表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
74/623

影を纏い森を歩む花びら

「いいじゃないですか。シンプルで。言葉もシンプルで、行動もシンプル。自分で歩く必要なくて。

つまり、今はブイオさまがわたしに乗ってる状態と言うか」


そうだった。今のわたしは2.5mのドデカい狼を()って歩く、(スーパー)筋力(パワー)の女の子である。もちろん亡霊(ぼうれい)(さが)を持つ星の亡霊である星の狼だから、その名前がマントに「()り」の「(しるし)」という関係性で付着(ふちゃく)されていて、(おも)さは変わらない。


ちなみに「(しるし)」をエーテル理学が専門ではない読者のために説明すると、「塗る」ことと「付けられる」ことの2種類が有るのだ。服に泥水が付けることと、土が付けることを考えるといい。


「それがわたくしがおまえに付けた使命(しめい)の、「座標(ざひょう)衛星(えいせい)」の機能でもあるしな。正しい」


それは新たな(はなし)だった。新説(しんせつ)だったのだ。わたしは疑問を晒す。


「それも関係ありますか?「物語性(ものがたりせい)」的に?」


「うん、そう。」


言葉がめっちゃ短くなった狼である。


「おまえの初めての知り合いとも言える、あの「少年」との会話を聞いて把握したところ、今時(いまどき)のこの世界にはまだそういう概念が薄いらしいが、空の星には太陽にとって世界の様な、世界にとって月の様な関係性があるのだ。」


「ほー」


少年はまだ「占星術は知らない。星座は得意ではない」感じだったけど。まあ。


「その関係性が、「衛星(サテライト)」というものだ。」


「つまり、お日様によってお月様みたいなものですね!」


「段階が飛ばされているけど…まあ…この場合…正しい…」


めちゃくちゃ苦しんでる理系の(おす)である。

なんか適切に合うらしいのでいいのだ。


「まあ、そしてわたしもこんな感じにブイオさまを纏うと色々得がありますね。利得が多い。」


「人の子の体としてか?」


「そうですね。非凡(エキストラ・オーディナリー)平凡(オーディナリー)両方です。「(いきお)い」が近くてより元気になる。「影が薄い」から隠密性(おんみつせい)がよくなる」


「確かに。わたくしはお前の(おさ)だからな。特にわたくしがなんかやる状態ではないから気の通路が短くなったことは得がないとしても、星のエーテルはより近い関係で流れるはずだ。そして「(れい)」としての性質がある」


「そうです。今はわたしは「てめえ有料道路の近くの森を歩くのも違法(いほう)だぞ」のぎりぎりの道を(とお)ってフィレンツェに戻ってる最中だから」


「そうだったのか!?」


「だって道わからないもん」


「確かに」


「だから、狼さまが見れるのがやーだし。こうしてみたけれど、影がめっちゃ薄くなりますね、これ」


考えてみれば、「少年」の家から離れて町中から去った時に、「朝と午前」の差もなんかあったと思うけど、その間わたしが都市(とし)に慣れたと思ったけど、ただ人の目が少なかったかも知れない。影が薄いからそうだったのだ。


「なら、人の子の社会活動をしなきゃならない…の時も、ちょっと安心かも知れぬな」


「まあ、「少年」が急に「ドルイドさん!?どこ行ったんですか?」みたいになってなかったから、ちょっと減るだけで、見えないまでではないと思います

でも、草木の中を歩いているわたしが警備(けいび)に見られないとか、そういうには随分働く」


亡霊(ファントム)だもんな」


「そうですね」


トリプル亡霊の桜のドルイド。ふん。正しい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ