表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/630

行商人も大変だな

作るのは一旦あきらめた。

最初は、(ふくろ)(かわ)が一番だと思って、罠でウサギやリスでも狩るか。

それを細工して作れるだろうと思ったけど

自分は狩り人の知識もテキトーで罠の作り方など知らん

そしてその後も色んな道具が必要なんだ。

しかも今は冬だ。

冬のいま、どうぶつは大体見当たらない


まあ、一応狩りには成功したとする。


刃物で頭を取って、(かわ)を肉から分離する。肉は(にお)うから処理して(ここがドルイドの仕事だ。)内臓を捨て、()でるかそのまま日差しに乾燥させる。

皮から油を取り除いて、何かの工程をもっとやって、やっと革として価値が出る。

わたしはなんもやってなかったから知らないのだ。


そしてこれを縫製(ほうせい)して袋やカバンを作るわけで

刃物はなんかできるかも知れないけれど、それからの工程がぜんぜん無理だった。


だからギルドとかがあって、人は教会を中心に集まって、国のルールで生きるんだな。

市町にも初めて行ってみた(二回目だった)わたしに世は広く、基礎の知識が足りなさすぎる。

10歳なのにな。もう身長だけは母みたいにデカくなっちゃったけど。


そして考えた2の策だが

奇策だが

なら、行商人と取引ができるような薬草などを持っていけばいい、と

ドルイドの咳に効く粉とかはエーテル使うけど作れると思ったけど


今はまた冬だった。薬草など。春は遠い。

不思議に冬にだけ咲く妖精の花とかがあるかもしれないけど、どこで探す。

冬はとにかく寒くて、大体の命が止まる時期なんだ。

自分の不死身(ふじみ)の体と狼さまのもふもふが、どんなに恩寵(おんちょう)なのかを改めて思った。


しかも、本当に薬草とかを発見したとしても

もともとわたしはカバンところか袋もないのに、その薬草をどうやって集めてどうやって運べる。

それも無理だったのだ。


なんか1と2と考えるうちに面倒くさくなって、自分が一番できるのを思ったけど

神秘の娘として「深紅の悪魔」を狩る事だった。


「これは、もう立派なハンターだ」


「わたくしはもともとそのつもりだったな」


「ちなみに、もともとなる予定だった、その星のワンちゃんは強いですか」


「強いな」


「そいつに変身でもしたい気分ですが」


「そういう(じゅつ)はわからんな…」


結論的に「悪魔」を狩り、少しずつ魔術師とか頭いい人に恩を着せて、自分の神秘の、悪魔退治の桜のドルイドの名前を上げながら、その初期の資金とか、道具を貰うとか。そんな感じに行くことにした。


はーあのデカい手、本当にやばいのにな

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ