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もう一押しのオートマタ

未来の運命などは誰しもがわからないものだけど、

いったん今までなかった選択をしている昨日と今日、

翌日。


アルベルト・レグノの自宅、実験室だ。ちなみに朝ごはんは食べてる。


(わたくし)は半分この状態でも随分安定してる自分のコアをリソくんに見せた。


「なんですかこれは」


「言ったろう。これが既存の代替(スペア)から一部を材料にするために、コアを作るために使うものだ」


「なんか光ってますが」


「それはわたくしの写の記憶と繋がってるから。その権限を持ってるのはそれぞれのスペアじゃなくて今のこの私だから。つまり今はこう喋って行動するアルベルト・レグノは半分の人だと言う事だ」


「え〜〜!?

それは困ります。昨日ぐっすり眠っていいコンディションというよりは、逆に半分になっちゃったのではないですか」


「心は休んでる。そしてすぐ治る。

この家にも何体のスペアがいるから、その一つを使うといい。写の記憶は元々わたくし1人が使うためのものだったので……というか、汎用的に拡張することもできるものだけど、1人用で使っていたので『写の記憶に接続できるコア』から新しいコアたちを作る必要があるのだ」


「いや、助手権限です。いったんそんなことより自分を直してください」


「まあ、それもありだが……」


どうせ今までの何時間、安定したままのコアの半分こが今更変になる心配もないのだ。

私は机のボタンを操作して、地下からガラクタを1人引き出した。


ドカン!

ツゥーーー………


「初めて見た」


「細工にはそんなに性能が変わらないと思って、コアの前処理からするつもりだったけど、自分のコアから直すか」


私はそのスペアを操作して、胸の部分を開いて、形ついたものを手に持って……自分の胸につけた。


「それで治るんですか?かんたんだな」


「平凡の技術とは違って、この仕組みは好き勝手だからな」


昨夜切り取った半分の気力を完全に戻したわたくしを見て、リソくんは満足のように言った。


「うん、これでいつもの感じ」


「そういうのが見ればわかるのか?」


その私の質問に、リソくんは自分も疑問のように言った。


「そうですね。ウチもちょっとわかりませんが、今までの何分はレグノの旦那がちょっと小さく感じれたのです。非凡のもののイドとスフィアとかを言いましたっけ。それのサイズを感じたかも知れない」


「それは興味深い」


微弱な見えないエーテルを扱うことしかできないリソくんが非凡のもののチカラの大きさなどを見ればわかるとはな。

やはり今の本題の「使い切ったエーテルの色を触る」能力もそうだし、彼女にはこの世界のものではない奇妙なチカラがあるようだった。


「まあ、旦那も元通りだし、それでは本格的に次の子を作りましょう」


「そうだな。工程はこうだ。

6属性の中で、いったん四属性(よんぞくせい)に近い部類、そうではない部類を決めてわかる。

そして四属性のうちに『累』の傾向に近い方とちょっと遠い方をわかる。

最後にそれぞれの塊も其々半分こして六つだ」


「ふむ、なんでそうなるのかちょっとわからないですが、旦那が正しいでしょう。

で、その後が宝石の方の材料ですが」


私は元々貴重な素材が入ってた材料箱からものを引き出して言った。


「そう。わたくしは基本の媒体を木材を親しく使ってるから、こちらの鉱石を使うつもりだ。玉にアルミナだ」


「あらそっちも綺麗」


「そしてこちらがウリエルくんたちが用意してくれた平凡の宝石。この四つにはきみがエーテルの色を宿るようにしていただきたい」


「わかりました、飯代です」


「いや、飯代は別にいいのだ……

でも勢いよくていい」


「名前は何にします?」


「それが……素材の名前をすぐ使った方がそれぞれの個人の立場でわかりやすいのではないかと思ったが」


「ルビーをコアに使った子はルビーで、サファイアをコアに使った子はサファイアですか」


「あまりよくないか?」


「いやぜんぜん、ウチも実用主義なので、

ずっと思ってたんですが、後継機もすぐ『写の記憶』に触れるようになるんでしょう?」


「ああ」


「なら区分しやすいのが一番です。後で気に入らなかったら自分で改名してもいい」


「まあ、そうなんだよな」


わたくしはその言葉に頷いた。


「そして最後に、その塊にウチが起こした属性を宿らせる必要があると思いますが、それは問題なさそうですか?」


「それはやってみないとわからない」


「そうか」


幸いなことに、コアだった部分は別に弱まったりしていない。このまま分断すれば良さそうだ。


「それではお願いだ。この宝石たちに、適切なエーテルの色を引っ張ってくれ」


「え〜〜〜一気にですか。わかりました」


ほかが混ざってもよくないと思うから、わたくしはそれぞれの属性の色が宿りそうなルビーとサファイア、トパーズにエメラルドを机に置いた。


「この四つ」


「ジェードとアルミも一緒にしましょう」


「これは別にギルドとは関係がない石だが?」


「仲良しがいいですよ」


それはそうかも知れない。この後継機たちが「どっちはアルベルト・レグノをコピアしただけ、どっちは曖昧なギルドの魔力の模造品」のように互いを叱る悪い関係になっちゃうと悲しい事だ。なるべく同じ立場でした方がいい。


「わかった。これで6つだ」

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