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カラーコート  作者: 真紗
17/73

仮入部の朝×幼なじみとの散歩=リフレッシュタイム

今日を乗り切れば休み、頑張れ俺、

大事な話、

※次話以降ドッジボールチームの名前が出で来ますがチーム名に関しては、地名+それっぽい名前を適当に選んで作成をしています、実際には存在しない架空のチームである事、実際に存在するチーム、人物、団体とは一切の関係が有りません、悪しからずご了承下さい。

昨日はその後、それぞれの親がチラシに記載されていた連絡先に連絡をしようとしていた。

しかし、どうせみんな同じ連絡先に連絡するなら、まとめて送った方が早いんじゃないかという話になり、結局、僕の父さんが代表してメッセージを送ってくれた。

その後、何度かのメッセージのやり取りを経て、「明日、ぜひ来て下さい。必要な物を記載していますので、そちらも合わせてお持ちください」と連絡があった。

父さんはその内容を僕に伝えてくれたので、僕はすぐにみんなに書いて渡した。

そして今日、体験入部の日。僕はいつもより少し早く目が覚めた。まるで遠足当日のようなワクワクする気持ちだ。

先日のキャッチでなってしまった筋肉痛もすっかり治まっており、体調は万全と言えた。「うむ、やはりお好み焼きとコウネは最強だということが証明されてしまったな。誰か早く論文を出さないかな〜」なんて馬鹿みたいなことを考えながら、僕は食卓へ向かう。

「おはよう」と母さんに言うと、「おはよう、朝ご飯できてるわよ」と返ってきた。

親も一緒に来てほしいということだったので、母さんも準備があるのか、普段の休日よりもバタバタしている。僕も少し朝食を食べるスピードが速くなる。決して、朝ごはんが母さん特製のベーコンと卵のホットサンドだったからではない。ないったら、ない。トロトロの卵が美味い…。

あっという間にホットサンドを食べ終え、バナナ2本と牛乳を飲み干して「ご馳走様」と母さんに言う。

今、朝から食べ過ぎだろお前、と思った奴、後で話がある。誰に話してるんだ僕は?

下らない妄想をした後、僕は食べた食器や牛乳パックを片付けていく。食べたら自分で片付ける、それが我が家のルールだ。

洗い終えた食器は乾燥機で乾燥させるので、軽く拭いてから食洗機に入れていく。それが終わったら歯を磨き、動きやすい服装に着替えて、タオル、水筒、上履きをリュックに詰めて準備完了。

サポーターは貸してもらえるそうだ。靴については本入部になってからで良いと言われたので、まだ上履きだ。

僕はもう一度荷物の確認をして、問題ないことを確認する。母さんはまだ準備中なので、僕はリビングで待つことにした。

「よし、忘れ物は無い、準備完了だ!」

この間は琉惺君に誘われてキャッチをしてくれと、言われただけだからキャッチしかしなかったけど、今日は色々とさせてもらえるそうだ。

期待と不安が入り混じったような、そんな気持ちで母さんが準備を終えるのをまだかな〜と待つのだった。

~side 琉惺~

今日も練習の日なので、いつもより早く起きる。平日の学校がある日よりも早起きする俺に、両親は苦笑いしているが、いつも「無理をするなよ」と笑って言ってくれる。

去年の今頃、自分の行動が原因で辞めたサッカー。その後に入ったドッジボール。先日、またサッカーの時と同じ(てつ)を踏むところだった。幸い、彼らが気づかせてくれたおかげで、サッカーの時のようになくてすんだ。

(まぁ、100%俺が悪いから仕方ないし、本当の意味で少しは成長できたか?)

勝ちにこだわりすぎるあまり仲間に度を超えた事を言い、挙句の果てに自分勝手なプレーを続けた結果、チーム内で完全に孤立してしまった。

小学生の習い事で有り得ないと思うかもしれないが、両親にも信じられないくらい頭を下げさせてしまった。

(やめよう、これ以上考えたって仕方ない)

もう終わったことだ、と頭を切り替えようとしていると、隣の家から見知った顔が出てきた。

「詩穂、体調は大丈夫か?」

俺はいつものように声をかける。詩穂は「うん…、今日は…調子いい」と言いながら、小動物のようにニコッと笑う。

詩穂は身体があまり強くない。それでも、少しでも身体を強くしようと、毎朝の散歩を日課にしている。練習のため、体育館に行く俺と一緒に散歩する。

詩穂のペースに合わせてのんびりと練習に向かいながら、他愛のない話をする。

「琉ちゃん…、昨日、いい事あった…?」

「ん?なんでだ?」

「サッカーしてた時より…、ずっといい顔してるから…。気になった…」

さすが、俺の幼なじみ。俺のことをよく見てるな。

「ああ、実は金曜日にな…」

俺は金曜日にあったこと、土曜日に聞いたことを詩穂に話していく。

詩穂は話を聞いて、「そっか…、琉ちゃん、よかったね」と笑う。

相変わらずよく笑うやつだな、と思いつつ、詩穂に色んなことを聞いてもらうこの時間が、実は結構好きなんだなと感じながら、体育館へ向かっていった。



1日2話投稿は無理でも、1話投稿は続けます、(3話は、、、やりすぎでした)

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