焔流累颯
まあ、宇宙のルールは、現実を歩むわたしには夢みたいな話でもある。
「非凡の混ざり」としては非常に大事な常識だけど、「珍しい娘」としては余計感があるのだ。
バランスが大事だね。
「ともかく、自分の物語性を大事にすることですね。何もかも」
「そうだな。「焔流累颯」の理もそれが基本だ」
「それはなんですか?」
どう読むのかもわからないものを急に出しても困る。
「自分は仕方なく共にしています」という事情をばらして楽になったのか、ちょっと気楽に喋る狼さまだった。それでも、「気の通路」は一方的なので、わたしには何かの炎が焼くとか言われてもぜんぜん来ない。
「それも非凡の常識だ。もともとぶにゅぶにゅの連中はそれに従って動く」
「ならわたしとは無縁か」
「話を聞けー」
「はい」
「平凡の知識にないだけで、根本はエーテルの操作だ。そしてわたくしの常識であり、これから3500回は喋ると思うから一応取っておいた方がいいと思うだろう」
「それは確かに毎回わからなくても困る」
聞くことにした。
「大体今まで言った事だけど、まとめただけだ。「焔流累颯」が非凡の基本の生き方なのだ。勢いの炎みたいなもの、熟練して川水みたいなもの。積み重ねて石の市町みたいなもの、気楽に喋る事だ。」
「「火水土風」でよくないですか?」
わたしは爆速理解した。ただそれ、エンブリオ少年が言った「古代ギリシャ」というところの教えの4元素だ。何が違うのかわからん。
「でも、それは、その4元素から離れたものを説明しようとすると、逆に、いずれ面倒くさくなるのだ」
「どういう意味ですか?」
「どんな属性のエーテルも、勢いも、熟練も、雰囲気も知識もあるのに、「土だけが知識の積み重ねだ」「風はただ軽いだけ」という感じで、物語性が固定されちゃうのだ」
「ほー」
「だから、わたくしが「狼の星」になるずっと前から、非凡の神様はそんな掟みたいな何かの教えを作っておくと、あとの子供が楽だろう、と思って、言葉を作ったと聞いた」
「ぶにゅぶにゅですか」
「そうだな」
「でかいですか」
「この世界よりもでかい」
とりあえずド偉い神様のようだった。わたしは広場で焼かれたくないから、物語として流そう。
「なら、その「えんるるいさつ」というものに従って、エーテルの修行をすればいいという事ですね」
「そうだな。もちろん、おまえは「人間として」生活する身だから、基本的は現代の常識に従うのが大事だと、わたくしも思う。ただ、非凡としてだな」
「なるほど」
デメリットとやらに続き。余計感がある知識がまた増えちゃったけど、ただブイオさまに直接聞いたことが大事だと思った。
確かにぜんぶ聞いている。「エーテルの勢いと、気の通路」と、「熟練と学び」だな。
そして、そんな特性自体は、エーテルの行使を行うものとしては、属性に縛られず、デメリットにかからない範囲で自分の物語性を伸ばせるような、ラインを低くしてくれるようなことだと感じた。
もともと魔術も呪術も平凡の人から見れば面妖だ。面白い話として、自分の術に入れれば良い。
今回は本当に説明だけしちゃいました。




