素材厳選
ブイオさまはわたしが引いてる間だったカバンの素材を見て言った。枝に葉っぱ、果実と種と根。
「で、そちらがその妖精女王の……落ちた木の精霊みたいなものの……緑で紫のしたっぱがいっぱい栽培をした異国の草木か。もしかすると今までなかった草木を作り出したものなのか」
「そうですよ。実はわたし、ムー大陸の知識はあるけど、それとここの薬用植物学も頭にいったん入れているつもりだけど……
それらの言葉の範囲の中でも穴がいっぱいできてるので、この草木の一部がただ見てなかっただけ、75000年前からずっとあった種なのか、その75000年の間、新しく出てきた種類が、それとも今回の奇怪巨木の『種類を増やしたい色々』による、不気味な妖精たちが生やした本当になかったものなのかはわからないけど。
あ、エンブリオくん。これはこの辺の木ではないけど、めっちゃ普通だよ」
私は枝を一本持ってエンブリオくんに見せた。薬用植物学に、素材の一つとして扱われるものだ。
「すみません、わからないです……」
「そか」
やはり彼は別に木属性の才はなかったようだ。これから頑張って学ばせると、ちょっとは伸びるかな。
「植物の中のキメラはないように感じる。これらは、そのどっちの種類であっても、いったんそれぞれの独立した種だ」
「植物の中のキメラ?どういうことですか?」
ブイオさまは持ってる植物の知識をちょっと話す。
「平凡の草木のことだが、木は似たようなもの同志には切って合わせると、それが繋いで生きることがあるのだ。奇怪巨木とやらは草木の怪獣だからそんな平凡のことわりをぜんぜん無視して非凡のもののレベルで部位を合わせてたけど、非凡の術をいっぱい使ってそれを盛ったんだろうけど……
ないかありかを言うと、そんな『近い部類の間の方法』は普通に農家で使うものだ」
「あ、なるほど」
わたしはブイオさまの説明に受け継いだ。
「土の堂で聞いたことあるのかね。
そのように合わせた植物はただ『吸って増す』行動原理だけを持ってる植物の霊魂だからか、くっついてずっと生きる。味や育ちや虫に耐えるチカラなどが良くなる。
別に動物や人間にはそんなのできないだろう」
「ふむ」
「一部だけ狼、一部は鷹とかそんなのないだろう。素早く走れて、同時にめちゃくちゃに飛べるとか。
そう言う生き物がいても魔法生物であり、オーディナリーどうぶつではないということだ」
エンブリオくんが同意した。
「まあ、逆にそれがキメラですね」
「そう。また例えるとライオンに山羊に蛇だ。
こちら君が持ってきた素材はそんな感覚がぜんぜんない。それぞれのカタチはこの辺のものではないとしても、持って生まれたものだ。平凡の植物だ。
あ、これは本当に見たことないかも。でもムーの時代からはあったかも知れん」
わたしはちっちゃい青いピカピカな果実を持って、またエンブリオくんに見せる。
「はい、それ珍しいものだと思いました」
「これ綺麗だから好き」
「それで最後かな」
わたしはいったん彼のカバンからは贈り物をぜんぶいただいたので(他は彼の話通り、ちょっとの本……指令書と残ってるフラマの魔力素材、魔道具くらいだった)わたしの場所にちょっとものを移した。
「いただきました。改めてありがとう。
ふん、これらをどうするか。
うんんん……
人に毒がないのをチェックして、香水魔術……桜のドルイドの呪術、『香水』の参考にした方が一番いいかもね」
「今だけの素材だから、それを使った新しいドルイドの呪術を作っても在庫が切れちゃうと終わりですもんね」
「そう。ずっと貰える保証がない限り、それはちょっと勿体無い。
そう言うのはマギア系統である以上、元素魔術もドルイドの呪術も同じだから。
結局これも固有魔力と状況の強烈さに頼る固有魔術は汎用化かできないことと同じだ。過程の媒体じゃなくて、ちょっとの添加に使うもの」
「そうですね」
そのように整理してる間、時間がだいぶ経って、いつの間にかエンブリオくんはいつもの通り、なんか騎士小説に蝋燭の準備をしていた。
「目ぇ悪くないぞ」
「それは嫌だから、気を付けます」
「ふむ。今までだいぶ家の本が懐かしかったろう」
少年は頷いた。
「そうですね。ドルイドさんの次に懐かしかったです。これからの遠征はずっとこうでしょうか」
「いや、カバンに本の一巻くらいは持っていけばいい。今回に積みすぎた」
「それはそうか……」
本がわたしの次だと言う言葉が結構気に入った。
「バイブルとかめちゃくちゃ大きい本は流石に無理だろうけど、何枚は持たれるはずだから」
「いや、でもそれは本が傷つくから……」
「それはわかる。
パピルスがここで使えるわけでもないしね。やはり紙は分厚いからちょっと不便だ」
「そうですね。それもまた交易で存在は知っているとしても、騎士小説とかが軽くて小さいカタチに大量生産ができるわけがないですから」
そこで、わたしはなんか親しくなったギルド長が見せた、風の堂の魔道具を思い出して言った。
「その、アリアの魔道具で持っていけないか?
板に風のエーテルの色として文を書くやつ」
エンブリオ少年はちょっと笑みながら頭を振った。
「それはそのパッドを扱うこと自体が風の魔力を運用することのようなものですよ。伝令には非常にいい革新だけど、ずっとお仕事する気分になります」
「確かにそれは順番がおかしくなるな。心を休むために読む本を持つために、ずっとお仕事気分になるのはよくないね」




