人はそれぞれ精一杯勝手な事を続くもんだ
わたしは考える……確かに「毒草」はこの件に直接的な責任はない。もちろん「祟り」として普通に蔓延して、穀物の生産を阻んだのは事実だ。そのせいで今の沼地帯あたりの地方は物騒なことが起きて、地方の威勢が縮んだと聞く。それでも、それは少しの地域の問題だ。別にこの世界の土の堂のマギアたち全部の脅威にはなっていない。ギルドと聖堂の非凡の騎士団は名目的には国際組織なので、一国の魔法生物の件はその前、それぞれの地方が持つ非凡の騎士が対処するのが順番だろう。もしくはハンターが関わるのも手だ。
でも、この件はその黒魔術師たちが干渉して、そいつらがギルドからの魔術を学んでいるヒトなのがここでの事件が厄介なことになった理由だ。水と土のマギアだと思われる何かの非凡の精製技術で、魔法生物である毒草をそのまま契り毒液にして(変な名前を付けて)流通してお金にした。技術を使ったのもギルドからの漏洩のようなもの。「毒液」は今までの四属性のシステマで分からないから必然的に毒液による暗殺事件などなどが増えるほど魔術ギルドは無能になる。ただ非凡のものを汁にしただけなのに!ギルドの権威を侵すコスパがありえなく優れている状況だということだ。
その集団も限界だ。魔術ギルドも教皇庁も手配して跡を追うために頑張ってるから、バレない様に先に、これからの毒の生産は止まってるらしい。でも、でももう売られている毒液はその量が多すぎるはずなのだ。だからその毒液を使った厳しい行いがいつどこのお偉いさんの喉を狙うかわからない。そうなる前に、早めにその沼地帯の植物たちを叩いて、魔力の偉さで繋がっている連結を切るしかない。
「そうですね。たぶんそれが正しいのでしょう」
「まあ、遅かれ早かれその『祟り』も解決しなきゃいけないものだから。だから引率者がガブリエル教授とウリエル教授の2人なのだ」
「あらあ確かに。変な夜空のものが関わるかも知れないと言いましたね」
「そう。だから本当に私が必要になったらきみも一緒に沼地に向かう」
「お願いします」
わたしは自分が「スターダスト」の為に焦っていたのが、最近深紅の悪魔を一匹討伐することができて、少年に印を1つあげたことで非常に安定したのを気付いてちょっとなんとも言えない感情になった。どうやら、わたしはエンブリオ少年を特別なものにしたい、帰れる場所にしたい気持ちがあったらしい。
あらあ恥ずかしいことだ!
まあ、それはともかく……今の話では沼地帯の祟りがその地方の生産を完全にだめにしたけれど、でもそれは毎年どっかの地方では起きている問題だし、聖堂からもいつものことだ。そして今年の農業が完全にだめになったけど、その凶作の影響が領民たちに直撃する前に、上手くまとめて穀物を貸したりするといい。そういうのも商売で、そういうことを解決するために国々は交易をしているのだ。
「その部分は私の昨年の『非凡の流れ星』の占いを整理するためのお仕事だ。結局今まで聞いた事もない植物の軍隊のような魔物、自分自身が新しい魔力リソースを張る知能、よくわからない面妖な術でその『非凡の毒』は水のマギアで相殺して浄化するしかない。危険なお仕事だ」
「そうですね。でも、確かに毒が非凡のもので、みんなが優れた非凡使いなら『毒液事件』のような状況は防げるでしょう」
「わからないけどね。本体である『巨木』はより強いと言うから。それを教授たちが対敵する間、生徒たちは小さい方の毒草の魔法生物と戦うと言うのが基本のフラマからの立案だ」
「わたしは平凡の戦争は本当にわからないけど、たぶん火の堂が正しいでしょう」
「そう。先も言った通り、ミカエル教授を初めて火の堂の教授たちは『黒い兵団』からの干渉から自由になるために平凡の戦略戦術を学んでそれをマギアが使えるカタチに活用してるから。もし間違った判断をすることがあっても、それが魔術ギルドの最善だ」
「やはり火が通りますね?」
わたしが考えるには非凡の属性というものには平凡のもので考えられる……『逆らえないわかりやすい格差』があって、火事が雨で消されたり、木材が火に燃えるようなそういう理はたぶん魔法生物にも効く筈だ。
「別に試したことはないからわからないけど、いったんギルドではそう思っている。でも、完璧な防火の方法を持っているかもしれないから、そこで適切に他の属性の戦闘マギアもいるし、ガブリエル教授はあたらしい魔術も作った」
「はい、少年が言うには『脱水魔術』だと」
「私はアクアとして学んだからその原理はわかったけど、確かに盲点だった」
「『水を動かすために親しくなる段階』に集中して平凡の水を奪うと言いましたね」
わたしは別にアストラさんのようなマギアの教育を受けている人ではないので想像しながら答えた。
「そう。術の始めと終わりが隙になりそうなのがいちばんの問題点だが、それは現役たちが上手くやる」
「きっとそうです」
わたしは軽く微笑んだ。




