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だからそのぷんぷん感じる「灰」はなんなんだよ

「遅く来ているのだよ。『大魔術』で『フラマの人力の配置』のことを2倍に気にすることになって、忙しかった。薬師さんがここギルドにエンブリオくんの家族として入ったのも、もう何ヶ月も過ぎてる」


「そうですかね」


「だから此度(こたび)はただ『職業の言葉も間違えるうっかりするフラマが珍しい髪を見に来ただけだ』ではない、彼のいちばん尊敬する教授として相談に来てるのだと思ってほしい」


やばい!!!


「とんでもないです、先はすみませんでした」


わたしはそろそろこいつ、礼儀で殺しに来たな、と思って「危ない!」と感じ、彼よりもっと謝罪(しゃざい)をした。先はわたしが明らかに無礼だったのだ。「ギルド長の相談役の薬師で生徒の家族であるから」ギリ取れるかも知れないだけの、「マギアにギリ通る」無礼だ。わたしは平凡の職人で、この人、「最強の戦闘魔術師」さまだよ。


でもやはりこの子、年で人を見る様で、ただわたしが17才かその上だと言うから13才の少年として礼儀正しい気もするけど……まあ、どっちでもだ。

凄く今更だけど、態度を気にして損はないと、めちゃくちゃ遅く判断してる。


「うん。なら、その次の前の話題を言いたいが」


「なんですかそれは」


次の前とは。まあ、どうしても「レヴィアタン」の話がしたいんだよな。そしてそれが彼はアストラさんと話すのは無理だからわたしなんだね。理解した。


その時、食堂の職員がこっちに来た。


「ミカエル・グエラ学長、すぐ夕ご飯のラストオーダーになりますが、よろしいですか?」


「うん、いいんだ。もう食べてる。ドリンクありがとう」


「かしこまりました。

薬師さんも食べ終わりましたね。片付けたいです」


「あっはい、ありがとうございます」


食堂の職員さんはわたしにも飲み物をくれて(優しい)食器を持ってクールに去る。別に食事の準備がいらないと、空いたテーブルでマギアや職員たちが雑談をするのは別に構わないことだったからだ。


「そう、エンブリオくんの相談は終わり。ついでに、レヴィアタンのことをアストラさんにどう聞いているかも気になってね」


「そうですか」


「実は彼女はギルド長の溺愛でもあり、俺は彼女と長く話すのが無理なのだ。占星術の言葉は難しい」


「はあ」


なんと素直なこと。


「ギルドは『四の堂』も中央堂(セントラル)も平等だから。俺は今まで『火の堂そのものとして』ちゃんとするのが大事だから、その『前のギルド』はあんま知らないのだ。オフで話したことなどない」


「確かにそうですね」


「まあ言うと、俺は『一千年の魔術史の火の元素魔術』で精一杯だったのだ。

でも薬師さんも言ってる通り、このギルドのマギアの中で、その話を気にするのは俺。俺以外いるわけもないね。そしてド……薬師さんはエンブリオくんとよく話ができてるから、俺にも直接説明もできるはずだ」


こう言うのなら、別にこの子の人生相談ではないなら(エンブリオくん1人で精一杯だ)ただこの子の人生に重大な物語を教えてくれるくらいならいい。百万回いいですだ。

アストラさんに聞いた昔話くらいならありますと、わたしは普通に御伽噺をすることが好きな子だから、火の大魔術師のミカエル・グエラに「非凡と海賊事変」のことを話したのだった……。


「……だから、その残りカスはほぼなくて、当時の非凡科はディミティスを断念してた。

元の姿はイカのような、タコのようなものだったと言われます」


「うむ」


「それが普通にミサとか行くわけがない、だからバレるはずがないならず者の海賊だからわからないまま。なぜ平凡のならず者たちの親玉をやってたのか、どうやってできたのか不明ですが。

全体的に言うと、『非凡使いの海賊だと思ったのに、海怪物だった』ですね。シンプルだけど盲点だ。

その結果、ネロ家に残ったギルドのマギアはほぼアストラ・ネロ、彼女1人になり、『まあ昔はアクアがメインだったけどな』くらいを今に専属薬師に言うことしかできない、昔のものになってるんです。

そのあと、ミカエル学長の前は、非凡の騎士団に比べると別に戦闘の面ではインパクトがある組織ではなかった……非凡科がより(ディミティス)のことを重大にしていきましたと。けれど……はい、黒い兵団からとある天才的な火の魔術師が発見されてですね。状況が変わって今に至る」


「……」


めっちゃ嫌そう。


「みんなの魔力お仕事の知識で、海怪物の基本はなぞなぞだ。元々ドラゴンやバケモノのクマや此度の『奇怪巨木』みたいにですね、魔法生物(マジック・クリーチャー)が命を絶えるとその残骸が残るのが同然ですが、レヴィアタンの方は基本が『残骸が水のエーテルのように溶けて去る』のです。だから、その『非凡の海賊事変』は今も別にヒントがないです」


が、彼は知ってる「非凡科はそのレヴィアタンの残骸を持ってる」と相反する話の全部だった。


「うむ、『火の堂として』得れる言葉とそんなに変わらない。礼を言う」


「そうですか?新しい情報がないのなら……そんなに頼りになってなくて、語り手として面目ないです」


「いや、逆だ。そうダブルチェックができるのは大きいのだ。

そう、レヴィアタンは消えて同然なんだな。ならなんでかな……」


そしてまた多分「なら非凡科が持ってるものというのはなんなの?似たような『反例(はんれい)』が火の堂の仕事にもあり得るんじゃないか???」などを……ちゃんと悩んでいる(おさ)であった。

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