あまり飽きない性格の人
「そして、思う通り動いてて、同時に注意したのが、『毒液が漬けている泥』が、またみんなに当たらない様にすることだった」
「そういうのができたんですか?アリアの人たちが調整したとかではなくてですか?」
「全集中してやってたけど」
「すみません、術が終わってからは学長のおかげでこっちに勝算があったので、みんなが勢い良く『炎矢』『脱水』などを放つことに守りながら助力しました」
「そう言えばアリアの仲間が『風刃』も飛ばしたな。別に守ってなかった」
「そう……先のギルドの行事で学長がやってた『奇怪巨木を焼いた煙が、みんなに降りない様に放たれる』ことをぼくもぼくなりにしようとしたんだ。起点がその沼地だったから、そこから以前はなかったのはぼくたち。それに触らないことを注意しながら、雨は阻む。ぼくたちは土煙という『そういう1つのかたまり』を扱うし、土や砂の一々を扱うのではないから……ぼくはその範囲全部をその一念で使った」
「そんなに凄いわざだったとは……」
「視野は確かに暗くなりましたが、呼吸や不快感などはぜんぜんありませんでした!むしろ、その時はちょっと調子がよかったです」
「そうだったのか」
「はい、僕も感じました」
「ぼくはその時は他の仲間にカバーをお願いしてたから、自分の術の効果を感じてなかったな」
「非凡使いはよくあることですね」
「まあそれはそう」
急に、自分が考えて「やはり野菜スープがいい」とか思う雑念と格闘しながら使った術がそんなに凄く心地いい効果まであったと聞いたら、ぼくもそんな空間に居てみたかったという雑な考えがした。
「なんか、守られた気分でした。それも文字通り毒の雨からみんなを守って下さったということですが、本当にガブリエル学長の『霜星』もそうですし、学長のその『オレンジ色の土煙』がなかったら、被害が非常に多かったと思いますよ」
「それは責任者としての立場だけではなくて、1人のマギアとして本当によかったと思うよ」
結局……「だからなんでオレンジ色のエーテル???ぼくは土色だよ」という疑問からの回答は、それがどんなに杜撰なものだとしても、先の「星の輝きさから来ているもの」みたいな話が唯一だった。
「僕たちがアリアのサポートがあったと思ってたのは、その、周りに土煙があるという感覚がちょっと薄かったからです。不思議なことですね」
「それは本当に変だな?」
「平凡の土、岩、砂などなど。スフィアの感覚ももちろん関心分野や普段の仕事、成長の環境によって同じデュラだとしてもちょっと向いていることが違いますが、基本土の堂としての共通の感覚はあるのです。でもぜんぜん『土煙の中を動いてる』という感覚ではなかったです。でも僕も言うと不快ではなかったです」
「よりわからなくなってるな。
ぼくも、先の『星の影響』とかがちょっとそれっぽいと思うようになってるけど……それもまた、ぼくは沼地の周辺の地下水が出るところなどを頑張って探したのに、そこで『祟り』の影響だと言われるその怪物のチカラの根源たるものが出たのが『星の光』はたしかにおかしい」
「その起点は、覚えてますか?」
「いや、その時の臨時的なものだ。まったく同じものを触れるとまた思い出すだろうけど、『そう、これがその時の感覚だ』が言えるだろうけど、今はぜんぜんわからない」
「まあ、その『祟りの性質』というもの自体がキャンプファイヤーでなくなりましたから」
「その怪物としての大きさだけが肥料になってるんだな」
「そう。ここはいい農地になるよ」
「起点は、だから話をまとめると『非凡の流れ星』から来ている平凡の隕鉄ではなくて、この地方の特徴によく結合ができるもので……それをぼくが使役したから一時的に怪物のわざも牽制ができるような影響力を発揮できるようになったもので、今はなくなってるからな」
「僕はやはりちょっとは惜しいと思いますね~」
「僕は消してよかったと思う」
「基本は正しい。学長と共に、ガブリエル学長も決定してたな。でもまた似たようなことが起きた時にわからなくなるから、研究しよう、という話もあったと思う」
「それが具体的に誰だったかはぼくは曖昧だが、もしかすると水の堂の教授だ」
「学長たちの考えではなかったんですね」
「ガブリエル・ブリナとよく行き来する人だが、水の味がわかるらしい」
「なら、より多様な味を残したかったんだ」
「そういうの関係ある?」
「ありますよ。人は、『飽きる』性格と『あまり飽きない』性格がありますが、味が騒ぐ方の人は様々な材料が備えているとその使えるものによって無かった調合もできるから。新しい料理ができるから素材自体がなくなることを惜しむ」
「ふうん」
確かに茶髪の助教の人だったと思うけど、そういう理由があったのか。まあ、こう言ってるとぼくも「平凡の沼水」のことを言ってたか「素材としての奇怪巨木」のことを言ってたかちょっとわからなくなってるけど、その人が「ちょっと残しましょう」と言って、ガブリエラが「いや、ぜんぶ破棄する」にしたのは覚えてる。




