表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
709/715

それはエンブリオくんにもブイオさまにももう言ってる。食糧だ。「脱出」からずっと摂取してなかった食事で、心の言葉を使って新しいウヌスが生えることができる深紅の悪魔によって植物の土壌のようなものだ。

それを貪欲に欲していたことは、フクロウがネズミを狙うような自然なこと。それはそうで、深紅の悪魔というアイディアとしてはわたしの方が普通ではない、おかしい子。


おかしい個体としてわたしはそんなことに元々興味がなかったし、だから( ´_ゝ`)フーンとしてたけど、まあ、この世界の非凡使いも中々強いもんで、もともと「賢者の国」で賢者たちはその「ムー大陸そのもの」である膨大なエーテルリソース、ぶにゅぶにゅの神様の代理人みたいな立場だったはずだから。それに深紅の悪魔が何人がいたって立ち向かうことができるはずがないのだ。

みんなが古代魔術・木のルールに縛られたそこで、たぶん唯一の「無罪」判定になったのが……このわたし、⬛︎⬛︎だ。無罪だと言って別にムー大陸に罪や法律などがあるということではない。でも似たようなものが「(おきて)」だ。師匠を見てわたしは多分思ったんだな。この世界のエーテルを学んでおくのが最善だと。


そして……

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


あとは、わたしは絶対覚えたくない何らかの酷い経験を経て今に至って惑星ユゴスのチカラを丸っこ貰うようになった贅沢な(はい)(きり)なんだけど、まあ、ステラ・ロサとしてのわたしが昨日より酷い経験をすることは絶対ないと思った。


もちろんクララやエンブリオくんが熟してる物語の中ではそんなことを言う奴は必ず後悔するという定番があるけど、わたしのこの「これより酷いことはないだろう」は「花びらとして」だから。

白髪を振り、ルビーの眼球で平凡のエーテルを見る、絶対うまく機能しないだろうあやしいマントの翼を背負い、さまざまな話を見るステラ・ロサさんとしての酷い経験はこれとはまた別のものなのだ。


無力化されると……たぶん、わたしは「本当に小さい、深紅の悪魔のカタチをした飴ちゃん」のようなものになっちゃうんだ。

それはこの物語を読む読者さんには本当に秘密(ないしょ)の話で、なぜなら考えてみればそうとうキメェから、人の前に立って全てを見て善を行う可愛くて凛々しい桜のドルイドかね座標の衛星のステラ・ロサさんには不要な設定だから。

でも、情報のまとめもそれなりに凄く大事なことで、ステラ・ロサという真名(マナ・ディミティス)(パテラ)がなんかなるまではこの花びらの話なぞ誰も聞くことができないから適切な例えを考えると……そう、

なくした花びらは、蜂蜜のようになる。ハチが花から採集をして巣に集めていく、クララが病気が治るために食べてみたけど多分吐いちゃったあれだ。それは、我が故郷からの凄まじいエネルギーを一部使ってもらって、それが仕方なく平凡の光が蒸発(じょうはつ)するカタチで発散(はっさん)されているエーテルが、もうそのような機能もなくなって、()()()()()()()()()()()()()()()()()()から離れているから、ただの高熱量の固まったものになってしまう。残るのはただ、木属性を扱ったなにか。栄養が豊富な草木からのナニカ、それでも種や果実のようにカタチにはなってないものになるのだ。

そう、それは、花の(みつ)のようなものだね。


たからわたしが把握するには別にステラ・ロサさんの心配のように無力化したわたしを食べてもなんか花弁の味がして甘いとかただそんな感じなんじゃないかなという、見た目だけが人の子の美的意識ではちょっとあれな栄養なんじゃないかなという判断をするけど、これもこれでわたしもブイオさまが言うなんとか理学によく通ってるわけではないから、本当に「真名付与」が溶けて灰色の呪いに……もうけっこうふつうな、疫病の感染源に戻っちゃうかも。でもしないと思うんだよね。


まあ、わたしがいま思いたかったのはそれくらいだ。

別にブイオさまの星のエーテルを浴びた後は灰色の呪いだった感覚もあんまりしない。

ただあるのは、自分を守るためのちっぽけな行動原理だ。

もうすぐ朝になっちゃう。


赤くて黄色い、

朝日だ。


もちろん朝日が昇るってその日の丸の日差しがすぐ()すような、王宮のような贅沢な環境に住んでいなくて(王宮、行くことあるのかな)ただ、普段よりちょっと頭が(うえ)↑にあるから。ベッドで角度が()←わっちゃったから。ただそれだけで、ふだんと違う寝床で起きただけで、室内の空間がだいぶ(ちが)く見える。おはようございます。


「おはよー」


「おはようございます」


わたしの名前はステラ・ロサ。桜のドルイドであり、昨夜の寝てる間はなんか昨日の筋トレでやった「再回(リサイクル)」が付けていく最中だったか。その、まだ整理ができてない感覚で、ふと(まくら)を見たら、よくわからんカタチにしながら寝てた。これは失礼だ。人の寝床なのだ。

まあ、とりあえず少年の匂いで寝てなんかいやらしい感覚に起きてるドルイドさんです。

腕は別に(しび)ってない。


「アストラさんは療養中には『ギルドの』専属薬師の仕事とは離れているから。少し暇になったな」


「そうですね。使用人さんとパート分けなのに、わりとやること多いですからね。

今も実はブイオさまに乗って行き来するのが早すぎて時間が余るだけ。普通に薬草の採集に使う時間です」


「まあ、大門を通るのも半分、いや、4分の1くらいはきちんとその目的だから。

本でも読む?市場で物見をするのも手だ。あ、やはりラファエル・ムジカの盗聴は注意してだな」


「それはもうやめることにしました」


「そうか。『もうどうでもよくなるといいんだ』作戦だな」


「いつものことです」


それが、わたしがこの世界を生きる、白神女ぽい子としての方法だから。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ