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黒色はただ見えないだけだから

まあ、思い込みだ。そう「黒色(くろいろ)」を言うにはもともと聖堂の神父さんたちが黒色(こくしょく)が基本だ。アストラさんの苗字の、水のマギアが多かった「(ネロ)家」が実権者(じっけんしゃ)だとか、だから魔術ギルドは彼女の非凡の占星術以外は別に国際組織としてのチカラパワーがなかった時にそのように象徴(シンボル)が再編成されたとか、ぜんぜんそういうもんではない。(これは、どうやらミカエル教授くらいの凄すぎる(プラス)制御できるマギアが出る前は平凡の兵隊が本当にマギアを信頼してなかったから、その理由だったらしい)ただ聖堂の下と同格だという意味だね。非凡科の(くろ)だ。

そして教皇庁の非凡科だって、ぜんぜん聖堂の実権者などではないのだ。(同然だ)

黒く染めているのはいっぱんの神父さん。その中のお偉いさん、教皇さままで上がるとどんどん華麗に、葡萄のように、白くなったりするから……別に「黒くて偉い」とかでもない。黒色だから偉いなら、どんどん灰色の神父さんから凄く黒い服を着る教皇さまになる順番が正しくないか。でも、ぜんぜんそうではないからだ。


でも、親愛(しんあい)するエンブリオ少年が時々「エーテルの色」のことを言うのとも同じく、わたしも正直そういう話が好きだし、ギルド長も今回、「風のエーテルの色は空色なのに、アリアの代表のカラーは緑だ」とか言ってたのと同じく……人は見えることを見て思いと繋げるものだから。

アストラさんが咄嗟(とっさ)に「自分が世界の中心だ」とか変なことを言ってたのは、実は「祟りの占いが当たったこと」に地味にテンションが上がっていて、普段の中央堂の色合いを見ながら「私の苗字と同じ」とかをちょっと、そう。彼女の少女時代からずっと思ってたかもしれない、ただそれくらいの些細なことだった。

まあ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()かもしれない。あとで聞きますか。

ごちそうさまでした。


そして、爆速でアストラさんの研究室に戻った。


「あれこれして、結局ネロさまが実権者だったんですか?」


「そんなわけないだろう。ただ昼飯を食べて戻っただけでどうしたんだ、ステラちゃん」


「いや、わたしに『ステラちゃんに出会ったのは運がいい』とか言ったじゃないですか。こっちが混乱でした。だからわたしもわたしなりに思ったのです。ネロさまは実際に凄く偉いお方ではないかという」


「偉いのは正しいが。ここの名誉教授でギルド長の相談役でアストロロギアちゃんたちは私の解釈でお仕事をしている。でもそれはマギアの範囲を()えなくて、マギアの待遇を()えない。わたしは私ふくめて老人が何人か残ってるだけの、数少ない……過去の魔術ギルドの証人(しょうじん)だ。それくらい。ぜんぜん『昔のギルドを率いる』とか『私の占いがなかったら即解体だった』とかではない。お偉いさんたちが組織を置くか消すかはもっと怠くて複雑なことだ」


「そうですか」


明らかに自分が偉いと言ったような気がするけどな。


「まだ『ギルドの過去』に興味があるの」


「以前から思ったんですが、その『レヴィアタンの事変』は……いや、すみません。これはエンブリオ少年に聞きます」


「そう」


もともと人のトラウマスイッチを刺激するのはよくないことだ。「だからその事件がいつの、どんなに大変なことだったんですか」とちょっとわたしは非凡の体を持つものとして興味があったんだけど、まあ、今まで随分聞いてる気もするし……「彼女が結構年を取った時の事件」だったと思うといいのだろう。いったん少女時代の事変ではないだろう。


「えーと、そうですね。わたし、先の会話でそのあと、急に気になったのがあれなんです。中央堂のせんせいたちと、ギルド長も。黒色のマントが基本になってませんか?」


「そうだね」


「聖堂は別にいちばん偉い人が黒く染めたりしない。でも、魔術ギルドでは金の飾りと黒が偉い。それがちょっと気になりまして、『ネロさまと苗字と同じだ』と思いました」


「それは私も幼い時に『同じじゃん』と思ったのは否定しないけど……ほんとうにアルティがただの聖堂の非凡科との直結提携の関係だからだ。昔からそうだったよ」


「そうなんだ」


好奇心解決だ。


「聖堂の場合、それから上はもっといろいろあるだろう。ワイン色に染めた服の枢機卿(すうききょう)さまとか」


「そうそう。覚えてなかったんです」


「その人たちの立場とはもともと別だから。マギアは『やはり変なやつ』にちょっとなるのだよ。

でもそれだけではない。

それも誇り、だからって『結局、聖堂に頼って非凡狩りを避けただけじゃないか』とかよりは、秘術を扱う人のなかの最上で、1000年の魔術史を自慢できるものだけど、基本的に聖人様のように人々に幅広(はばひろ)く理解されて尊敬されることではない」


まあ、そうなんだ。どんなに慣れていて「聖堂の人たちらしい」になっても、一緒に働いていて面倒を見る人、いつも見る使用人さんさえも、わからない術は険しくて未知(みち)だ。不思議(ミステリアス)なのだ。この世界でいちばん受け入れられている非凡使いは……その意味では白神女(しらかみおんな)だとも言える。彼女はそのまま生きすぎているから、慣れるしかないんだね。まあ、非凡科の主張は置いといてだ。

ディミティスは普通に闇属性のわざです。どっちにする~?と長いあいだ思ってたけどそうするしかなかったです。

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