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わたしの桜は年中無休なんだが

「ともかくその『キメラ・プラントの主』さんは少しわたくしの親戚みたいな存在だったのだ。それが無理やり『ドルイドに』話をかけるあいだ、『深紅の悪魔の成れの果て』としてのおまえはまるで土のエーテルの操作のあいだみみずなどが酷い目に会うようにエーテルの圧力に(つぶ)されるようになってて、花びらが『く、(くる)ちぃ……』してたのだよ」


「なるほど」


わたしはすぐ何もできなくなったのではなくて、その後も結構ギルドの人たちと喋ったり「奇怪巨木」を解体したりアストラさんの面倒を見たり。色んなことができた。ただ、花びらのスフィアで周辺を感じる能力が凄く劣って、今まであまり健康ではなかったのだ。

それは、その「妖精の女王」のようなものが「平凡の薬師、ステラ・ロサ」を(けが)すものではなかったから、ということだ。気を遣っていらっしゃる。

まあ、考えてみればその下の下、「毒草の変な妖精」もドルイドと白神女(しらかみおんな)のことを知ってた気がする。(そして確かに毒舌(どくぜつ)だった気がする。花に口付いてたしな)


「平凡の物語に妖精の話があったと言ったろう。それは、その人とその人の魂兵(こんへい)として関連したものがこの世界には実に同然の存在だからだ」


「そして、非凡の流れ星に頭を打たれて『同然』ではなくなった?」


同然(どうぜん)ではなくて自然(しぜん)でもない。人の子はたぶん草を食って草を食うものを食うから、そこから『いいこと』というミクロ・アマウロスが発生してそれを伝えて増えてたから、洗って練ってたから『美しいもの』にも感じるようになった」


「どうぜんのように神話生物理学(エキストラ・オーディナリー・フィジックス)のことを混ざらないでください。未来の読者さんが困るのです」


ブイオさまはその愚痴(ぐち)をスルーした。


「美しい草木を好んで庭を管理する平凡の技術者の人も結構給料を貰うくらい、ふつうの感性なのだ」


「そうですね」


「そういう色彩(クロマ)は共通。普通の時のその人を、普通の人の子たちが見たらちゃんと『めっちゃ綺麗』にしか言えないと思うぞ」


でも、その人はもうわたしのように、なんか高い(グラドゥス)の段階で存在が混ざってたから、「化粧(けしょう)」のようなものが必要だったのだ。多分白黒(しろくろ)(まる)っこい頭になってるのが今の姿なんだろう。


「ああ、わかった。わたしも……わたしの中のわたしも、『狼の星の爆発』の神話生物PTSDがあるから、その原因の⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎のチカラを同じく持ってる彼女を見て見分ける事がギリできたことで、普通の非凡使い(エキストラ・オーディナリー・ユーザー)魔法生物(マジック・クリーチャー)などはそれをわかることすらできないのでしょう」


「そう。その存在を隠す、違うものとして見せることは凄く高度のものだったよ」


「ふうん」


わたしはぜんぜんいいことなく、ただ世間話を聞きながら肌を怪我(けが)して勝手に離れただけの経験だったけど、最悪の出会いだったけど、でも「妖精女王の本性」を見分ける事ができたな、ということが、御伽噺(おとぎばなし)としてのそこそこの経験をしたように感じて、ちょっと嬉しかった。


「ちなみに妖精さんのことを心配する必要はないぞ。その『奇怪巨木』からの毒草は草の生き物として命を付けられたものなので、そうそれぞれ動いて話せるようになったものなので、別に可愛らしい妖精さんが『ぎゃー』と体が変化(ムタレ)されて……明日起きたら、毒草になってしまった、みたいな感覚ではないんだ」


「まあ、戦いの中でずっと生えたとも言いますから」


「そう。むしろ混ざって生まれたのは『奇怪巨木』の方で、お前が剥がしたのは部類を数えると高位精霊の亡骸を解体したようなことだから」


わたしはうげ、とベロを出した。


「うわ、気持ち(わる)っ。

なにが『心配する必要はないぞ』ですか。より最悪じゃないですか」


わたしの「深紅の悪魔の粉々になっても活動ができた状態」はめっちゃキモいように言ったくせに、先から例えがちょっと変なブイオさまだった。


「もう終わったことだし……

そして、平凡の黒魔術師(くろまじゅつし)の人たちが『実は可愛らしい妖精さんでできたもの』を毒汁に精製したのではないから」


「それは確かにそうだ。それがなかったということでけっこう救い(マーシー)ですね」


わたしはなんか今回の大魔術のことで、ちょっと気になってたのは大体見たか、もしそうじゃないとしても素振りをしてるあいだ思い出すだろうと、やっと杖を握り上げた。


「無理するではないぞ」


「そうですね」


どうやら「(かさね)の傾向」に充実に、ミカエルくんの「戦死者の名札」のように、深紅の悪魔を破った経験が重ねるらしいわたしの商売道具だ。「理学(フィジックス)」の用語では色賽子(クロマ・クブス)

非凡(エキストラ・オーディナリー)仮初(かりそめ)のルビーの(たま)と飾り。実は本体の(えだ)は「なんでもいい」だ。これもブイオさまが「わたしのステラ・ロサという名前(マナ)の影」にいるように、そういうなんか繋がってるイマジナリアが本質だから。桜のドルイドはそれくらいわかって、できるのだ。


名札(めいさつ)か……まあ、深紅の悪魔は名前を持たない。ただその⬛︎⬛︎⬛︎としての生命の質料。質量とエーテルが通ったのがこの(バクテリオン)に蓄積されて……


いつかはすごいものになったらいいな。そうちょっと思った。

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