努力するといい未来が来れるのですか
実はかれ、「全能」のアルベルト・レグノは普通の人ではない。ウチはウチや旦那の話を自分で物語として残す気はそんなにないが(学びの記録の方にそのリソースを使った方がいいと思う)でも、物語もけっこう大きいチカラを持つのも事実だから簡単に思い出すと、彼は実は人形なのだ。
いつ作られたか、誰に作られたかはわからない。「なんで僕を作った?答えろ!!!」と言いたくなる若い時期も旦那にはあったらしいけど、もう何千年も生きてるから、いつか世界を旅する面妖なばあちゃん、白神女とその神獣に出会って、1人と1匹に「学ぶこと、賢さを伝えることは意味がある、いいことだ」などを言われたらしい。
だから彼はその辺りから平凡の社会に、積極的に住みながら色んなことを学んで、伝えた。文、絵、楽器の演奏もできて、家を建てること、どうぶつを狩ること、農耕に釣り、道具を作ることまで……まあ、元々作られたものである人形の彼がもの作りができるのは、少し矛盾するかも知れないけど、逆に同然なことでもあるだろう。
そんな彼は、ウチを拾う直前に、メンタルを壊したらしい。色んな理由があるだろうけど、黒死病で知識人がいっぱい大量でいなくなったのが彼がいちばん心外だったことらしくて、その影響で、今使う名義の前に、スペイン王国で貴族さんか王様に詐欺をされて、「もういやだ」になったと言った。(結構可愛らしい面がある人だ)
そこで、ウチが本当に何者か、神にも悪魔にもなれる超スーパー天才のものか天災なんだろうか、たぶん「鋼系」さえもわからないが、とりあえずわたしはサンタマリアノヴェッラ聖堂の前の広場の柱の下に座っていた。なんかウチのことを見て瞳が澱んでいる彼を見て、わからない心があったけど、ウチを見てかわいそうに思った彼が家に連れていて作ってくれたリゾットが美味すぎてそのことはだいぶ忘れた。そこで、自分のリソという名前に恥じないように、今日は何も勉強してないのがウチとレグノの旦那の話のあらすじになる。
「7体ですか。なら本当に船も作れそうだ」
ウチは協会のおじさんの話が面白くて、ちょっと合わせる。
「そう。彼のような人が何人もいて、それぞれ役目に集中できると、きっと凄いことができると思うね」
「すごいことか。まあ、広場で話すには注意すべき、あの大きい屋敷……をも、作れるような」
「そう、その屋敷のようなものも建築できるだろうな」
[要請:毒殺の証拠隠滅を手伝え!!!]は協会を通ってない、彼個人に繋がって送られた裏仕事だけど、彼は自分の情報網にぜんぶ入れないと不安で頭が狂いそうだから(やはり詐欺はよくないものだな)この人を含めて他の事務所も、実はそんななぞなぞの依頼があって、非凡の毒を利用する連中も、雇われる賊もいて、今ウチたちが見てるこの壮大なパレードは、実はその謎事件を解決する為のものであると、その非凡の事件が解決できたらその農地の橋や壁、道路などを作る物資のけっこう大きい割合をもう出している建築協会の職員である彼と、その当事者であるレグノの旦那の客のウチは「やはり非凡の物事はそこがわからない」という意見を共有した。
「魔力お仕事は本当にわからないものです」
「急に?でもそうだな。私もそう思う」
「例を言うと、ウチが頑張って今のちょっといい視力と呼吸器と手首と膝と肩と首と腰を壊して、生贄にしながら細工の技術を学んでも、その技術でやるより大きくて早いことが、マギアはできてしまう。始めたばっかのウチとしてもなんか、『これは価値があるものか』とも思わせるものなんです」
「そうだな。ただ大きくて早いだけではなくて、思うままに繊細なディテールまで作って見せることができるから。そして……ぜんぜん信じられない!」
「はい。触れて、火が出たり水が出たりするらしいから、実存しますよ。でも、自分たちも『そう動いたらいいと思ってるから』が結局そのマギアの中心の目的性とやららしいので、それを誰がどう信じて利用できるものか。橋を作って渡ってる間、その土のマギアが魔術を止めると崩れますよ?」
「もしくは止められた時もね」
「その通りです。だからおじさんもうちの旦那も食って生きて、ウチもその恩恵を貰える、平凡のお仕事のニッチがあるわけですが、その『根本的に意欲をなくす』そのエーテルとやらの仕組みは、本当にやーな気分になる」
「それでも詳しいな」
もちろんこれは、ウチが「見えないエーテルを動く技術」で、なんか「毒殺ワイン」の紫色を再生ができて、その仕組みを自分も説明できてないウチがレグノの旦那が持ってる魔術理論の書籍をちょっと読んでもらって詳しくなっているからだ。なんでできてる?全く納得ができない。
「今回、アルベルトさまが参加するのが土のマギアさんたちの後の仕事で、結局協会の工事現場の基盤を握ってくれる土のマギアは大事だから、そこは普通にお仕事の協力社の技術のスペックとして把握しました」
「なるほど、きみはちゃんと彼の家族だ」
「家族ですか」
「どうやってこんな子を拾ったのか、不思議になるくらいに」
そん言いながら、彼はめっちゃ笑った。何がおかしいんだ、全く。
「あ、旦那です」
「手振ろう」
そしてウチたちは土のマギアたちの行列に平凡の技術者の設計担当の1人として一緒に歩く、背が高い人を見て手を振った。
普通に視力も完璧なのでこっちに挨拶をするメガネ男。
星のワンちゃんは少しメタ発言ができます。それは彼らの真名を嗅いで追う才能自体が、話に允許された魔眼と似たようなものだからです。