だから普通じゃないと言ったろう
「はぁ、やっと落ち着く」
「改めて、お疲れ様でした。まだ『祟り』への整理が残ってると思いますが、メモを再確認して占星術の子たちに飛ばすといいっしょう」
「うん。そうするつもり」
椅子に籠ってばあちゃんは、わたしがカバンから色々を出すあいだ…ただ見積もってた。
もちろんカバンと言って、わたくしめが2回目の深紅の悪魔の狩り、そして初めて能動的に贈り物をいただくことにした時にもらって、もうわたしの「花びら」に侵食されている、真っ白に化している袋のことではなくて、アストラさんの研究室のカバンを一個持ってきたのだ。めちゃくちゃ大きくて使いやすい。
「えーと、メモです」
「うん」
「こちらがただの木と葉っぱです」
「別に見たことない種類ではあるが、ぜんぜん怪物ではないね」
「はい、平凡の草木ですね。もう祟りの色とやらもなくなっているのでしょう」
「なんかエーテルは感じれるの?」
「わたくしは平凡の薬師ですので魔力お仕事はちょっと」
「さっきギルド長に言ったじゃないか。沼地は変な感覚がしてて苦労したと。なんか奇妙なファンタジアでも見たんじゃないか?」
「しまった!」
「別にいいけど。
でもどうなんだ?」
「それは、薬師が話すものですか?」
「ややこしいな……『ギルドと仲がいい白神女のような人』としてだ」
「はい、ぜんぜん普通ですね。草木のエーテルから来たものです」
「うん?」
「なんですか」
「それは、エーテルのリソースではないということか?」
「質問の意味がわかりません」
「私が言いたいのは、教皇庁が牽制をし始めたと思われる、白神女のことが好きすぎる人たちに、これはエーテルのリソースとして使えるものではないのか、ということだ」
「ああ、それは確かに魔術ギルドの立場ではちょっとわからないかも知れないです。でも、ネロさまはもう経験がめちゃくちゃ積んでますからもうご存知のことかと。
これ、そういうやからの秘術のチカラとしての素材ではないですね」
「そうなの!?」
「これくらい、エンブリオくんの話でも『参考できる話』くらいでギルドで言ってもいいのでしょう。
わたしも他から聞いたことですが、まだこのようなアルマのようなチカラを身に付ける前の、ごく普通の白い子だった時の呪術師の話では……
魔法効果の媒体ではあるけど、これ自体は魔力素材ではないです」
「ああ、その話か。何かと思った。
そう、語弊があった。魔法効果のための素材ではあるんだな」
「はい、その意味では魔力素材で確かです」
「そうだな。聞いたことがある。つまり、草木に効く術は草木『を使って』なんかやる感じよりは、結果的に草木が増すようなその感覚だ」
「はい、むしろそれ自体がエーテルのリソースに使えるのは火属性の方です。文字通り薪を焼くようなことを魔術的にやるのです」
「まあ確かに」
「そしてこれこれにこれで終わり。小さい粒は別にいらないでしょう。いったんこれらは教皇庁非凡科の解ができるかも知れないから、大事な証拠だ」
アストラさんは頷いた。
「そう、それでギルドが何らかの人力や金をパクることなども一発で確認できるから。非凡の物事はこのように仕事の検証を通らなくてもいいから便利だ」
「厄介じゃないですか?」
「そんなことで……はあるけど、そんなことないよ。逆に、非凡使いがあらゆることとして邪道のやらかしをしたとしても、それがディミティスができる術ではないとわからないから。普通にパクるとかぜんぜんわからない奇妙な方法でやった物事は解釈できない」
「そうですか」
「でも調査官が読める種類のエーテルの行為は痕跡が残る。マギアは基本的に燃費がわるいからね。そして、アルマの人も動ける時間が限られている。つまり、読む人から判断するには『このような行いがあったら、それに相応する平凡のあれこれも自然に事前の計画通り実行された』として信頼することができるから、長期的に見るとギルドの立場でも変に仲間が他を裏切ることを心配しなくてもいいのだ。仕事に集中できる」
ふうんなるほど。そしてこれらをやったあとでもちょっとあやしさが解けてないやつは、幻想魔術師を使ってもっと探る。その段階は秘密だということだ。疑いはストレスになるから非凡使いの仕事が難しくなる。
……ファンタジアの人たちは、どうやって正気で生きてるの???
まあ、そういうのはわたしの知ったことではないが。
「そしていつものアストロロギアの本。ネロさまのものですね」
「そう、いちおうギルドの公式の魔導書だけど基本は平凡の占星術に私なりの解釈をいっぱい付けたものだ。だからただそんな思い込みがいっぱい入っていて一部は恥ずかしいが、でも残ったものの特権でもある」
「そうです。あとのものはただ、残っているから老人が凄いのです。そのコメント一々がネロ様の1人分量の、そして経験してた昔からの魔術史がそれなりに込めていることなんです」
「面妖な言い方!!!」
わたしはエンブリオくんやギルド長から学んだむかつく仕草でスルーした。
「ならこれで今回の出場は終わりです。すぐ使用人さんが飯を持ってくるはずです」
「お邪魔します」
「タイミングがいいもんだ」
その言葉が終わって直後、さきの使用人さんがパンやスープなどを持ってきて、アストラさんに食べさせた。ちなみに、わたしも一応専属薬師としての待遇があるので普通に食堂で昼飯を食べるといい。
「今回の祟りの結果だ。その呪いをマギアたちが全部祓ってる」
「そうですか!
……はい、なんのことでしょうか?」
使用人さんが困ってるじゃあないですか。
「こっちの木のクズ。これが『毒液』とやらの原因になってたのです」
「そうですか!何ということでしょう……」
そして、使用人さんは「ほんとうに理解ができない」という感じで、先までは怖かったのが、「マジか」と信じれない表情で仕事に集中した……
そう、木属性の非凡のものとしての生命力を失うと、ただの木のクズになるんだよな。
だからこのように、非凡使いの物事は平凡の社会に理解されてないのだ。
仕草は手草とも言いまして、この世界のジェスチャーの意味で使ってますが、これからも使えますが、ただ作家のわたくしが錯覚したもので、当初は別に珍しい表現をしようとしたのではなくて、本当にそれが仕草の意味の言葉だと思ってた。ネタの解明だけをここに残します。そしてそういう言葉を配置しようとしたのは、そこそこ非凡使いたちに「古代魔術・木」を扱う白神女の影響があったというのを見せたかったのです。これは「百万回そう」などの意味不明な表現を推してるのも同じ意図。




