まっすぐな世界って結構まぼろしなのは知ってるよ
「意外とよく食べるね。きみは白い子だから病弱した感じがあったから意外だった。よかったね」
「ご馳走様でした」
「実はだからこそあえて勧めたのでもあった。でも、手伝いもしてくれて。レグノという人はきみのような子に出会って恵まれたね」
「へへ」
ウチは彼女の整理をちょっと手伝ったあと、普通のようにリビングで娘さんが遊ぶのを見て、3人で休んでいる。使用人を使ってないが贅沢で心地よい。良い家だ。
「アルベルト・レグノ……その人は、魔術ギルドの仕事を貰ったり、あっちこっちに出張を行ったりすると思うけど、きみは今の生活で満足するの?」
そして彼女はやはりウチたち、そんな話をするにはちょっと早すぎではないですか???と思える話題を出す。
でも、それは先までの食事のあいだの「あぁえっと、はいはいそうですね。いや、そりや少し違うます」などなど。そうするしかなかった気が散る話よりはぜんぜん安心できる余裕があったので、ウチもちょっとゆっくり考えて喋ることができた。
「そうですね。いったん、現実の話では元々レグノの旦那に拾われてなかったらウチはもう死んでると思うから、その分ほんとうに恩人です。それは絶対的にそう。
そして、主観的に見ても、ウチと考え方が合っていていい師匠だと思うのです」
「そうなの?」
「そして料理がうまいです」
「な、なに……!?」
「どうかされましたか?実はめちゃめちゃ美味しいご飯を貰ってるあいだ、話が多くてちょっとわからなかった部分もあったのです」
彼女は自分の話がなんらかの彼女の頭の中の完璧すぎる論理の中で少し刺さって、反論として膨らんで、ちょっと破れた。もしくは溶けていたのようにちょっとは考えた。
そのあと、ウチになんで彼女の距離感がそんなに故障していたかを告白した。
「あ、そうよね。関わりが急だと思うのは同然ね。ごめんなさい。
でも仕方が無かった。うちのおっとが昨日ね、『わ!ほんとうに自分のような子を拾ってた。あの子は立派になるよ』と言ってたのが印象的でね。『うちの子が大きくなったら装飾品を頼むよ』とか言い出すから、私として別にきみを試すとかはないけれど、知ることになるじゃない。知りたくもなったよ」
あ!!!だ〜か〜らあのおっさんが今朝ちょっと「話すのでは無かったかも知れねぇ」みたいな感じでしょぼん(´・ω・)としてたのか!!!
「そうですね……」
過大評価しすぎだ。建築協会の人は何を見てウチがレグノの旦那のようなものだと思ったんだ?
まあ、彼の「累」というよくわからないものが非凡のものとしても平凡の技術を好むことになっていて、確かにウチはその思想はちょっとは知ってるつもりだから、「平凡の技術者の師匠と弟子の関係」よりはより近いものがあるのはちょっとわかるけど。心から感じているけど。
「見るにはきみは普通に話が通じると思うけど、レグノさんはそんなに年取ってないのに、なんかもう達観して難しいという話が多い。そして、そのような難しい点を持ってるからこそ体系が作れる。だからこそアルティの間の連絡網や依頼の分担も問題なくできていて、おっとはその仲間として利益を得てるし、家族でこうやってこの子が育てる……ありがたいことだよ。そして、そういうナニカを破らずに続く人にはよくあることで、レグノさんはあえて自分が出す欲望があまりなさそうだと言うから、あ、私は別に仕事で関わることは全然ないけどね。毎日2時間くらいは喋るから。おっともその面ではいつも褒めてるし、高く買っていますよ」
「そうですか」
「そして、だからこそ彼が『レグノさんが最近女の子を拾ったらしい』と言ってその話を聞いた時は、
『ふん、やはり“綺麗”だけの人はないんだな、気色悪い』とか思っちゃって、それは私の考えが間違いだったようです。それは反省してる。考えが変わった」
「それはどういうことですか!?!?!?」
「あ、またごめんね。大人の気持ち悪い話だよ」
「そうですか、大人の気持ち悪い話ならわからないな」
「またのまた、忘れてちょうだい」
「はあ」
つまり彼女は実はロリコンだったレグノの旦那が今まで善人を被っていた、ふん、そんな何かがあるとは思ってましたよ、知らんけど……←くらいのゆるい、急進すぎる思いでウチの話を伝わっていて、でも、それが昨日のおっとの全然そうではない「あの子は大物になるね!!!」などの大袈裟があったらしくて、「そぉれは私も関わることなんだけど。確認したい」と言って先までの尋問があったのだ。
よかった。「今から出会う人全部が半分くらいはこんな人」ではなさそうなのだ。
そして、もちろんウチもレグノの旦那が時々顔を見る視線が怪しいとは思ってたので、これはまあ……「白神女」と似過ぎた影響でしょう、と思ったし、今も思うのだが……(彼は元々人間のおっさんでさえないのだ。実のところは)
でも他が見ると今までこの人が思ったように(そして、考えが変わったとか安安他人に言ってるこの口だけの話の通り、別にその初印象が変わってもいないと思うのがいいのを含めて)それも平凡の人たちが見ると同然かも知れないな、レグノの旦那は知ってるんだろうか?などを思ってるんだろうか……
でも、あの人は「全能」だけど、ちょっと自分の身分や名義などを思う時少し適当であやしい……故障を起こした男性型の自動人形のような性格があるから。
これは、これからレグノの旦那を弄るネタにしててももしかするといいかも知れないんだな、とちょっとは頭の予備の毒舌リストに入れておいた。
リソくんの考え方はクララと神話生物「星のワンちゃん」の混ざりです。




