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永遠の17才

「はは、そうでも……ありますが」


まあ、この場合アストラさんがわたしに示してるのは「17才という若い年でそんな薬師としての知識を積むのはあり得ない。若いフリをしている」意味なんだろうけど、でも桜のドルイドになって一年も過ぎてないわたし、ステラ・ロサさんの立場では、10才になる夜にインフルエンザになって難しくなったクララちゃんとしては、それは逆のことだった。逆に「0才か……10才がやっとなのに、17才のフリをする」ことだったのだ。

もしこのわたしの心の言葉を話にして、それを読む読者さんがいるのなら、「いや、75000年以上生きた怪物だろう」と思うのかも知れないけれど……ちょっと違うね。わたしは「星化(スターライズ)」の時一回混ざって真名(マナ)というもんを付与(ふよ)されたので以前のわたしもわたしだが、連続した人ではないのだから。

ムー大陸の滅び、「ムーの最悪」の時に一回粉々になって今もそのスガタカタチを変えているだけだとも言える「花びら」になってるし、クララちゃんはもう冒頭で死んでる。その亡霊なのだ。ピチピチツヤツヤの……もう学校で他の人の子の生徒が変な目で見る赤いきのこの化け物でも白い子の病弱美少女でもなくて、風のように走る狼にも乗れる超健康美少女になっている今さえも、概念的には前のわたしとしては死んでる状況だ。だから、わたしが別にクララとして家族を探したく思ってないのだ。家族に迷惑をかけて大事で仕方ない長女は今の毎朝筋トレをやってもう何匹も化け物の頭を破っているわたしとどう見ても別人じゃあないか。たぶん見た目はわたしや母にそっくりだろうけど、人はやることによって違う人にもなるのだから。


そして、持ってる「記憶」で歳を数えると、エンブリオくんもそういう「深紅の悪魔としてのわたし」よりも遥か昔生まれたてることになるのだから。「ムー大陸そのものであるぶにゅぶにゅの神様」の夢を完全記憶能力で何回も見てる。「ただ記憶を見てるだけじゃないか」と疑問を持つ、エーテルのことをよく知らない君に添加(てんか)すると、他の記憶を見ただけでその人の固有魔力が使えると思うが?ちょっと違うだろう。わたしは「霊術師」の能力が使えないしわからないし、ブイオさまが別にわたしの心の言葉を気の通路で今も伝わっているとしても、自分のエーテルの(クロマ)を出して扱えるものではない。

エンブリオ少年はでも、その記憶の方法で元素魔術・水を扱ってるのだからな。それを「何億年生きてるアクア(元素魔術・水の魔術師のこと)」だと言うのはおかしいだろう。彼は今も8才のショタなのだ。そういうもんだ。


だから、わたしのこれはわりと「なるほど、ドルイドには神秘的なチカラがある」で通るものだったが、「平凡の薬師」だと思うと、そういう事情も半分くらい知ってる人すらもちょっと「あれれ〜おかしいぞ」にもなるのだった。

あ〜その「ドルイドを禁ずる」ということはこういうことなのだ。

むかつく。


しかも、その理由。その権威(ヴィス)を今も持っている(今も持ってるのだ)白神女(しらかみおんな)は行方不明で……これが何を意味するかを言うと、そうだ!「結局死ぬのかよ」になる問題なのだ。永遠の寿命、不老不死だと思って、ただの伝説だと思うには普通に隣の街に来ていて白い牛さんも見れる。(わたしにはそんな記憶がぜんぜんないけど、わたしの中のわたしが「灰色の呪い」として移った人たちにも、そういう経験はいっぱいあるに決まっている)

今までのドルイドの人たちがどんな心得でどんな感じに彼女のことを尊敬して生きていたかなかったかわたしはクララの子供の頃わたしを()てくれたドルイドのばあちゃんしか知らないが、そのうちには「あの人のように永遠に行きたい」としたものもなくはなかったはず。そんな人たちの動力(ターボ)が一気に減っちゃう。

そう、

【白神女の時代】が終わっちゃうのだ。

もちろんこういうのはただわたしが平凡の病弱美少女としても非凡の出来損ないとしても否定的な面を見る傾向(けいこう)があってそういうのを母にも言われたりしたのだが……なかなか信頼できそうな(つまり、わたしを騙したって別に利得がないように感じれる)アストラさんやアルベルト氏の態度で思うと、本当に「その可能性」を思って生きなければならないけれど。


までが、1.5秒だ。


「あるんかーい」


わたしはあえて「でも若いのがいいでしょう」のような手の振りをして、アストラさんもそれに納得したように見える。


「別に神獣もいなくてみんなのばあちゃんでもないけれど、薬師の仕事はなかなか慣れてるつもりだから、これからも魔術ギルドどいい関係を保つと、本当にネロ様の意図のような『次の白神女』にもなるかもですね」


「うん、やはり私にとっては都合が良過ぎて、やはり私が世界の中心でそのなんらかのめぐみでステラちゃんに会えたのだと言っても過言ではない」


それは流石に過言だった。こうだから夜空とか見て変なことばかり思うと普通には生きれない。

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