色砂
「そのような『心の底に残ってるもの』があるから、私はきみを特別だと思った……
かも知れないね」
「そうですか?」
今の話は、実はフィレンツェのクララちゃんとしては全然真実だけど、桜のドルイドのステラ・ロサさんとしては怪しげ。でも、そう生きるとそれはわたしだ。「クララ式エーテル操作」とやらで自分の心と体を動かして「森の姫様」を目指して、「焔流累颯のハヤテ」に通って人の物語を触ることが頭をぽかんと開くよりぜんぜん楽しいとそれはわたしだ。
それがクララもそうであり、実は深紅の悪魔のわたしもぜんぜんそんなのだ。
だから嘘だけど、嘘だけでは〇。
「うん。わたしは今まで実は白い子をそんなに会ってないが……そんな出会いが全然なかったわけではなくて、白神女も見たことがある。だからきみのその『想い残り』がとのようなものか、別に非凡の占星術師としての師匠などではないけど、平凡の星座の物語を教えるくらいのせんせいとして言おう。
きみはその、『だからわたしもなりたい』という心を持ってるのが特別なんだ。今まで見た白い子たちは別にそうではなかった」
「まあそんなに白神女さん自体になりたいわけではないですよ。わたしはここの身分がけっこう大きくて特別なものですが。ぜんぜんアストラ……・ネロさまに頼ってるのです」
「私がいなくなったら?」
「そりゃあその間少し偉いもんになってるはずのエンブリオくんとのコネで今のステータスを維持する」
「そうでもなくなったら?」
「山森を通って薬師として生きれるからそれも問題はないかもですね」
このプランは「黄金の非凡使い」が襲ってくる時のものだ。
「そう。そのように『代案がいっぱい出るような人なのに』心を持っていくのがまたの素質なんだよ」
「それはどういうことですかね」
「両方だ。人は火属性のような人と土属性のような人がいる。いいね」
「そうですね。急に行動を言って行う人と絶対自分では動かない人がいる」
「きみはどっちも曖昧だけどどっちもやってるのだ。薬師としての知識はコツコツ貯めないとできない。毎日の鍛錬はアクティブな人ではないとぜったいやめるのだ」
「それは……ただわたしがそういう……この体になってからです。ギルド長の推測でも説明ができるでしょう。わたしはそのように、平凡の風のようなものをずっと吸わないとわたしのこのビンビンした肌と髪質が維持できない。ネロさまの推測でもわたしの感覚でもそうするとずっとこうかも知れないけどそれは『死なないため止めること』に近いのです。
それは普通の人の生活は難しいということでもあるのです」
「いや、それは明らかにデメリットよりメリットが大きいだろう」
「本当にそうかな。
わたしが白い子『だった』からこのような人になって『ありがたいことだ』と生きれるもので、もっと贅沢な待遇の、
例を言うと貴族の令嬢がこんな運命を持つようになったら『は〜辞めたい』になるでしょう。普通に生きれなくて結婚もお仕事も難しいかもです。ここ魔術ギルドに珍しい人が多すぎて『ぎり平凡』であるだけ。
そういう分わたしが珍しい、と言いたいというのですとそれは少しそうかも知れませんが」
「そう。きみは珍しいのだ。あえて言う。『堂』の大魔術師の子供せんせいたちも平凡の歴史に話を残すであろう偉いさんや有名人とも聖堂の方々とも違って、きみは『同等に偉い新しいものになりたいな』にしてるじゃないか。それは普通ではない」
「ただ運がよかっただけ」
「そっか」
わたしは実はそういうのが、元々「薬師の知識」あたりからわたしが深紅の悪魔として頭が良すぎてできてるのだから、非凡のもので、ずるだ。
だからここで素直に「ありがとうございます!新しい白神女になるために頑張ります!」と飲むのはぜったい違うから。
そう。
[白神女のことを崇める人たち]
[ドルイドたちの……
型物理性のデメリットを受けることになるから]
それでも「はいはい」と、この場で会話を続きたい。
どうしよう。
本当に違いますと、「実はわたしは1億2億など平凡の時間の基準では測れない昔生まれて」「75000年まえにとある事情があってこの世界に来ちゃって」などなどを話してしまっても、それもそれで全然楽にならない。
そう、
この魔術師たちの魔術史という平凡の物事に非凡すぎる話なのだ……
その時、そう言ってるアストラさんの話にやっと「まあでも頑張っていきたいと思います」くらいの言葉をわたしが引き出そうとした時に、わたしは先捨てようとした粒が光るのを見た。
「なにこれ」
「うん?なんかあるのか」
「ネロさま、話中申し訳ないですが、これを見てくださいよ」
「まあ、私はただきみが孫娘のように感じれる、それだけの老人の話だった。以前も何回も言ってる。
なんだ」
そしてわたしの手のひらを見たところ、アストラさんは変だという表情で、わたしに言う。
「なんも見えない、土みたいなものだ」
「なんだこれは」
それは何かの砂のようなもので、宝石のように光る……虹色であり、ちょっと非凡の音みたいなのもなってるような……そう……どっかで見たことはあるけれど……
わたしが崩れる時と似てる。
「ならそういうのはマギアは見れないもんか」
「ふうん」
先までの結構ギスギスの話はまったく忘れたように(そしてわたしは元々流すと覚えてない人間で、実際にいつもの話ではあったのだ。わたしが「キメラ・プラントの主」に出会って敏感になってるだけ)アストラさんは……
もう一回わたしの手のひらを見て、頭を少し傾いて言った。
「この土が何か、私はわからない。だが、これはきみが持つことだ」
「いや、それは財産権とわたしの薬師としての契約条件によって正しくない行いなんです」
このばあちゃん!
ギルド長が聞いてたとわたしに言ったばかりに。
「別にいいだろうけど……
わかった。これは『祟りのサンプルとして全然いらないし、きみに破棄を頼みたい』
気にする必要が本当にない。聖堂の『あらゆる怪物や、夜空のものも見分ける』優れたものたちがチェックしてる。ただきみが『見て聞くことができる薬師』だから変に見えてるだけだ。捨てて」
「そう仰いますと……いいですけど。処理します」
そう言い、わたしはその謎に光る、どう考えても「ブイオさまの欠片」と関係があるものを腰の袋に入れた。




