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真色

「だから、結局その袋を人から貰った、ということだな……」


「あっ、はい。そうでした。いつでしたっけ、エンブリオくんを助けたちょっとあと?『袋』か『カバン』が欲しかったけど。うさぎを狩るとかそれを整理するとか裁縫(さいほう)するとか一々が無理で、薬草を()むにも真冬だから行商人と取引もできそうにない。だから結局助けた人に頼んで貰ったものだ。素敵じゃないですか?もうずっと使ってて余るのを貰ったのにこんなに便利だ。

あ、そういえば」


「なに」


「この袋は、なんでわたしの他の服のように染まったのですか」


「もう言ったろう。型物理性の理だ。おまえはおまえの中のおまえの花びらの立場で見ると『奇怪巨木の沼地』のようにずっとエーテルを張っているのと同じ状態だ。そこは聞くには平凡の水も全部その邪悪なエーテルに染まって全部浄化してちょっと水の消費があったと思うが。そのように、その袋はもうおまえの花びらのような性質を持つようになったのだ」


「ふむふむ。なんとなく、は分ったけど理論はわからないから」


「そしてそれはおまえの杖も同じだ。まだやられたことないけど、その杖はおまえの色賽子(クロマ・クブス)なので、その(スロット)()く以上、適切な木の枝を拾って再生する事ができる」


「まあ、そういうのはドルイドの話でほぼ常識のようなものですから」


なるほど。なら白神女(しらかみおんな)が持つ杖が巨木になるという話も、そのサイコロなんとかは彼女の固有魔力(こゆうまりょく)によって保たれてるのだから、ただ平凡(オーディナリー)の物質として離れたのだからまた似たようなもの、もしくは()()()()()()()が作れるというわけだ。


「そう。マナ・ディミティスが固まっているなら、どうぶつが爪がずっと伸びるように、その『あれこれした色賽子(しきさいころ)が使える』という真名の部分でまた(ニュー)が強いオーディナリー物質を使って似たようなものが作れるのだ。

そう言うのは少年の騎士小説にもいっぱいあるよ」


「ああ、なんか枝で剣を使った騎士さんとか。わたしも聞きながら思った」


まあ、つまりそのスフィアがほぼ自分の体にイドと重なって働く事がいちばんの特徴で、アルマも大体似たようなものなのだ。

そして、そのように、深紅の悪魔も甲殻(こうかく)に見えないエーテルを纏って高速飛行する時などに身を守るけど、これもアルマと似たような事だね。


「だから手慣れた剣、にはならないとしても『長くて適切に触れるようなもの』として自分の闘技のエーテルを入れて強化(きょうか)するとかそういうわざができるのだ。桜のドルイドの杖の杖道に関しては、確かにおまえの戦法はアルマに近いものだから」


「だからわたしも枝を拾って杖を再生する事ができますと」


「そう」


「そしてそれを、戦略的に杖をあえて捨てて新しいもんを作って不意打ちの一撃を与えるとかは型物理性のデメリットになりますと」


「そうだ。申し訳ないから。それももちろん『そういう使い方を前提にした』道具(どうぐ)なら別にいいけど、おまえの杖はずっと共の相棒の感覚で刻まれたものだから、雑に扱うのは良くないのだ」


「大体理解しました」


「ならずっと持って生まれた固有魔力で生きるしかないか?そんなわけではなくて、もちろん『夢国』にフィードバックがあるように、個人という型物理性は変化ができる。本当に遅いだろうけど、まあ、ステラ・ロサさんがドアの金属部品の仕組みがわかるような勉強はできるはずだ」


「その話はもういいです」


わたしは正直先ブイオさまが見せた「(ウッソ)だろう」の反応が素直すぎて、逆にその反応に衝撃を受けたのだ。いや、だからアルベルト氏のような人が食っていけるんだろう……そのおっさんは食べ物どうしてるかはわからんけど。

ブイオさまはいつものように、わたしの心の言葉を握って話を続いた。


「まあ、ならそのアルベルト氏がなんか『全能』のような何でも屋のキャッチコピーを持つように、その人も初めては森のものだから軍艦の設計の仕方とかわかるはずがないのだ」


「確かに」


「なら、学んでできるようになったのだから。

ステラ・ロサという名前で縛って本名がクララの女の子になってる事自体は『花びら』があえて張ってるのでそういう、体が変わるとか成長するとかはないと思うけど、

クララの心の言葉は学習ができる」


「そうですね」


だからこの「白花語(しろばながたり)」のキャッチフレーズが「登場人物、全員神話生物!!!不器用な少女の歴史の旅」なのだ。桜のドルイドと共に見る歴史勉強みたいなものなのだ。(まだぜんぜん書いてないけど)


「ステラ・ロサさんとしての動きがよくなるのは別に花びらがいちいち筋トレをするわけではない。

でも、その深紅の悪魔1人分の型物理性でクララの自意識(エゴ)を築いてるのだから、その部分のミクロ・アマウロスはちゃんと働くのだ。それはおまえの本質が深紅の悪魔の成れの果てだから、人の姿を撮る事がもう少しなんか無理してる感じだからだ」


「うん。だからコアが不安だと言うのがそれですね。そしてそれが安定するのは、名前(なまえ)を受け入れたから」


「そう」


「先からちょっと気になったんですが、ミクロ・アマウロスってなんですか」


「それはただ心の言葉の粒みたいなものだ」


「まあ、それはわたしには普通すぎて逆に驚く概念でしたね」


もともと非凡のものとしてのわたしは、そういう世界を生きてるんだ。


「そして袋が染まったのもそのおまえの深紅の悪魔としてのエーテルが染まったということだ」


「わたしは別に皮を扱う能力とかないのにですか?」


「おまえが桜のドルイドとして人助けをして貰ったものだから。その絶対結果でニューが通ってるから、星のエーテルが行き来ができる」


「なるほどそうか」


「ちなみに、そうだとしても別に無限チート(かばん)になるわけではないよ」


「なんでですか!」


でも、わたしもその答えは知ってた。


「その袋に入れるものは別にそれくらいおまえと(えん)を結んでないから」

だからステラ・ロサさんは別に「ピンク髪」ではなくて白髪なんです。ネオンピンクの「ミ=ゴの見えないエーテル」がちょっと染まってるから読者にはちょっと桜色に見えるのです。

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