ぶにゅぶにゅの神様
「気は済んだか?」
「はい……もともと筋トレをやったあとの話だった」
わたしは服装を備え、既存の戦法、相手の攻撃を避けながら頭を、頭だけを狙う方法を見直す。
最近の深紅の悪魔は「ノヴァ・スクリミア」が、もしくは「花びら突風」がよく効いたからよかったけど、基本は非凡のものとやり合うことだからその練習を欠かないといけないからだ。
そして、「もし頭を積極的に守って、頭だけを狙うと不利になること」場合の対応をもちょっと、固めるとしていたのだ。
相手の動きを想定して適切に避ける方法、跳ねる方法、振るう角度を見直す。
「そうそう。深紅の悪魔は頭がいい種族だから。いったんおまえが平凡の人の子だから、そのうちに『木属性を扱うもの』なのがわかるからいったん最初は『非凡使いを威圧すること』を試す可能性が高い。でも、おまえはもともとその『頭で考えて世界を生きる』とはちょっと違う、厳密に言うとステラ・ロサという非凡の人としてはそれが正しいけどエーテルを見て聞いて扱う、纏って握ることはステラ・ロサという名前の器ができた時にわたくしと間接的にいちいちつながる事になった『花びら』が核になってるから。そのような威圧が効かないのだ。されても花びらのちょっとだけが無力化されるのだろう」
「はい、だからそのせいで動きが鈍くて物理的に攻撃されやすいのもまた事実です」
「そう。そういう危険を持ってるから、それは強いて言うとおまえが『もともと狩る為に練ってるから』その分、物語性として持ってる深紅の悪魔にめちゃくちゃ効く戦法』というのもその『見えないエーテル』に一定以上やられるとそれ自体が崩れて溶けるようなことだ。それが『多いもの』の特徴でもあるのだ」
「ふむ」
「先おまえが『もう一人のわたし』のことを言ってるから追加すると、だからそのひとつひとつはただの部分だけど、ぜんぶがやりたいこと、大事なことがある場合、おまえが想像した『残念だったな、今倒した体はただの一部だよ』みたいな戦法が……ウヌスを失わずに続けるたぐいが勿論、セカイにはそこそこある。いったん宇宙はそうだからこの世界の生き物もそうだと思うのだ」
「蟻の巣とか」
「そう、そういうの」
わたしは頷いた。クララとしてもアリは経験豊富だったからだ。
「もともとぶにゅぶにゅの神様自体が少なくない場合、そういう感じだと思います。主に。だから殺せても殺せない感じの、それ自体が固有の型物理性のようなものを築いてる」
「正確だ」
わたしはクララちゃんとしてたぶん聖堂の教えの名前を間接的に貰っていて、今の給料をその下部組織の魔術ギルドから貰っていてパンが買えるから、ぶにゅぶにゅのなんとかとする知識は、そんなにいいものではなくて……なるべく日常では避けるべき思想だった。
だが、でも、もともとわたしがステラ・ロサとして安定しているのはエンブリオくんが認めてくれた「この、深紅の悪魔の小麦粉のような花びら一々も」ステラ・ロサになってたからだ。だからもっと強力で活発になってたから、その根本としてのわたしとしては、そういう夜空のものが居るかもしれない、は又、逆に仕方がないことだ。
記憶を大分失っていて、戻すのも戻す事自体が危険かもしれない不安な状態だとしても、その「ムーの過去」を考えなくても、もともと今の「灰色の呪い」という疫病自体がちょっとはそうなのだ。
「でも、もともとブイオさまが真名付与とやらをやってた時に前提してたのが『星のワンちゃん』を召喚することだったし、それもなんかわからんけどウヌスが固まるほうの非凡のものらしいから、だからステラ・ロサはもともと『多いもの向けの真名』ではなかったということですね」
「そう。そして、クララもおまえの深紅の悪魔の方もそのように個体が区分されてるたぐいだ」
「まあそうか」
「ちなみにわたくしは機能で分けられたパートがあって、わたくしがそのメインだった感じ」
「そうなんだ」
だから「確かにこれは狼の星から来てるな」という一種の証明ができて、今目の前にいる長さ2.5m(2mと、尻尾が50㎝くらいだ)の狼は姿を維持できる偉さを貰ってるということだ。この部分は本当によくわからないけれど。
「そのような場合、完全体だった『狼の星』(非凡の部分の方)の場合は、機能で分けられてるから、むしろおまえの『女の子の部分、服装の部分、杖の部分』みたいな感じだと思うといい。なんか蟻の巣のように同じ蟻がうじゃうじゃいて一つの目的で動くのではないのだ」
「そうですね。機能で分けられたのはそういうのですね。魔術ギルドの『堂』が5つあるのと似たようなことですか?」
「うん、そうだな。そんな感じだ」
「なるほどな」
「元の話にまた戻ると、おまえは『花びらとしては』多いものの特徴を持つようになったが、どんな基準で自分を考えても『ステラ・ロサという名前』は多いもの向けの真名ではないので、そのような便利過ぎるわざは不可能であろう」
「わかりました」
「まあ、わたくしが結果的に灰色の呪いに真名を付与したように、その真名自体を他のものがズタズタにするとか燃え盛るとかをすると、また非凡のものとしての性質が変わるかも知れないけど、そういうのはない方がいいだろう」
「そうですね……」
今思いついたけど、ブイオさまが言ってる例えが変になってるのはあれだ。
その「キメラ・プラントの主」を見てから様子がおかしくなってたんだ。確かにそれは自分を破壊したものの一部だから、正気にいられなくて、ものを喋る人格としては別にいいとしても、機械としてはこのようにちょっと変になるのだろう。




