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長旅は疲れるもの

そう言えば「白い子」はこの世界に少なくても「平凡の人の子」としてなかなか存在していて……つまり、非凡使いエキストラ・オーディナリー・ユーザーよりふつうだ。

レグノの旦那はウチとそっくりのギルドの薬師もいるとしたけれど。でも、その人はドルイドとして生きていくのをやめた、非凡使いらしい。つまり、大嘘つきだ。


ウチは旦那と違って木属性(きぞくせい)のエーテルのことはぜんぜん知らなくて、別にドルイドの人に出会ってもいないから、ただ自分のこの「幽霊(ファントム)のようなエーテルが触れる」(さい)があるだけの、平凡の技術者(ぎじゅつしゃ)志望(しぼう)だ。白い子だとしても別に(ニュー)はないかな。


そして今のウチはぜんぜん思ってもしなかったけど、黄金(オロ)呪縛(じゅはく)を仕掛けられて思い出すことすら閉ざされてる色味(クロマ)……その同じ名前(マナ)共有(シェア)する(かがみ)の表面の内側(うちがわ)にいるようなそんな人の……1人、2人はそれぞれ生きるのだろう。

ウチも知らない、ぜんぜん忘れているなんらかの目的(ターゲット)を握り今日を歩く……たぶんそうであるはずだ。


▼▼▼

そんななにものにウチは擬態(コピア)しているはずだから。

△△△


「すぐおっとが帰ると思うから、今日の自習に問題はないんだね?」


「はい、たぶんそうです。楽しかったです」


そういうのを勝手に決めないでほしい。


「よかった!」


そしてその瞬間、リソくんがこれからも何百年を使って生きていく社会性を決めているときに、

同じフィレンツェの非凡使いの()、魔術ギルドの中央堂の庭に、ステラたち……

わたしたちは降りた。


「屋上のほうがネロさまの実務室から近くないですか?」


「使用人が呼べないじゃないか」


「それもそうか」


(わたし)、本当だめだ。この『(とどろき)』を使った旅は、今度のこれで限界かも知れない……」


「これも結構ラファエル殿(どの)がふかふかに布団のようにした風のエーテルだと思いますが、やはりネロ様の年がありますもの」


「それもそうだな。『そうだとしても大丈夫な』やり方をもっと考えるか」


「いや、長旅自体がもう無理かも知れないのだ」


「そうなの……」


わたしたちは昨夜、野営地(やえいち)に行った時と似たように、ギルドの魔術師たちが、平凡の職員たちが来るのを待つ。このようにフィレンツェ本部に戻っている以上、出場のあいだ全任せだった、わたしによる彼女の手伝いではなくて、何十年もやってるもっと有能な方々に任せた方がいいからだ。確かに、そうするためには屋上に降りてビルに入ろうとするのもカタチか変だった。


わたしはギルドの薬師を務める、桜のドルイドのステラ・ロサさん。以前「野営地」の時と違って全然大丈夫なわたしを見て、ギルド長のラファエル・ムジカが言った。


「やはり昨夜、ステラさんに(わたし)の気遣いが()りなかったよりは、あの沼地の化け物の影響が残っていたのが原因だったな。全然元気だね」


わたしは頷いた。


「そうですね。きっちり『(ホール)』のお二方に倒されてるのに、普段、山森(やまもり)の活気がある薬草などを見分けるためにエーテルのことをちょっと見ているわたしとしてはそっちの変な風景が衝撃すぎてそうなったと思います」


「ふうん、なるほど」


こう話すことはもうわたしが「木属性の非凡使いです」と、「ドルイドです」と公言してるようなことだったが(エーテルを見ることだけで非凡使いとして働いてるいちばん一般的な(ケース)が、こっちの70才のばあちゃん、アストラ・ネロさんがいる。)でもなんかエンブリオくんの仲間たちも明らかにわたしに「ドルイドですか?」とか平然と聞いてたので、まあ、これくらいの話はいいだろうと、わたしは言った。

実はその時、時間がずっと〜〜〜伸びて、奇怪巨木(キメラ・プラント)をただの使い魔のようなものとして使役していた人との会話のために、その人、「夜空のものと混ざった妖精女王(ようせいじょおう)」の一方的な要請(ようせい)のために木のエーテルを扱うわたしの「花びら」の働きがぜんぜんだめになってたけど、でもわたしはそれと同時に何ヶ月やってるクララちゃんでもあるので、その毎朝を動いている慣性(かんせい)とやらが残って寝るまでを耐えることができたもんだ。そこで「一緒に来たあの人、なんか宝石みたいな肌になってますよ!!!」になったら、その場で即決(そっけつ)処刑(しょけい)が決定されて、翌日の朝に別に(ニュー)もないキメラ・プラントさんと一緒なかよく薪になってたかも知らなかったけど(それも一応エンブリオくんがギルド長にはちょっと惜しい「すごいやつ」の1人だから少しは見逃してくれてるけど、そう思われるけどそんな状況があったら本当に大変だった)今の話でラファエラちゃんは「まあ、確かにあんな変なものに、ドルイドの子はショック受けるだろう」とスルーができた。


「いったん朝飯を頼んで、そのあとネロ様は休んだ方がいいと思います」


「もう(ひる)なんよ」


「それもそうか」


この、ペラペラ喋れないと死ぬような人種(じんしゅ)はやはり一言(ひとこと)を負けないんだな、とわたしはアストラさんの話を「はいはい」と使用人さんに説明をして、わたしもまだ奇怪巨木(きかいきょぼく)から取ってるサンプルを持ってるので、彼女が研究室で整理をするまでが今日のお仕事だ。

別に腹は減ってないけど〜

ふん、飯よりは早く今日の筋トレのルーティンをやりたいかな。

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