アイデンティティ
「白いものは、考えてみれば普通だ」
白色から一番遠ざかるものにその様な言葉が出るとは思ってなかったけど、別にブイオ様に悪意はないので
透明そのものの星の亡霊なので、応じる
「ふん」
「鳥も、猫も、犬も、うさぎも、白くてだいたい「ふつうだな」という印象だから」
その話ならぜんぜん楽しいのだ。
「そうですね」
「でもなんか、人は白いのが珍しいものなのか?」
ふん、これは確かにわたしの自己認識に関わる話題だ。そして、それが今「確かに自分は怪物と人の混ざりだ。でもちゃんと人だと感じる」の答えになるかもしれないものだ。
「わたしはそんなに知ってません。「悪魔」は学んでます」
「「賢者の国」ね」
「ええ、クララはただ「肌つらい、息くるしい、疲れやすい」…トリプル苦痛の
「身属性」の詳細属性が欠落している」
「いけない知識が漏れてるぞ」
「体の特性にちょっとむずかしいところがある」
「うむ」
「そういうものだったから、ちょっと違う。でも、「白い獣」と共有する特性があります」
「珍しいということか」
「見えやすい。でも、雪のところでは見えにくい。」
「なるほど」
「だから、ちょっと大きいものは「白い」はそんなに利点がないということです。「白い狼」は珍しいでしょう」
「う、頭が」
「なんですか」
「「白い狼」は珍しい」
「そうなんです。でも、雪が多い国には白いものは自然である。人の子もちょっとその傾向に従うかも知れないけれど、そういうのは「深紅の悪魔」には、しかも「知性体を食う事になんも興味ない」ものに本当にどうでもいい知識なので…薄いです。
「雪国ではないのに白いどうぶつ」は、とにかく生きづらい」
「そうなんだろうな」
「でも、小さくて、多くて、早い。そんな特性をもつものは、別に白くてもいいということで、
鳥、うさぎ、ネズミ等は いっぱい生まれるし、機敏だから。別に食べられてもそれより増える。」
「そうだな」
人の子の子は人の子の大人になるまでにクッソ時間かかるのだ。
「でも、そんな特性を持つには、人の子というものは、人間種というものは、随分と大きくて、少なくて、遅いということ」
「だからだいたい「白い人の子」は生きづらいんだ」
「まあ、「白神女」さまくらいになると、「またそのものか」くらいになると、別に顔パスになると思いますけど。どこでも門番フリーパスだと思います」
「確かに「兵士の国」にもそんな話があったかも知れない」
「まあ、そうなんです
でも、それがない人の子の子は、「世界から嫌われるな」とか思いこむことになるから。
「深紅の悪魔としてちょっと欠落」より、クララの方がもっと珍しくて強い物語性を持つのが同然です。
だから「星化」の時に「うむ、「森の姫様」の一段階だな!!」と強く信じで、こうなりました。」
「うむ、わたくしもそろそろ「森の姫様」という言葉に慣れてきたもんな」
これはつまらない真だ。
「たぶん、本質的にはわたしは「深紅の悪魔の亡霊」の方に近いと思いますけど、可愛い娘なんです。勇気ある方の。」
「「透明」の方が息しやすいな」
「だからわたしはそう言いながらも、長期的には「白神女」の影になるつもりですね」
「うむ、初耳だが、もともとそんな感じだった」
「うん。」
そんな話をしていたら、マジで見た事ある山が見えてきた。




