表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
528/627

星空は大きくてわたくしはそのうちの何処(いずこ)

「エキストラ・オーディナリーのものは、今この社会では、聖堂の(せい)()で価値を決めてるのですね」


わたしはいつもの通り、普段の自由過ぎる髪型に備えながらマントを軽くした。


「そうだな。どっちもわたくしから見ると家族と親戚が戦ってるようなものだ」


「深紅の悪魔としては、わたしもそうです。でもまあ、近いから競争するのでしょう。非凡も平凡も生き物というものはそういうのですから。エーテルのリソースが制限しているから、型物理性(アイディア・ヒストリア)とやらの中での比率をよくしたいから、贅沢したいからそうなんです」


「そうだな」


バイブルだエデンの(その)だ言うけれど、それはフィレンツェのクララとしてのわたしの世界だ。病弱美少女として生まれた、語り手のフリをしながら風邪で死んだ。両親と弟を思っても、自分がもう文字通り戻れなくなった第二の人生を送っていると思うクララちゃん。そのわたしとしての感覚なのだ。

この世界でだけ75000年を生きている(死んでいる)わたし、桜のドルイドのステラ・ロサさんとしては非常に変な感覚がする。普通に、賢者の国はある処だったからだ。(そうではないと、わたしが古代魔術「(みどり)」でありドルイドの呪術が使えるのが説明ができない。クララちゃんの妄想癖が本物で、ドルイドのばあちゃんから見た術をぜんぶ使えるようになってなくてはな)

その国に、人の子は生きていた。ムーが完全に滅んだあとばばばん!!!と今の人たちが新しい種類として出てきたら、もともとわたしがクララでありくららとして崩れるその時に、灰色の呪いとして人の体と心を初めて動かす時のわたしの中のわたしがわかったはずだ。人の種類は変わってないよ。


「バイブルの教えのような物事があったら、ムー大陸にその神話伝説が残っていたはずです。人と人の間に、強烈な物語は伝達されるからです。それは先のアリアの背が高い兄ちゃんも言いましたね。

でも賢者の国にそういう話はぜんぜんありませんでした。覚えてることは少ないけど、なかったのはわかるのです」


「あったら、連想ができるから、記憶が戻るからな」


「はい。でも、今まではそことここは別の世界だったから、今の世界の人の子とムー大陸/賢者の国の人類が完全に違う種類か、行き来ができないところだった可能性もちょっとは猶予してたんです。そのまま何か月を送りましたが……今夜の話で「古代文明 ムー」はアストラさんも知ってるちょっとは奇抜(きばつ)だけどなくはない話なのを知りました。つまり、『この世界とムーが完全に分離されていた』その可能性もなくなりまいた。ムー大陸はこの世界と同じ、ここのどっかのところです」


わたしの推測にブイオさまも添加(てんか)した。


「そしてアストラ氏が言ってる『どこの国も白神女は知ってるのだろう』のように、ムーの前にバイブルの平凡の奇跡的な物事があったら、ムーにその話が残らないとそれも不自然だ」


「物語というものの性質はそうできないから」


「そう。平凡の生き物が変異すると、それは(しゅ)が完全に違うものになってしまう。その変化は魔術がそれぞれの属性や物語性(ヒストリカル・アイデア)を持って個人の固有の秘術(シークレット・へクス)というものになりがちであることと同じだ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。その『ほぼ』を100.000%に埋めただけだ」


「なんで百の千の10万を扱うのですか」


「それより小さいともともとヒストリカル・アイデアとして薄すぎるからだ」


「なるほど。そして……賢者の国の何かの(わざわ)いが起きて、その結果わたしたちは完全に『灰色の呪い』になった。それを実行した『ムー大陸そのもの』のお偉いさんは今もどっかで生きていてその偉さを維持してる。それはそのぶにゅぶにゅの神様が今の世界と行き来ができなくなったとか、干渉しようとしないと思われる。あとで、『兵士の国』も勝手に(さか)えて滅び、だいたい何千年すぎて今の社会になったのです。いったん国に都市があって都市の村の中心に教会を置く世界になった。そして追加的に、『もうある』星座などを別に完全に教会のものにしようともしてなかった」


「そう。平凡のものはその痕跡を残して技術を繋ぐことができるからだ。もう話があるとそれをちょっと変えて活用しようとする。完全に消そうとするのは個体(ウヌス)の衝動で、全体はそう動かない」


「ふむ。それでですが、お言葉ですが」


「なに」


「おおいぬ座、ふつうにありますが」


「あらあ~~!!!」


これもまたこの話がくっそグダグダであるものだとわたしは思ったけど、そこでブイオさまは話せる言い訳はあったのだ。


「いや、わたしももうブイオさまの話を聞いてるから大体把握してますよ。星座は『方向』だ。だからそのおおいぬ座を築く天球の範囲の中でなんとか星があったのでしょう?そして色んな夜空の事件があったからブイオさまはもうそんなには明るくなくなったのです」


「意外と信じてるな、わたくしが1億年前太陽より500倍明るかった話」


「夜空もスフィアがあるもんで。その明るさも(スフィア)に魔力のエーテルが扱えること、影響を与えることと同じだ。遠いとどんどん弱まって、見えなく、感じれなくなる。つまり、距離を考えると明るさは相対的だ。それは、目の前の蝋燭と、見えもしない非常に遠い処の大火事を比べると蝋燭の方が明るく見えたりもするのと同じなんでしょう」


「おまえなんでこんなに賢くなってるのか」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ