新世代。大魔術の真ん中
「でもまあ、僕たちはそういうの薄いですね。逆に日頃そのものが刺激的ですね」
「そう。平凡の人たちはもちろん、ほかのマギアもよくわからない」
うん、それは今の土の元祖魔術師の基本。ぼくが入った時ももうそう言う集団がデュラだった。そしてぼくがここのあたまとしてその思想をより深めてるのが今の、そして多分これからのぼくがやっていく間の土の堂。土の道なんだけど……
「あえてリソースを残してから、その明日が充実なのにな」
うん。ぜったいそう。
「まあ、そういうのがそれぞれの属性の差で、ぼくたちが『四の堂』で分けられている理由だ。扱うエーテルが違う影響で、その平凡の性格さえも属性の間に差が出る。そんな性を守りながら他の堂のことを尊重して、続くのが、たぶん過去を貰った今日の役目だ」
「そのさまざまな集団の『それぞれに全部』入ってるのはエンブリオくんくらいしかないですね」
「そうだね。その子、フラマになると思ったんだよね」
ぼくはデュラたちの言葉をちょっと聞きながら、頭を傾けて、何月前に彼とした雑談を思いながら呟いた。
「そう。正しい。彼はフラマになるだろう、みたいな路線だった。カリキュラムがそうで、彼の強さがそうだった。でも、ぼくは面談をした感じで、なんとなく『この子は本当にずっと全部をやろうとするかも知れないな』と思った」
ぼくの言葉に、そこの結構経験が積んでるマギアたちが、むしろそしてだからか、より驚いた。
「そうなんですか?2属性もあまりないのです」
ぼくは頷いた。
「そう。マギアは自分の平凡の人としての己と、非凡使いとしての自分……イドとスフィアに集中ができる時の自分が完全に違うもので、その性質で無数の非凡使いが『非凡使いとしても区分ができないから』黒魔術師、呪術師だと社会から落ちる。非凡狩りになる。
そして、その自分たちもなんらかの能力があるから、結局は世界はそういうものでそれが普通だと思ってしまうのだろう。それは多分エデンからアダムとイヴが追い出されて原罪を持ってからの大昔からのことだと思われるけど……魔術師というものが体系を残し始めて、そしてその部類が聖堂の権威で『四属性』として保たれて続いているのがぼくたち、デュラを含む四属性だ」
正確にはスコラ哲学も色々変わって、いつかの破門になってた平凡の神父の本が後で読んだらなかなか正しい言葉でその名誉が戻ったりして、そんな分野の人たちも大変のようだが。
「そうですね。1つもとても難しい。2属性の天才だと???とこの一千年の歴史を誇るマギアたちの魔術史において、なかったわけではないです。ちょっといました。それでも、それぞれの属性を本当に一人前にしたのは非常に少ないのです。いや、ないのです。平凡の技術は最近居なくなったアルベルティさん。そんな人がいたりもしましたが、万能人だとか言われますが、平凡の日常とスフィアとして感じて触る世界は全然違うから」
「そう。だから『もう学んでいた』きみたちにはより不思議に思えるだろう。ぼくにも学長として彼は凄く前例がない……変なやつだ。元々今やっていること自体が前例がないのだ。彼はそこまでは考えてないらしいけど。でも、理由は確かにある」
「やはりその薬師さんの彼女の影響ですね」
「違ーう。ぼく同様にラファエルギルド長の体系のあとで入った子だからなんだよ」
メガネくんたちはその言葉に、わりと思い当たることがある様に言った。
「まあ、そうですね。ベネチアもここフィレンツェもナポリもローマも、平凡の戦争と国際の情勢によってそこそこ立場が変わって……『最近の子はそんなことを思うのが普通なのか?新世代だな』とか思うことが多々ありますが……」
「そう。きみたちは出場が多いからわかるだろう。ぼくたちが『強烈さ』を感じる時に美的置物を見て影響されるのと同じだ。そんな、平凡の技術が発達してその平凡の社会に影響され生まれて育った子は、ぼくはまあ10才の子供だが。ぼくがまた大人になって時間が進んでいるそんな次の次の時にもまた状況が変わって、もしかするとエンブリオくんは『凄いやつを集める』ギルド長の方向性に合って現れた、『最初』のものなのかも知れない」
「彼、よくやってますよ。本の趣味も悪くない」
「彼は攻撃魔術師としてはフラマが主になるだろうから、悪くないよな、騎士小説も」
「読者の種類が個人の術にそんなに影響するのかはぼくも半信半疑だが、多分そうらしい……まあ、とにかく彼はその年のマギアとして、デュラとして全然問題がない」
でもこの子たちは一言を負けなかった。
「いや、でもそのメンタルが保たれているのは多分その頭白い人の影響なんですよ。人は一生ものができると固くなるのです」
「ええ……」
「まあ、ともかく、学長の話が正しい。これから平凡のお偉いさんたちの社会がどう転ぶかわからない。その間僕たちマギアのアルティが他の平凡の技術のアルティとの関係をどう飾っていくか……そういう未来のことはわからないのです。なんか予言者のことを仰る言葉も多々ありますが、僕たち非凡使いに関してはそれが通じない様に感じます。平凡の世界と違う定めを持って歩くものだからです」
「そだな」




