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別典のこと、アルミ・ライト

そして、(わたくし)たちはアルミナの仕事場の話をまとめた。


「ふん、メディチ家や他の名望家の流行り、そして最近の素材の傾向だな……よし。

アルミナが工房から離れてらここ家の作業室を使うのはなんだから、リソくんが働けるようなコツを学べたら……『錬金術学会』の建物を調べたいと思うんだ。アルミナの経験はそこの金属の工房を作る時に特に頼りになるだろう」


「そうだな。リソ氏はまだ小さいから、そしてもし成長しないとしても経験がまだだから。ゆっくり貯めるべきだ」


「む」


「資金の問題です。

先代の今の富じゃ、ここのスペアをまた準備することに精一杯だろう」


「そうだな。安定的に制作できること、そして新しい体に宿ることになると元のエーテルを回復できるような処置をすることが必要だ」


「確かに準備しちゃいけないものがいっぱいあるね」


リソくんは私の説明を聞いて納得したようだった。


「それを保ったあと、拠点を作る。それは何年はかかると思うよ。10年以上かも?」


わたくしは頷いた。


「そう。金が必要だな。

だから私もその流通のためにお仕事を少し増やす。……いったん今の方針はこの辺にしておこう」


「わかった」


リソくんは先までの話をいっぱい書いたあと、大きく「お金!」と書いた。そしてその文字を神妙な表情で眺めていたら、急に言い出した。


「お金……金融のお仕事をする人の心がもしアルミくんに宿ったら、違う性格になったのかな」


「急な話ですね」


「気持ち悪かったらごめんね、ただ先の話で思ったの。宝石が一品になるまでの何段階……その間の他の人をきみたちが似るようになったのなら、それぞれの平凡の人の心得が影響をした機械技が使えるオートマトン。そして『金のエーテル』に関して話してた時の『人間の中、金属のエーテルが使えるもの』の例えのように、アルミくんが手からお金を作り出すような子として作成されたかも知れないな、と思っただけ」


「でも僕はそんな機体としてできてない。手からお金が作れる能力って、それはちょっと詐欺になっちゃうし困ります」


「そう」


「そうですよ僕が心配になって『もっと稼げる能力にできてたら』と思ったらそれはちょっと違うのです。僕は最善のカタチにできていると思ってる」


「うん、ならその話は終わりだけど。

ただちょっと思ったのが、ウチが術を使った時に自分も知らぬうちに自分が欲しがるものを望んで、それがお仕事が一緒にできる仲間だったから、アルミくんが今の性格になったんじゃないか、ならそれもそれで今のアルミくんを決めたのはウチの行いも半分あって、その責任がある」


「話がわからんな。ただ今お金が足りてないという話をしてたから、もし今のような思いで『影の糸』を使ったら他のアルミナができたかも知れない、という話か」


「そう。そしてそんなウチが勝手に感じて練り上げた他の子もだ。だからこそ先ルビーちゃんが心配してたレグノの旦那の元の能力の全部が使えないのもその、ウチの手が甘かったからが原因で、そうじゃなかったら、もっと上手くできたらそれぞれの後継機たちがそんなに頑張らなくても今も普通にできていたかも知れないし」


「考えすぎです、リソ氏。そして実際そうだとして何が問題だと言うのですか?」


「問題……ではないし、贅沢すぎる話だから言えません」


「そうですか」


でもリソくんはすぐ話した。


「まあ、言っちゃうと後継機たちには他の可能性だっていっぱいあったはずなのに、ウチの都合のいいきみたちになっちゃったと思いました」


ああ、つまり「決めた図面通りの出来上がり」ではなくて、適当でちょっと惜しい形に後継機たちのコアを結んだのではないか。それは宝石を活性化したことだけではなくて、その融合の時のヘアの処置も適当だったことに関しての反省でもあった。


「それは別にいいことじゃないですか。そしてそれぞれの兄弟を見ても、そんなにリソ氏が決めちゃったから自由がないとかそんな感じではない」


「いや、逆の方。ただルビーちゃんが完全にマギアになったというし、他の子たちもそれぞれの適正に合う、ルビー以外はレグノの旦那の経験でなんとかいける仕事を探してやっていくのを見ると、その『心の向き』というのがみんなにとても大事なことだと思うべきだったのに、ちょっと軽率だった。ただ術を使わなきゃ、と思ったのを少し反省してます」


「何回も言うがリソくんは10歳くらいだからな」


「でも夜空のものでしょう。……まあ、ただ打算的に考えたのをやめたいと思うだけ。多分やめないけど」


「やめないのか」


「悩むのは勉強の方で十分ですよ」


私はちょっと笑った。


後継機たちはそれぞれ、もう見習いとして職場で生活を始める子もいて家から通う子もいるんだ。もちろん私の普段の連絡網の中で信頼できる人間を選んでいるつもりでそれぞれの後継機は写の記憶が繋がるオートマトンだ。別に問題はないと思うけど、でも急に増えて、急に半分くらいになってるな。

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