だんしゃり
「はい、ではわたしは今気になることは言いました。お時間を奪いました。作業を入りますか」
「早いほどいいからね」
「はい。でも……やはりネロさまの具合はそんなによくないように感じる」
すぐ仕事に入りましょう!と言ってないのは、ただわたしが話を思いついたら止めれない性格なだけではなくて、普通にアストラさんの状態がよくなかったから、雑談でいったんお茶を濁す……の理由もあった。
「なんか体に答えるね」
「それ、筋肉痛ですか」
確かに力仕事をぜんぜんやってない、そこそこ名家の魔術師さんだった。
「これが筋肉痛か。でも、ステラちゃんがちょっと手伝ってくれると進行できると思う」
「はい、心は大丈夫そうですね」
そして、そのあとは書類作業。無限のような分類だ……
白色の窓辺が赤く染めつつ、
終わり。
本当の本当に何時間をメモを整理して、彼女が下のアストロロギアちゃんたちに送る資料を完成した。
今までメモもサンプルも非凡科のフォルトゥーナ・グノシー氏のレポートもあったから……仕事自体は長くなかったと思うけど、ぜんぜん「ゼロから書かなきゃいけないもの」ではなかったと思うけど。
ここで今回の「祟りの予言」は仕事のプロセスがちょっと大変だった。中央堂の占星術師ではない「ギルド長の相談役からのもの」だったので、ここで占星術の大学院生を何人連れて来て整理からさせると「これ、どっちの星座から見ればいいですか」になって、その方が時間を使うとアストラさんは言うから、そして、彼女は厳密に言うと正規のアストロロギアとしては引退してるから。ちょっとカタチが変だと言った。(でも、それくらい別にいいんじゃないの?)
結局、わたしがお仕事の詳細を少ししか知らないまま……
彼女がほぼ全部の整理作業をするのをその彼女の意思に従って動く肉体のように、書くのを除いて大半のことを隣で仕えたわけだ。
この結果、持ってた資料のなかで残るのはあまりなくて、半分以上捨てることになった。新しい書類になってたから。
「お疲れ様でした」
「死にそう。あと2日くらい寝るよ」
「使用人さんの話をちゃんと聞いてください」
「そうする」
わたしは本当に先の「色砂」は別にどうでもいいゴミだったんだな、と思った。他のものもほぼ必要が無かったからだ。
そんな、中間段階の書類を捨てるものとして研究室の木箱に分類をして……そうか、今日の仕事は本当の本当に終わりか、と思ったわけだが……
ああ……そうか?やっと先の中央堂のアリアの先生たちがわたしに「今回の大魔術、お疲れ様です」と言ってたのがこれの事かも知れないな!!!と思った。その人は「薬師さん、やっと書類作業もしますね」とわかってたのだ。
やはりアリアのおっさんたちは察しがいいんだな……まあ、これはただの思い込みかも知れないけれど。
アリアのマギアたちは本当にそういうのを読めちゃうのだ。神話生物理学として言うと、めっちゃ「颯の傾向」が通っている人たちだと言える。
「それじゃ、アストロロギアちゃんを呼んできます」
「頼むよ」
彼女の研究室と非凡の占星術の学科の位置は同じ建物だけど層が違う。そして今まで傍で手伝ったのに今更使用人さんを呼ぶのも曖昧だ。わたしが行くのが道理だ。そして、そうだとしても今の完成した資料をわたしが持っていくのもまた「平凡の専属薬師」として変だから。同じく、仕事をさせるアストロロギアちゃんを1人か何人、呼んでここに連れてくるしかなかったのだ。
使用人さんに伝える。
「ネロさま、今回の出場で筋肉痛が酷いらしくて」
「あらあ」
「でも何時間も仕事ができたから、心にくるものまではないらしいです」
「めっちゃ元気ですね」
「飲み物と服を気を付けてください。すぐ戻ります」
「わかりました」
と、先の使用人さんに話を伝えて、非凡の占星術の、天文学部に来ているところだ。
こんこん、
「はいですー」
「アストラ・ネロさまの占いの件で来ました」
「はい、すぐ出ます」
なんかそんなに気力がない声なんだけど。夜更かしした?
それはそうだった。
「こんにちは、アストラ・ネロさんの薬師のステラ・ロサです。『祟り』の資料ができたので伝達したくて」
「ああ、なるほど。待ってました。すぐ書類を伝われたいと思います。何人必要ですか?」
わたしはどう見ても健康体ではない占星術のせんせいを見ながら頭を傾けて、答えた。
「余裕がある方がいいと思いますので、3人が適切かと」
「わかりましたーならすぐ人を起こしますので」
「はい」
わたしは廊下でアストロロギアたちが出るのを待ちながら、白神女の教えの中の「夜更かししない」は、あの職業ではぜんぜんできっこないな……と思う。やはりブイオさまのアラーム音で起きるのに慣れている今は、早寝早起きの方がわたしには、桜のドルイドのステラ・ロサさんだけではなくてクララちゃんにも合いますわ、とちょっと土のマギアたちに近いかも知れない、と思った。(実際に仕事が被ってるから)
そして、クマがやばくてあまり元気ではない占星術師さんは、大学院生を二人連れってて学科を出る。
「お待たせしました」
「アストロロギアは夜のお仕事なのに、大変ですね」
「ギルドのみなさんが頑張ってるので、これはまた最上だ」
ふん、それはそうか、とわたしは頷く。




