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不審者の男は影に消えた。

「それではエンブリオくん、付き合ってくれてありがとう。あたしたちはこれからできる人力を集めて新技の開発だ!まあ、ぶっちゃけそれ以外は緊急で焦ってやることもないからな」


「そうですね。物品の集めと手配、魔道具の準備と『土』との連携による平凡の職人たちとの連絡などなど……色んな仕事がありますけど、まあ、いつもの事です」


この雰囲気だ。おれもなんか言いたいと思った。


「頑張ってください!おれも今回の参加はフラマとしてですが、いつもアクアとしても心得を続きますので」


「そうだろ」


「実は、フラマは今回の化け物が『元素魔術・火』が効かない可能性も考えていて、おれはその場合、他のマギアとしても生徒一人ぶんの仕事はできるから、便利に動けるのではないかと思っているのです」


「ふうん」


うわ……これはだめだ!


「もちろん!戦闘マギアとして全力を出して、それからです」


「それでいい。半端物というのは、その能力自体より、優先順位からくることだからだ。その、アクアとしての君のせんせいとして、あたしたちが望むのは今回、フラマとして頑張ることだ。これはあたしたちが多少激烈にライバル意識を燃やす……噴出する事とは別のこと」


「はい」


そしておれは教授たちに挨拶をし、水の堂を出ることにした。出発まで、おれら生徒は人数でできる仕事に集中しながら練習を続く事だから。他の平凡の仕事がより多い。みんなが乗れるような馬車や使う物品と非凡の魔力素材や魔道具の準備などが本当に大変で、その本人たちである生徒は実は「その非凡のお仕事を良く遂行すると」いい、考えてみればいちばん容易い仕事だ。危険だろうけど。


堂を出て、庭と道をあるいてギルドを出て、家まで戻る。

おれはその間、暗いマントで身を隠した、普通の背の男を見た気がして、うん?なんだ?と……そこを見るが、その人物は建物の隙間に姿を消して見えなくなった。見間違いか、それとも不審者か……?

でも、魔術ギルドの生徒であるおれはこのフィレンツェの夜の番人などがお仕事でもないし。もし正義感で動くとしても、別にあやしい人だけじゃなんにもならないので、奇妙だな……とか思いながら、家に戻った。


「ただいま戻りました」


「こんばんは」


そこにはドルイドさん、そして今はギルドの薬師であるステラ・ロサさんが、マントの影として入っているブイオさまをベッドに置いたまま『薬用植物学』を読んでいた。今日もたぶん筋トレと、ブイオさまに乗って薬草の探索及び、彼女の「深紅の悪魔の狩人」としての縄張りを広げるなどのことをして戻ったのだ。


「今夜はアストラ・ネロせんせいとの面談はなかったんですね」


「うん、日付を決めているんだ。そして最近はより夜もお忙しいから、ギルドの人たちも大変だなと思って。わたしは特に仕事が増えているわけでもなくて、ネロ様もそうだが、間接的にはネロ様にもギルドのストレスの影響があると思うから……少し面談の回数を少なくしようとしてる」


「そうですか」


「間接的に……ギルド員のみんなが神経質になっていると、ギルド長のラファエル・ムジカ殿の気も障るし、それが相談役のアストラ・ネロ様にも影響が行くから」


「なら、よりドルイドさんとの話を楽しむのもあるのでしょう」


「それはまあ、そう。

わたしも御伽噺の達人としてわたしとの会話が彼女にとってけっこう楽しいことだと『やはり、ばあちゃんは好きなものが似ているわ』とか思っているところだが。違うのだ。物事には密度と間隔があって、このような時に、わたしは彼女に会う回数は減らして、一回の雑談をより深くするのがいい」


彼女は時々難しい言葉を使うので、おれにはわからない場合が多い。でも、今の話はだいたい「話の濃さ」についての話なんだろうな。


「なるほど。おれも魔術のひらめきなどが絶対来ない時と、一瞬で進む時を考えると、確かにそういう『癒し?』とか……瞬間的な話の共感で心が通じるなどのことは、回数が頻繁で時間が長い事が完全な答えではないと感じます。『いつも見るけどなんかないな』になるかも知れないじゃないですか」


彼女はおれの皮肉な言い方がずいぶん気に入った様で笑った。


「それだ。その通り。わたしもネロ様もそういうのを知っているからだ。でも、確かに『毒液』と『祟り』でギルドの象徴的な責任?もしくは……人々の心の言葉のようなものが『型物理性』のようにできてるもの?言い方が変だが……そういうのが今、何年ぶりに揺られている時らしくて、まあ、これはラファエルギルド長も超人だけど苦労するんだなと思った」


「そうですね。無敵だとしても轟のラファエルも17歳です。凄く力が要るところなんです」


「そう。だからわたしはあの……心が話で直観的に感じれるそんな性質だからわかるが」


「最近の話で違和感がしましたが、それ新しい設定ではないですよね」


ドルイドさんは優雅に手を上げて否定のジェスチャーを見せた。


「なにを言う。普通に、わたしの『深紅の悪魔』の非凡の生き物の性質から……間接で間接で来ている性格だ。エーテルの能力でもなくて、わたしの『花びら』によるものでもない。性格だ。そして、別にガブリエル教授というお方のように『読める』のでもないしな」


「なるほど」


「で、感じたんだが、ネロ様の『相談』が意外と本当にギルドの大きい道標になってるし、それはラファエルさんの推進力がないとただの適当な話だった。二人が必要だった」


「そうですか」


「そして、ネロ様は歳。彼女が今のような半分隠居からも離れる時、ギルドが『聖堂の権威』だけじゃない『マギア達の、マギアによる目的』の原動力を持つためには人たちがいっぱい心を合わせる必要があると感じた」


そう言って、ドルイドさんは一旦「薬学」の書籍を閉じてこっちを見た。白い髪と赤い目が美しい。彼女の長い首が目を引いた。


「いやらしい目」

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