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社会に潜む仮の姿

「いったん、ギルド長が好むようなそんな人なんだろう。4属性やわからない面妖な理由の。そして、非凡使いの平凡の人でもなくて、特別な種類。

聞くには水の堂もあの人が作ったと言ったね」


彼女、ガブリエラは自分の準備は終わってる状態。ぼくも教授たちとアリアの人たちに出発前のまとめをさせて、その最後確認を待ってる状態なので、ちょっと話すことにした。

彼女は人の心が読めるから……会話する人はただ思うだけで意思疎通が通るけど、(今立ってただ周りを見ている、茶髪のせんせいが普段そうするんだって)ぼくが考えるにはそれは会話としてはちょっと不満足だ……なので、普通に喋る事を好む。ガブリエラもそれに合わせてくれるのだ。


「そう。それがギルドと関わるたぶん初めてのお仕事だったと思う。アクアのマギアが魔力を集めて、水をずっと回すことができる。その平凡のお水とアクアのエーテルが四六時中ずっと動く機械(マキナ)が建物全体を作っているから、水は四の堂で唯一に、それ自体がマジック・アイテム、もしくはアーティファクトの建物だ。ずっとアクアのマギアたちのスフィアの中にあるから、『確定事項』になってなくて葡萄汁などは腐らないシステマ。

実際にギルドが平凡の傭兵団みたいな立場ではなくて商売として取柄を持ってるのは僕の農耕関連の仕事とお水マシーンから作れる有用な魔力素材がその両翼になってる」


「そうね。魔法のワイン。流石にあたしが総責任者になるとは思ってなかったけど」


ぼくたちはちょっと微笑んだ。


「そのアイデアはアクアだ。徹底的に考案をして、アリアもデュラも……関わって作られた構造だよ。でも、それは平凡の技術者がいなかったら作られてなかったものだ。そして、今も維持できないものだね。メンテナンスも必要だしな」


「うん、そうだね。ウリエルくんはずっと『だからその平凡の技術のような部分もぼくたちがパパっと済ませるといいんじゃないかブツブツ』と内心焼いてるけど」


「まあまあ」


それはけっこう明かしてない、ぼくのこころだ。


「あたしはぜんぜんいいと思うよ。平凡のお仕事と非凡のお仕事が分離されても、ぜんぜん良い。

あたしたち、元々農園の経営およびサポートをする家系だったんじゃない。平凡の社会に住んでいて、非凡使いとしてそんなに苦労はしなくて……聖堂のおかげでパンとミルクが食べれる。果物が売れて、ワインが作れるんだよ。たぶん、非凡使いが自分だけ平凡のお仕事がぜんぶできるようになると、その社会的な反発も厳しいだろうから」


「そう……」


つまり、今のシステマを壊すことになる心得かも知れないよ?ということだった。


「いや、そこまでではないよ」


「そう……。

それがぼくのエゴで、いつ(ぼく)自身が納得できる回答が出るかわからないけど……それでも、マギアたちはバカみたいなことを思って振るうものだからね。その延長だよ」


「そうね。元の話題にもどると……あの設計者の人はたぶんあれだ。非凡のものだ。

レヴィアタンではなくて、ベヒモスでもない。ミサにも普通に参加してたから悪魔でもない感じだけど……人ができる範囲を超えてるお仕事ができてるから、これは平凡の肉体を持つ平凡の人の範疇を超えてる」


「別にかれの心の言葉を読んだりしたことはないね」


「うん、以前も話してたかも知れないけど、ウリエルくん、それにはすこし秘密があるのよ」


「知ってる」


彼女の目、なぜか人の心の言葉が読めて、その今の感情はもちろん記憶もちょっとわかる能力は、普通に魔術や闘技のような、ディミティスのような制限があるのだ。今思ってることではないと限界がある。詳しくない人はちょっとわからない。自分で頑張って隠す……と、余計に解り易いけど、逆に自分もどうでもいいと思って置いているものは、彼女の目でも足元の平坦な石ころのように見えて、凄くわからないらしいのだ。

今までの条件でいちばん厄介なのは、「詳しいものではないとわからない」部分だな。まあ、彼の心の言葉を彼女が見ようとしても、ぜんぜん知らない異国のわけがある人なら、見てもわからないから「ぜんぜん読めない」になるからだ。


「そうね。えーと。だから、あたしたちはもともと『心は罪がない』意見と、調べと解明までぜんぶ非凡科の責任と権利がある今の現状だから、尊敬するギルド長のように、あたしたちの利益になると、そんな人も見逃す。

あたしがいちばん疑問なのは、彼が徹底的に平凡の技術だけをを使っていきているということね。そこそこズルをして生きてた記録がまったくないね」


「本当にない」


「エーテルが十分なら、食べる必要もないのにね」


「ふむ」


ぼくは改めて周りを見た。確かにぼくたち3人以外は話が聞こえるはずがなくて……

まあ、もしアルベルト氏が地獄耳だから今の話がぜんぶ聞こえるとしても、(もちろんぼくの考えすぎだが)今のこれは彼や他の「ギルド長の友達」を追い出そうと思うのではなくて、逆に親睦(しんぼく)を深めるための前の話のようなものだから、別にいいだろう。

なんか書いてもいい気がして、本格的に「ワイン眼」の説明を追加して見ました。だいたいメタ発言をしたいときの魔眼です。わたくしの見聞ではただ自分がメタ発言を書くためだけに作中に魔術てきな効力を持って、生まれたり生まれなかったりして特別な時だけちょっと素質がでるそんな設定は見た事無いので、はじめて考案してからずっと維持してる。英語ではアイデア・ワイン・アイ。アイディアも同等です。

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