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お茶会

お茶を淹れて菓子をちょっと、2人とも心がしんどかったのでいったん休憩だ。

これからはコアをウヌスとして維持できるように、固めた器をそれぞれ作って、素体に基づいてそれぞれの体を作らなきゃいけない。その前の一息だ。


「どうぞ」


「ありがとうございますー

これ時代の背景として大丈夫なんですか?」


先の術の影響か、また変なことを言ってる。


「先から何を恐れてるのかがまったくわからないが、これは普通にハーブティーだ」


「そうか。そうですね。

(ミン)のところのお茶かと思いました」


「それもあるけど、残量がすぐ切れちゃうから。欲しかったのか」


「いや、ぜんぜん大丈夫です。そか、そのお茶はこれとは味とか香りとかが違いますね」


「それもこの菓子となかなか合うとは思うけど……でもここのパンにはここのお茶がいいと思ったのだ」


「たしかに」


「……

うん、これがいいのだ。

それで、リソくんのお仕事は終わりだ。これからはわたくしが新型たちの身体を作り出すのを見ればいいのだ。職人としても勉強になるはずだ」


「はい、わかりました」


「基本は私のスペアでいいと思うのだが、金属の部品を主に付けて強化した方がいいと思ってる。それぞれの属性の子にだ。基本だけできているとしたらそこからは自分が自由だ。自ら作り直しても構わないが、わたくしのスペアのまま起きて、自分の慣れてないエーテルを扱いながら体を壊すと面目ないからだ」


「そうですね。火とか水とか、大変そうです」


「もちろんその注意事項みたいな情報が『写の記憶』を閲覧すると、優先順位が高いところにあるけれど。

でも人は1人じゃ説明書だけ貰ってもちょっとわからなくなる場合があるから、直面で説明ができるとそっちの方がいいと思う」


「なるほど。

その、それぞれの子は、知識が全く同じになれるのはわかったけど。すぐレグノの旦那のように大きくなりますか?」


確かに、それは考えてない。


「そうだな。それもわからないな。

わたくしも初めて動き始めたころはきみのように小さかったけれど。スペアはわたくしのサイズに合って作られたものだから、どうなるか。個人は自分が扱える大きさによって変化するものだから。

そして、その時のわたくしは写の記憶も空っぽのような状態だったから今とは何もかもが違うのだ」


「文字通り人の社会みたいですね。なんもなかった以前の世代と、本とか参考できるものがある今に生まれた世代みたいだ」


「そうかも」


「作られた後は、自分も次が作れる」


「そう、これが自動人形が新しく誕生する過程らしいのだ。生まれてから知っていた」


お茶を一回含む。


「確かに人の赤ん坊のようなものではないと思うけど、それぞれが非凡使いのように、属性のエーテルを扱えるようになっているから、その部分では赤ちゃんのようなものです。自分の体をどう動かしたらいいのかわからない。

いったん大事なのは、それぞれの属性に合う平凡の人としてのお仕事を探すことですか」


「まあ、それは問題ないと思うな。慣習職員を必要にする、信頼できるアルティを探せばいいのだ。属性が混ざって、変わってからそれが性格にどう影響を及ぶか……それはわからないままできてる後継機たちだが、そこは自動人形としての生存本能というのが上手く働くことを祈る」


リソくんは瞼を大きく瞬いて言った。


「生存本能ですか」


「まあ、他の生物、怪力乱神みんな同様だ。

亡霊や、逆に達観してしまった人以外は、別に類が変わっても位が高かっても構わない。

食べて休んで良くなる、危険を感じて隠す。自分の範囲を広げようとする。そう言うのが生存本能だ」


「う〜ん、ねるほど。

そこはまた、夜空のもののチカラがあるウチの能力が混ざってるから、少し不安はあるかも知れないけど……旦那が『やばい』と感じてなかったことで、『接着剤のように』働いただけ、ウチの『影の糸』は後継機たちに別に影響しないでしょう」


「そうか。まあ、それはすぐわかると思う。

他は、そうだな……それぞれ喋り出すと、その区分が難しいかも知れない。全員わたくしと似ているかも知れないじゃないか。それが一気に2人か8人になるのだ」


「多くなるのは確かにそうだけど、区分はできると思います。そこは元々属性が違うから話すとわかる筈です」


「ふむ……」


それもそうだ。魔術ギルドと働くと、本当に属性と魔術能力の詳細によって人の性格も影響が大きいが、それが新型たちにもあるのだ。たぶん。

リソくんは菓子をちょっと食べて楽しそうに言った。


「あ、この菓子美味しい。フルーツですか」


「そう。乾燥したものを使って、また焼く時に湿気が戻る。甘すぎた部分はハーブティーと含んで食べるのだ」


「なるほど」


「人数が多くなるのは『写の記憶』にでもそうだが、そこは時間に慣れていくしかないな。

わたくしも何千年『アルベルト・レグノという1人』の感覚で使ってたのを端末(ターミナル)が7倍に増えるのだから、コツを掴むのが結構大変そうだ」


「まあ、慣れるしかないですね」


「そう。決めてからは頑張って学ぶしかないから」

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