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カラーコート  作者: 真紗
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ソース×幼なじみ=新たな出会い

全く話が進まないけど、とりあえず書けたら出す、これを繰り返すと話は進むはず、進むと、、、いいな〜

あのキャッチの件があってしばらくして、すっかり日常に戻っていた、僕はいつものように、健太と美桜と一緒に学校へと向かった。


新しいクラスにも少しずつ慣れてきて、授業もだんだん面白くなってきた。ほんの少しだけ、という注釈はつくが、、、

自己紹介の時の緊張はまだ少し残っているけれど、美桜と健太という、大切な仲間がそばにいてくれるだけで、心強い。


昼休み、僕たちは教室の窓際で、

お好み焼きのソースが変わると、全く味が違う、という事を僕が熱く語っていた。

2人は呆れ顔で笑っている、何でや!お好み焼きのソース議談は県民の義務教育やろ!

僕は如何にソースがお好み焼きのカラーを変えるかを2人にどうすれば伝わるかを考えていた。


そんな時、ガラリと教室のドアが開き、そちらを見ると僕たちとは違うクラスの男の子が立っており、パチリと目が合う。


「君が山岡晴翔くん?」

その男の子は、僕の名前を呼びながら、まっすぐ僕の方へ歩いてくる。背が高くて、スラリとした体型。運動神経が良さそうな雰囲気が、その全身から溢れ出ている。

「君が、ユーゴさんのボールを取った子?」


ユーゴさん。

その言葉に、僕は公園でドッジボールをしていた中学生を思い出した。そうか、あの人の名前はユーゴさんって言うのか。

「多分、そうだけど…」

僕が弱々しく答えると、その男の子は少しだけ目を輝かせて言った。

「僕、向井むかい 琉惺りゅうせい! 君に会って話がしたかったんだけど。今日の放課後、時間ある?」

予想外の言葉に、僕は思わず美桜と健太の方を振り返った。

「放課後…? うん、あるよ」

美桜と健太も、面白そうに頷いている。

「なら、放課後、体育館に来てくれないか?」

琉惺君はそれだけ言うと、僕たちの返事を聞く前に、颯爽と教室を出て行った。

放課後、僕たち3人は彼に呼ばれた体育館へと足を運んだ。


体育館の扉を開けると、そこには、真剣な表情でボールを投げている琉惺君の姿があった。そのボールは、まるで生きているかのように鋭く、そして速かった。


僕たちの姿に気づくと、琉惺君は投げるのをやめて、まっすぐ僕たちのところへやってきて。

「君が、ユーゴさんのボールをキャッチできたってたまたま公園にいた友達から聞いたんだけど。僕は正直信じられない」

気を悪くしないでね、と付け足しつつ、

琉惺君は、真っ直ぐ僕の目を見つめた。

「だから、自分の目で確かめたくなってね、君が本当にキャッチできたのか、それとも偶然だったのかを」

戸惑う僕に、琉惺君は持っているボールを見せながら続ける。

「僕の球を、キャッチしてみてくれないか?」

僕は思わず後ずさりそうになった。あの時の球でさえ、あんなに強烈な衝撃だったのに、先程見た琉惺が投げる球もそれに似た速さの球だ、キャッチ出来るなんて想像もつかない。


「晴翔、少しだけやってみたら?」

美桜が僕を励ますように言った。

健太も「そうだよ、とりあえずやってみようぜ!」と背中を押してくれる。

二人の言葉に、僕は小さく頷いた。

「じゃあ…少しだけ…」

琉惺君は、僕の言葉を聞くと、にやりと笑ってコートの中央に戻った。


「いくよ!」

琉惺君が投げた一球目は、公園で見たユーゴさんの球に見劣りしないほど速くユーゴさんの投げた球よりも低く、体の中心から少しズレた、取りにくい位置に飛んでくる。僕は反射的に手を出したが、ボールは僕の手をかすめて、体育館の壁にぶつかった。

二球目、三球目。僕は琉惺君の投げるボールに反応は出来るし、ボールに触れることはできた。しかし、ボールをしっかりと掴むことはできず、ボールは何度も僕の手からこぼれ落ちていく。


この時僕は思っていた、

琉惺君が投げる球は、ユーゴさんのようにコースを外れた偶然の球ではなく、僕を当てるために正確にコントロールされ、取れない位置に飛んでくる様な球だ、と。


「…もういいよ。悪かったね」

琉惺君はそう言うと、不機嫌そうな顔でボールを拾い、壁に寄りかかった。

「やっぱり偶然だったか…」


琉惺君がそう呟き、悔しくて、諦めかけたその時、

「しっかり腰を落として低く構えてごらん」

と穏やかな声が体育館の扉の方からした。

ようやくドッジボールを少し出せた事にホッとしてます、ソースは金紋ソースを1度食べて感動しました、普段使いはオタフクソース。異論は認める。

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