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ご飯を食べよう

そのように、あとの自動人形の凄い事件を起こすことになるであろうアルベルト・レグノ氏は昼飯を準備してるギルドの平凡の使用人たちが行き来することを見て普通に思った。

多分計画は順調。あとの「水の堂」の水路だけが不確定要素で、ほかはぜんぜん問題なく回っているように見えたからだ。デュラのせんせいたちのエーテルの動きも安定。ウリエル氏の人望に異常もなし。たぶん事故は起こらない。

だから彼はまた、先の話を頭の隅っこで整理しながら、リソくんのことも考えたんだが……

彼の「(きゃく)」、もしかするとこれから弟子や養子……どっちになってももっと親しい関係性をもつことになって……でも平凡の人の子のように結婚をして分家するとか、平凡の技術の権利問題になることはあるのかな?まあ、そうかもしれない、張本人のリソくん……彼女はぜんぜんそんなことは思ってないのだろう。

そう、

ウチは思ってない。ただ留守は慣れてるし、以前の「金髪の外国人」が来たことよりは考え方がちょっと丸くなっているレグノの旦那が頼んでいて、

普通に建築協会の事務所の人の家で飯を食べている今の状態について考えてた。どういうことだ。


大魔術(だいまじゅつ)」の次の日、フィレンツェ。


昨日「祟りというものを解決するに魔術ギルドが動いた」と言って、市町の騒ぎはその前にちょっとは調整の過程が必要だ。許可を貰わなくて勝手にするとだめなのだ。だからあえて派手にしていまの聖堂の権威を見せて普通の人たちも「まあ、(わたし)は見えなくて聞こえないから、魔力お仕事はただ不気味だけど、なんか奇跡のようなチカラが振れると言うから、凄いんだろうね」と思って、普通に送別式に参加をして、パレードにもどうやらいたらしい、でも「見て聞く」才はない人もウチは別に「ふん、理解もできない平凡が」とかをぜんぜん思ってない……逆に、平凡の技術はまっすぐで安心ができるから、多分正しい道だ、とも好感を持って思うのだが、その安心ができる普通の奥さんはウチにスープをあげていた。


「ありがとうございます。本当に旦那さんが保存食の残量をチェックするくらいの頼みだったんですが」


そして、そのまっすぐな平凡の人はわたしを、ウチを……レグノの旦那を叱る。


「ありえない!!!本当に有能で『全能』だと言うし、きみの絶対的な恩人だから悪く言いたくはないけれど、それは500年くらいの前だったら贅沢な方だったかも知れないけど、ここ。この現代社会では虐待(ぎゃくたい)のようなものだよ。きみは小さいから食べて大きくなるのがレグノさんのためにもなるというのに、自分が忙しい間、きみが『白い子』だとして、家にだけ、もののように!閉じ込めていると、それがなんなの」


「あの……事情があったんです。旦那も最初は外で活動した方がいいだろう、とちょっとは市町になれるために出入りをしたんですが、変な人に攫われるかも知れない事件がありまして」


「ああ!それは確かに理解はできるかも。でも、そういう時はきみは自分の立場で『それでもひどい恩人だ』とかを言うのも、言えるのもまた世界の普通さなのよ」


「いいえ、ウチは家が良いのです……」


「ええ、そうなの……」


これからこの「記憶喪失の病弱美少女……別に病気ではない」人生を生きながら、出会う人の半分くらいにそれぞれこのような説明をしなきゃいけないのか、ちょっとはめまいがする気分だったけど、ウチはたしかに乾燥したパンや果物、お肉などより奥さんの食事がよっぽど美味しかったので、そう言いながらもスプーンを動かした。


「めちゃめちゃおいしいです」


「よかった!これからレグノさんが帰ってくるまで、毎日ではないとしてもちょっとはおっとに連れてもらってこのように食べるといいと思うの」


「迷惑をかけることになりまして……」


「変な礼儀も入れて。きみ、10才くらいがもうそう断るのでもないんだ。もっと素直でいてもいいもの」


「はあ」


建築協会の人は、昨日の大魔術の出発で馬車や材料、技術者さんたちの変化が大きかったので、もちろんレグノの旦那や彼の連絡網で繋がってる人たちが「急な」仕事をすることになるとは思ってないけれど……(彼が最近かかわった「毒殺屋敷」は、だからこそ本当に不快な関りだと、彼もストレスを発しながら何回も言ってた)でも、その予定通り「実際に」移動したと言うこともまたあっちこっちに伝えないといけないので、彼女の旦那さんも結構お忙しい。いまお忙しいところだ。


「金属職人になるんでしょう?うちの子が大きくなるまで立派になったら正式に仕事を頼むかもしれないから、今言ってた『迷惑』はその前の親交でちゃらになるのだと思ってちょうだい」


「はい、それは……とても正しいお話ですね」


ウチはそんな親しすぎる中でも、確かにしっかりしてる面はあるなと、ちょっと思った。今はもちろん、小さい女の子がテーブルの側で中々おとなしい感じで座っていて、まあ……この食事が終わったらちょっとはこの子の面倒を見る事になるかもしれないな。その「未来の職人として」ではなくて、今ここでか、とちょっと思った。

でも、彼女の言葉はそういう、ウチに丸投げをする意味ではなかったらしい。


「またなんか変なこと思ってるのでしょう?考えすぎだって。いったん食べて。そのレグノさんがない間も自分で勉強をするとかはおっとが戻ってから帰るといいのよ。うちの子を手伝ってほしいとか言わないのよ」


「あ、はい……」


そして、鬼のように察する人でもあった。(そういうのがレグノの旦那の周りでは普通なんだろうか?)

食べてるあいだ、ずっとそう話をかけられていて、これはまあ本当に200%のおいしいなんだが、食事に集中できないせいで絶妙に100%まで軽減(けいげん)される、そういうものだった……

とても良い食事だけども。

祝日でダンジョン飯を見たらこんなエピソードが出ます。今はアニメの18話を見る順番かそんな感じです。

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