やはり馬車は快適なものだ
「はーい荷物はこちらです『堂』の色が付けてるので参考してください自分の番号を確認して馬車前に準備してください乗っても大丈夫です寝てもいいしね」
「もし個人物品を持ってる平凡の技術者さんは……魔力で見分けができないため、混ざらない様にちゃんともう一回見て注意してください!大事な商売道具だと思いますが、アルティではいちおう提携の規約に準じてものの最後確認は自己責任にしています。なので、それぞれ協会の保険を持たない方はよりご注意を」
「確認しました」
普段のマギアの感じならアリアの魔術で声をデカくして届かせるはずなのに、そこに準備してる馬車の御者さんや平凡の技術者は別にエーテルで拡大させた言葉がわからないので、その場は普段慣れてもない統率をしてるマギアたちが苦労をしていた。大変だな。
私は私のチームの車両を探し、そこに乗って出発の時間を過ごすことにした。
「おはようございます」
「おはようございます、レグノさん」
馬車か~~~
無理やり、嘘、賊の隠蔽など……前回のような厳しい経験はやりたくない。ここは素直に聖堂の権威に任せるしかなかった。
平凡のヒトとしての身をもうちょっと軽量化して自分の席を調えた。
「まあたしかにそろそろ出発だから入っているのも手ですが。まだ荷物の準備をしてるのに、早くないでしょうか」
平凡の設計者のアルベルト・レグノ氏が直ぐに馬車に入るのを見ながら、彼と先まで話してた眼鏡くんのせんせいが呟いた。まあ、そんな性格のヒトだから正確なんだろう。
「変数とやらを遮断したいんだろう。ぼくたちもわからないことではない」
「そうですね。ただ土の堂として確認しないことがいっぱいあるだけ、僕も早く馬車の中で寝たいです。寝れるかわかりませんが」
「うん、そうだね」
こう話すぼくは、もちろんウリエル・モルテだ。「土の堂」の土の大魔術師で、固有魔術はとくにない。いつかデュラが本当に平凡のもののように崩れずに続く、そんな境地になって欲しいから、たぶんそんな感じの固有魔術を作ろうと思う。
「さきパレードの間、彼からは色んな面白い話を聞いたもんです。彼もまた、僕たちデュラの心得はぜったい好むだろうから、いい話し相手になりました」
「そんなに人がたくさんで列を合わせないといけないのに、良くも話してたな……あとで聞かせてよ」
「もちろんです」
ぼくはちょっと溜息をして、周りのマギアと技術者たちの人の人数を適当にチェックした。まあ、フラマの遅刻者さんたちもだいたい来れて、荷物を運びながらわちゃわちゃとしてるのが見えた。ギルド長の話には遅れてるけど、ちゃんと大魔術には行くんだなと思った。
もちろんぼくは大魔術の前半で、あの「奇怪巨木」とやらと戦わなきゃいけないので、フラマの生徒がその間敵の軍勢を抑えるかいっぱい倒してくれないと困る。だから欠席の人はなるべくないことを望むけど、一見ほぼ全員来ているらしいので、うん、本当に今回のグエラ教授の「爆発力」の鍛錬が彼らに逆張り性を刺激したんだろうなと、そして彼を尊敬するから絶対本番には合わせるんだなと、親愛するブリナ教授が言ってたことを思った。
「うん。だから今回はちゃんと威力はすごいことになったらしいのよ。実際見た事ないからどれくらいかはわからないけど、あんなに鍛錬したら嫌でも鋭くなるね」
「ガブリエル」
「うん、あたしが来た」
「こんにちは、ウリエル学長」
そこにいるのは、多々見かける茶髪のせんせいと共にアクアたちの馬車への収納を終えて、ぜんぶ(四の堂、平凡の技術者)の移動の準備が終わるまでちょっとの暇を満喫している、親愛するガブリエル・ブリナ氏であった。ちなみに天才美少女だ。
「収納は人に使う言葉じゃないよ」
「別にいいだろう」
「平凡の人たちと来てる?」
「そうだね。今回の討伐後の設計は、先まで思ってた平凡の技術者さんが本当に頑張ってくれたよ。過去の経歴を調べてみたけど、ここトスカーナ地方での活動以外はまったくない、更地で急に現れた果樹みたいな人だなと思った」
「そうなの?別に見たことなかった」
「見ても別になんも出ないだろう。そんな人だ」
「ふうん」
彼女は水の元素魔術の天才で……なんかぼくといっしょにワイン農場の関連のお仕事をしてる(本家は今もやってる)それぞれの家門から、ギルド長のラファエル殿に釣られてこのように命をかけた無理やりお仕事を毎日やってる凄くかわいそうな10才だ。アクアは海戦にも通るので、彼女もフラマのように普通になになに戦争の海の戦闘で敵船をいっぱい沈ませたりするそんなヒト。
もちろん、平凡の戦争の陸戦も同じく、海戦もいっぱい船を沈没させてもいいことではなくて、責任問題が大変だ。適切に捕まえたり、全滅させても荷物をちょっと失礼したりそんな微妙なところが大事であるが、まあ、あいにくガブリエル・ブリナさんはこの(今もたぶんこの心を見ているであろう)人の心を読む目を上手く使って、いつも最適な結果を作って結局自分の「ワイン王になりたい」というよくわからないことを決めながら続いている。
「だからそこはちゃんとあやしい。でも、人は使う時間と自分の能力の何割をそれに入れるか……が実はぜんぶだろう」
「そうね」
「真剣に、いっぱい助けてくれたんだ。彼は最小、この件『毒液を消したい』案件には真心な人だ」
ガブリエル・ブリナは頷いた。
「ウリエルくんがそう言うならあたしも信じましょう。
でも、なんでかな?」
「ううん、そうだね」
アリアたちがあっちこっち動きながら荷物の魔力登録の確認を改めにするのが見える。




