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ヤンデレ令嬢は婚約破棄されても逃がさない

作者: maricaみかん

「お前とは、婚約破棄させてもらう!」


 なんていう彼。隣にいる女狐が原因なのかな。私を嫌いになんて、なるわけ無いもんね。じゃあ、私が助けてあげるね。


 私はまず、あの女について調べた。どうやって始末するか、考えないといけないからね。


 彼のことは、調べるまでもない。クロウ・ブラン・ベレスフォード。24歳。私と同じ年。ベレスフォード家の3男。末っ子。私は長女だから、お似合いだよね。姉や兄と過ごしてるんだから。私の婚約者。もちろん、大好き。好きな食べ物は牛のステーキ。なんだかんだで、柔らかいのが好きみたい。キュンとする。嫌いな食べ物は、キャベツの入った料理。私と結婚したら、キャベツは食卓に出さないよ。お風呂では、体は頭、右手、左手、胴体、右足、左足の順番で洗う。私とおそろいだね。三男で家を継げないことは、幸運くらいに思っている。うんうん。私と結婚できるんだもんね。初恋の相手は私。当たり前だよね。誰にも言われたくない秘密は、冥土の土産をメイドの土産だと勘違いしていたこと。微笑ましいよね。座右の銘は、今日できることは今日する。素敵だよね。立派だと思うよ。友達は親友だけいればいいってタイプ。余計な相手なんて、私達には必要ないもんね。身長は172センチ。私を抱きしめるのにちょうどいい高さ。体重は60キロ。筋肉質な割には、軽いよね。毎日日課として、背伸び運動をしている。背が伸ばしたいなんて、可愛いよね。


 女狐については、どうも女の方から声をかけたみたい。どう考えてもアバズレ。それで、お金持ちと結婚したいんだって。最低だよね。


 というわけで、もう髪が白いお金持ちの妾にしてあげた。私の交友関係を使えば、簡単だったね。


 それで、もう一度私達は婚約関係ということになった。


「もう一度、婚約破棄させてもらう!」


 また、彼の隣には女狐がいた。騙されちゃってるんだよね。そんなところも可愛いけど、でも、ダメだよ。私とクロウくんが結婚するのは、決まり切っているんだから。


 今度の相手は、どうにも顔で選んでいたみたい。だから、顔が良い遊び人に誘わせてあげた。いろんな男と関係を持つ羽目になって、落ちぶれていったみたい。


 だから、私達はまた婚約関係に戻ったんだ。


「今度こそ、婚約破棄させてもらう!」


 今回も、彼は女狐と一緒だった。言い寄られて、同情しちゃったんだよね。でも、私のクロウくんに手出しする女なんて、ろくなやつじゃないよ。


 3人目は、貴族の立場を取り戻したかったんだって。ということで、領民が反乱を起こしそうな土地の貴族にしてあげた。私の家の力なら、楽勝だったよ。


「ユーリヤ、もう、許してくれ……。もう、お前と婚約破棄するだなんて言わないから……」


「もちろんだよ。これから、私達は夫婦だよ」


 という流れで、私の愛がようやく伝わったみたい。クロウ君、ずっと幸せになろうね。

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