww」

勇「事実だがすごくむかつくぞ!!」

葵「白い髪のお姉ちゃんは強いの?」

盗「しろ……ま、いいか、うん、仕方ないし……うん、つっよいよぉ? そこの金髪のお姉ちゃんごと葵ちゃんを守ってあげられるくらい強いよぉ?」

勇「……口調が騎Cっぽいような……」

盗「うげ」

葵「なんでお姉ちゃんは自分のこと僕とか俺とかいうの?」

盗「ん? ……キャラ付?」

勇「そんな理由だったのか!?」

盗「いや、うん、わかんね。ま、あんまりツッコまないでねっ」

葵「う、うん……あっ!!」

勇「ど、どうした!?」

盗「どしたの?」

葵「弟!! いない!!」

勇「はぐれたのか?」

葵「ウソ……探さなきゃ!!」ダッシュ

盗「んじゃ、一緒に行きましょか?」

 ひょいっと葵を抱き上げる、盗賊。

葵「手伝ってくれるの?」

盗「姫の頼みなら喜んで?」

勇「うわー……」

盗「引いてんなよ」

葵「あ、ありがとう!! お姉ちゃん!!」

勇「私もいるぞー」

葵「ありがとう!!」

 小学校低学年の記憶なんて一ミリも残ってない……ので、完全に想像です!!

 どんな反応するかも予想できない、なので、キャラ不安定!

 以上、申し訳ありませんでしたぁぁああああ!! いえ、むしろ未来形でも、申し訳ありませんんんんん!!

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