二度寝せずに迎える一日はずっと疲れる
その後、100%二度寝すると思ったのに
やはり人の経験は
偶然と、時の中で、生じる五感と共感と震撼は予測がむずかしいものの
まあ、寝ずに普通に勉強をした。面白かった。
「難しい言葉はわたしに合わないのだ」という逆張りをやめたのである。頭に、より鮮明に浮かんでいた「文様」を「花びら」で書いて、目と頭で習った。
「花びら」と言っても、形的にはきのこの胞子や、砂みたいなものかもしれないけど、まあ、「木属性のエーテル」なら、「桜のドルイド」なら、一番しっくりくるものが「花びら」で、しっくりくるということは非凡のものによってすごく大事なことである。
とりあえず書いて、目にイメージが残って、それを書きなおすか、消すことの連続だ。
そんな感じで、まぁた夢中になっていたら
「今日はずいぶん早起きだな」と、ブイオ様が話をかける。
「おはようございます!」
「おはよー」
挨拶は大事だ。古事記にもそう書いている。
世はもう開けていた。
ダークグリーンと青を過ぎた、白黒の冬の朝だ。
「今日はフィレンツェ辺りに戻れるだろうか」
「根拠はないけど、まあそんな感じかと思います」
そのわたしは、言いながらも、出発するか、もうちょっと のんびりするか迷っているところである。
歩こうと思ったら、ちょっと面倒くさくなったのである。
「止まって文字を書くこと」は「歩く」の正反対の物語性を持つなにかかも知れなかった。
そういうわたしは、桜のドルイドであり「座標の衛星」のむすめ、ステラ・ロサ。
「そう、我らが夢の国の復興のためにー」
「行きましょう!」
今日の筋トレもまだで、これはぜったい長くなるパティーンだ。やばばのやばである。
ブイオ様をマントに入れて、わたしは今日の旅を始めた。
「よろしい」
わからない旅路の再開だ。
人生は誰もがわからないものの連続だ。わたしもそうで、ブイオさまもそうで、「少年」もそう。
わたしは、風邪で死んで、「悪魔」もなんかいろいろあったようで、ブイオさまは急に粉々になった。少年は「深紅の悪魔」に襲撃された。まあ、全体的に「悪魔」関連が多い気がするが、気のせいだ。
そしてわからない人生は、他の人もキットそうだ。
今日も明日も来週も
新しい子供が生まれて散って
文字になって文字にもならず
命はつづくのけれど。
「昨日は「文様」をいっぱい学びました」
「そうだね。勉強熱心上等」
「それが累ですよね。必ず「勢い」にも「整列」にも「喋り」にも利得になる」
「うむ、その通りである。それが「焔流累颯」だ。「木」も「霊」もそうなのだ」
「そういう言葉でした」
手で文字を書くのが慣れすぎていて、杖の集中無しにも結構「花びら」を出して文字を書くとか回すとかができるようになっていた。
「やはり、じぶん、天才系主人公の素質がある」とか思いながら、手を握って、手を振って、「花びら」を回収した後、ブイオさまのちょっかい。
「天才系主人公は「少年」みたいなものだろう」
「心読まないでください」




