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白神女が本当に死んでいるのなら

「でもわたしはずっともやもやしてるのが、非凡科がそれを間接的に強いているのは、ただ目撃情報がなくなった以外も、なんらかの根拠があるのではないか、ということです」


「例えると?」


「白神女の偉さで維持できていた木が枯れたとか」


「ああ、そういうのもありえるか!」


ただわたしがドルイドだから知る事だけど、木属性(レグノ)のエーテルの扱いは主に2種類があると言える。1つ目は草木「のように」エーテルを吸い取ること、2つ目は草木「に」そのような処置をしてよく育つようにすることだ。白神女のドルイドの呪術とわたしが知っているドルイドの呪術がどれくらい同じものでどれくらい違うものなのかもわからないが、とりあえず古代魔術・木によると、そんな感じ。

そして、わたしの深紅の悪魔としての記憶を信じると、こんな感じになるのなら彼女は最小75000年も前のムー大陸の「古代魔術・木」を習っている。それは、彼女が髪色を変えたわたしの師匠である「賢者」ではなかった場合も大体そうなるのだ。もし何代前の「前の白神女」のようなものが居たとしても、彼女の(とし)は軽く千年以上。つまり、ちょっとのそういうわたしは知らない白神女としてのプロセスがあるかも知れないけど、だいたい「彼女は75000年を生きた人」として仮定して考えても、100年がやっとの社会の……10才も生きれて無かったクララちゃんとしては別に変らないだろう。


「その非凡科の人の処置があまりにも確信を持っているのです。いや……ただその人がちょっと徹夜をし過ぎていてちょっぴり変な判断をしている感じかも知れないけれど、アストラ……ネロさまによると凄く仕事ができて機敏な人らしい」


「そう、地位はそんなに高くないけど、その人がけっこう大事な仕事しているよ。わたしの『祟り』が大魔術に承認されたのも彼が働いてる」


「だから根拠があってからの話ですから、その中では感性(かんせい)、もしくは慣性(かんせい)ではわたしはどうも受け入れてないとしても、本当に白神女が死んでいるのかな?にもなるのも事実です」


「そうなの?」


「平凡の社会と聖堂の関係がよくなくなってその対応として交通整理をしたいと言うのならままわかる。でも、今は都市国家の間の聖堂の権威は適切に認められていてその下の直結提携である魔術ギルドも火の堂、水の堂を主にする兵力の支援もできる安定した状態です。マギアと関係性が薄い騎士団は(のぞ)いてもですね」


「権威を保つためにちょっとの推測をまことにしてるのではなくて、ぎゃくだということか?

白神女が死んでいるのは本当に確実な情報で、それを『もしかするとあとで必要になるかも知れないから』間接的に聖堂の権威を守るために呪術師たちを禁じてるのだと?」


「わたしはどうしてもその人の政策のことをずっと思ってしまうのです」


「それもそうだろう。白い子だから。その結果で、私は立派な専属薬師さんが働いてくれてることだが。

非凡使いの呪術師ではないとしても、本人のような立場なら気にするだろう」


「まあ、そうです。わたしは平凡の薬師だし、ぜんぜん白い子『である』こと以外は白神女と関係がありませんが」


「ふうん……でも、『確証がある』という言葉さえも送ってないんだよな、その若者」


「そういう情報源(リソース)は共有する感じですか?」


「そう。本当に働きができていて、ローマからよくもあっちこっち手を伸ばして、必要は絵や文献を探して添付したりするのだ。その書物に助けられることも多い。例えるとフィレンツェでまだ最新情報が更新されなかった平凡の占星術のこととかを教えてくれたことがけっこうあるのだよ」


「めちゃくちゃ助けてくれてる」


確かに魔術ギルドはマギアに関してはいちばんの組織だけど、そのメインではない分野の、参考する立場である平凡の天文学の資料などは、あまりにも優先順位が低いのね。


「だから互い利用価値を保つために頭を抱いていることだけど。『根拠あり』か。ぜんぜん話してない」


「そうですか」


ならなんなんだろう。本当にただそのフォルトゥーナ・グノシー調査官……その人がディミティスの専門家なのかはちょっとわからないが、たぶん非凡科の人だからできる筈だ。その調査官が白神女のことが気に入らなくて主張するだけかな?教科書(きょうかしょ)に彼女の呪術がマギアの根本の一部になってることなども消されている、もともと書いてないのとも同じく……

その「古代魔術・木」もまあ、ブイオさまが言う「神話生物理学(エキストラ・オーディナリー・フィジックス)」というものともまたの親戚のような体系だ。でも切れているのだ。そのことをわたしがぜんぜん知らない、知らなかったこととも同じく……

「無関係にしたいから無理して消そうとする」も「非凡科に、又の上の教皇庁にも提携のアルティ・マギアにも明かさない個人だけの根拠を独り占めしてる」もありえるし、どっちもまったくこちらからの根拠はない憶測でもあるが……

いや、こっちは「ドルイドは神秘的な呪術を持ってるんだな」と言われなくなることなんだぞ!!!これくらいは勝手に思ってしまうわ。

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