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猶予からたましいが出るもの

色んなことがあった。それはまあ……何千年も人の子のふりをして平凡の人として続いてるわたくしとしては同然のことだ。

伝説の話に出そうな、何個かは話の中で本当に出てる……いや、「()()()()!」その話の助役(エキストラ)として(わたくし)は居て、時には「道具を作った職人」として、時には「話を伝えた語り手」として、

「没になった3番目の試案(しあん)を出した助手くん」や「中央集権国家の統一した文字の一部を筆写した書記」「聖遺物(せいいぶつ)の移動を手伝った行商人」「どっかの記念碑(きねんひ)を実際に掘った人」などなど……平凡(オーディナリー)裏面(うらめん)に生きていた。集めると明らかに「人1人分」にはぜったいならないけれど、国単位の話になるには、話の主役になることは望まないから。(しんどいことだ)そして、今もこうやって生きている。「大魔術の後半の設計をした人」としてここにいるのだ。

今までのそんな人生、その過程でさまざまな師匠を持って、弟子くんたちもいっぱいいた。今は多分みんななくなってると思うけど。(これは別に彼らがなんらかの事件に巻き込まれて皆殺しされたとか物騒な事変がなくても、人の子は寿命があるから結果は同じ。同然のことだ)

そんな間、実の実のところの、わたくしの怪力乱神(エキストラ・オーディナリー)としての面を触ってるのは実際のところ、白神女(しらかみおんな)神獣(しんじゅう)さんのあとはリソくんが初めてだったので、そして彼女に興味を持ってすぐ去ったという金髪の外国人や……(それは本当にどちら様なんだろうか???)「白い子」としての平凡の社会の立場、「夜空のもの」としての非凡の社会の立場。そして、(わたくし)がもう彼女を拾ってなかったら「(かさね)」とやらを続ける意味を感じなくてやめてたことを含めると、私はなんらかの恩返(おんがえ)しがしたいのかも知れない。


そう。そういうもんだ。私は人の子ではないので今まで出会った人、(むす)んだ人間関係の中、「お前それでも人間か!!!」とかも聞いたことが……どうぜん、たくさんあるが(☑︎人間ではないです)それでも非凡のものとしての義理(ぎり)というものも、いちおうギリギリ持っているつもりで、その理由で、私はこのあと「夜空のもの」としてのリソくんがどんなことをしたくなったとしても一応は彼女の味方であるつもりだ。彼女の「見えないエーテルを触るチカラ」ですぐ非凡のものや色を()れることに恐怖を感じていてもそうなのだ。


「実は、いろいろ含めてるけど、黒死病でいっぱいに人が死ぬとか、才能がある人が急に事故などでなくなるのが心外だった。冬が余計にキツく感じれてたのだ」


「冬はまあみんな(うつ)になりますよ。そして、『非凡の流れ星』の時期は夜がそんなにうるさいから、何倍も辛いのです」


「そうだな。そしてその時拾ったその子が心の安定にもなってくれて。わたくしはその感謝の気持ちがある」


「ああ!そういうのが家族ですよ」


そして彼は「わかります」と頷いた。……

……

その一言(ひとこと)で終わり!?

でもまあ、確かに。それが「普通の人」かも知れない。


「そうだな。家族かも知れない。

どっちにしろ、彼女を一応は食っていける人に育ちたい。室内で働けて、力仕事ではないのが適切だろう」


「そうですね、白い子はそれがいいです」


「そう。だからいったん金属細工ができる職人として育つつもりだけど、たぶん彼女の見た目から思うに、まだ10才の子供だ。なので、職人としての個人の名前を使って自分が仕事を貰うにはまだ時間があまる。他の道が合う可能性も随分あるのだから……その分、猶予(ゆうよ)を持ちながら私が知ってるものを少しずつ全範囲で学ばせるつまりだ」


彼はまた「うんうん」と頷いた。


「いいですね。器用でものの理解がある人は、博識の人は、それ自体がチカラになりますもの。それはその子個人も、外注の人としてお偉いさんのお仕事などにも随分に働けることになる。大人になって、レグノさんの名前でではなくてもですね」


「そう。そうできるようにするつもりだ。そして、確かにきみの話を聞くと、『そういう、利用価値がある、同時に容易く食えない立場であると』私や彼女のカタチを固めた方がいいかも知れないな」


「そうです。そうしないとネズミが絡みますよ。

一言で言うと、今回の報酬で得るアルティ・マギアの宝石が彼女へのなんらかの祝いと資産になるんでしょうね。魔術ギルドとの(から)みは大きいプロジェクトだから時期も適切です」


「確かに。……なんかマギアのせんせいの話からなんで自分のことまでペラペラ喋ることになったのか、自分もちょっとわからないが……それほど悩んでいたようだ。付き合ってくれたことに感謝するよ」


「大丈夫ですー」


私は彼の軽快の返答に頷いて、やはり自分の「写の記憶」のようなカタチに……人の子の間の体系を作っててよかったとも思った。こうそれぞれ性格は違っても、それぞれの知恵を持って話せるじゃないか。

そういうのは平凡の中の、非凡のものがそれぞれ持つ属性の奇抜な特徴やわざよりも、もしかするともっと多彩で強いものだ。


昼飯の時かな。

すごく今更ですが白神女の言葉はVtuberの白上フブキさんからの影響も含まれてます。こっちが人気持てると思いました。分けて、「金色(こんじき)(おう)」と「電脳王(でんのうおう)」にも。「魂星狐(コンステラ・ソウル・ビースト)」にも。

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