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縁美智愛の、オメガのこと

そしてその次、アストラさんのレポートを持って3人は占星術師の天文学部に戻ることだったが……大学院生さんたちは普通に使用人さんを何人呼んで運ばせた。

それはそうだった。


「それでは、いったんアストラ・ネロからの『非凡の流れ星』の占いはこれで終了だ。あとは君たちが勝手に書くといい」


「それをネロせんせいの本で読んでもですか」


「はは。もっと書いて残せ」


アストロロギアちゃんは頷く。


「そうします。

えーと、それでは、私たちはここで失礼いたします。薬師さんも使用人さんもネロせんせいのことをよろしくお願いします」


「はい!」


「承知しました」


「左様であれば」


そして3人と2人が去った後。使用人さんもまた部屋に戻ったその後、わたしは普通に自分が「作成に参加した1人という気取り」であったのを感じて、アストラさんに質問した。


「わたしも他の使用人さんに伝達をお願いした方が良かったんでしょうね」


「まあ、ステラちゃんは別にいいんじゃない?活動的だし、平凡の仕事人だし。でも、マギアたちはちょっとも平凡の体として力仕事になろうとすると、それより『デュラ』で運んだりした方が手っ取り早いから、そして普通にそれは危険だ。使用人さんに任せた方がいいと言うことだ。『いやいや私たちが運びます!!!』に近い」


「うむ、ちょっとわかるかも」


「ステラちゃんも元素魔術・土の本を読んだと言ったね」


まあ、その本でトスカーナ語を初めて目に入れましたね。読めないままいったん入れたね。でもそれは言わない方が良かった。


「はい、初めて見たグリモアでした。魔術ギルドの中じゃ薬師の仕事と一番近いですし」


「そうなんだな。確かに。

その、別にデュラが元素魔術(エレメント・マジック)(つち)になってるのは、あえて『テラ』と示すと平凡の物事にいっぱい使われるからそれが嫌で逆張り(しょう)でそう決まったんじゃなくて、その教科書のいちばん前に書いてると思うが……それほど『非凡の術を扱いながら』平凡のものの硬さを守るのが、動かしながら保つのが大事だからだ」


「それほどですか。そしてそういう理由ですか。

わたしはてっきりわたしの名前の『ステラ』と被らない様に『大地(テラ)』を避けたと思いました」


「たわけ。別に()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だけど、Stella(ステラ)Terra(テラ)は文字も全然違うわ」


「そうですか。文字はそんなには得意ではない」


「めちゃくちゃ上手じゃないか」


「いやいやそれほどでも」


わたしも変なことを言ってみた。このように、人が個人の厳しいことを言った時はこっちもそんな過去を一文字。人が変な話を言った時はこっちもあえてボケるのがコミュニケーションの大事なところなのだ。


「……どんな話だっけ」


「まあ、とりあえず土の魔術はテラじゃなくデュラですと」


「そう。それは『固く続かせる』ことが大事だから」


つまり、元素魔術の土は、土自体を「平凡としての性質を保ったまま」動かすのが大事だと言うことだ。火はいい。炎は別に混ぜも火だ。水も同じく。元々めちゃくちゃ混ざるのを利用して葡萄汁を新鮮に持てる。風は……言うまでもなく、循環すること自体だ。

でも土地(つち)はそうすると困る。一緒に来た院生の1人は明らかにデュラでギルドに入った人だったけど、その人が「土の操作」としてレポートを運ぶのはちょっとだとしても危険なものなのだ。他に当たるかもしれないし、うっかりしたまま()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()読めなくなるかも知れない。土のかたまりを扱う間の地面のモグラやミミズ、他の虫が酷い目になることと同じくだ。

流石にそうならない様に日々鍛錬して早寝早起きをしてるデュラのメガネくんたちだったが、アストロロギアとしての生活はそうならないから。夜更かししてるからだ。


「ほへーなるほど」


「それでも別に平凡の建物みたいに『土の大魔術師が作った建物』は伝わっていない。

他の国の非凡使いにはそう言うのがあるかもだけど、マギアは基本的に奇跡のような行いができるものなので、その行いが終わると崩れ落ちるのだ」


「はい、『軽く運んだ〜あちゃちゃ』と、先まで頑張って付けたインクと資料が砂と土になって落ちるとそれほど悲しいことはないでしょう」


「まあ、人の命に関わるものではないとしても、人の命に関わるものをいっぱい支払ってるものだから」


「そうですね」


人も馬車も食べ物も布団も全部(かね)だ。それを全部やった後「すまん、やったった」にならないのだ。


「ちなみにインクは水のマギアも同じだ」


「そうですね。普通に書くしかないですか?」


「普通に書くしかない」


「平凡の仕事は仕方ないんだな」


確かに。魔術史は非凡のエーテルにだけ残すには不安すぎるもんだ。


そう言うのが全体、

(ニュー)に従って意思疎通したものを

適切な思い込みを混ざり、

ちゃんと平凡の物事を調べてながら

時間をかけて残したもの……なんだろう。


わたしの「花びら」で書いた文字は、見た人の記憶にしか残ってないからな。

普通に「デュラ」はステラ・ロサさんの「テラの部分」を避けたものです。

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