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道しるべ

「勝手を聞いてくださってありがとうございます。大魔術の当日は、必ず来ます。それでは、今日も楽しい会話でした」


「ふん、中々楽しかった。日ごろの『薬草の調査』も頑張る事」


「はい、もちろんです」


わたしはアストラさんの粉薬の素材の確保を含めて、自分が頭に入れている「薬用植物学」のことをまだ完全に埋めてなかったので、薬草の調査は冬を除くとずっとやると思う。それと共に、自分の活動領域を広めたいしな。

アストラさんに挨拶をし、研究室を出た。中央堂はいつも人が多くて、廊下ですれ違う(アリア)の服を着た長身の男性が挨拶をした。


「ご苦労様です」


「はい、お疲れ様です」


誰だ?まあ、エンブリオ少年の知り合いなのか。わたしの光る白髪は確かに目立つから、などを思った。わたしは中庭を通って、土の堂の正門に(おもむ)いた。


▩フィレンツェ魔術ギルド▩

▩土の堂▩


考えてみれば今のわたしの身分は少年の家族、そしてアストラ・ネロさんの専属薬師であり客だ。その、「中央堂の客」が勝手に「四の堂」のどっちに入って歩き回っていいことなんだろうか、ちょっとわからなかったけど、それが問題になると怒られたらいいことで、少年は心配性なのでチェックしていたと思った。(大魔術のことで頭がいっぱいだから、すこし忘れているかもしれないけど)そして、「家族を呼びに来ました」そのままだった。

そして、「四の堂」がそれぞれどっちの建物であるかくらいは知るようになったとしても、考えてみればわたしが初めて入る「土の堂」の建物の内部構造を知る筈もないし、「賢者の国」のようになんか位置を示してくれるシステマも有る筈がなかったので、わたしは普通に通る人に居場所を聞くことにした。


「あの、すみません」


「これは薬師のステラ・ソラさんではないか」


「ステラ・ロサです。こんばんは、アルベルト氏。なんで居るんですか」


そこに居るのは建築士のアルベルト氏だった。木属性。他は知らない。


「それは……(わたくし)は平凡の技術者であるため、ギルドの大魔術というものに一緒に行くことになったからだ」


「平凡の技術者なのに一緒に行くんですか?なんか聞いた事があった気がするけど」


「マギアさんたちが魔力お仕事を終えると、私や他の技術者たちが水路を作って土地を整えるのだ」


「そう、そういうのを聞いた気もします」


「だから私は建物の仕事や港の工事、道路の修理などができるので、こういう時に一緒に行くことが多い。エーテルの見えるから。この件は、『沼地』が大変になったと聞く」


「そうです。なんか毒草が流行って、その毒を非凡(エキストラ・オーディナリー)のレベルで精製し、非凡の毒として完成されたものが流されて、それを使った毒ワインによる毒殺事件もあったようです」


「大変だな。それで、その色んな問題を解決するために大魔術師のウリエル・モルテ氏が働いている。私は他の『事務所』の人たちと共に彼に呼ばれて、大魔術の説明を聞いて……過程を立てて、ラフの設計を共有し……少し落ち着いたから戻るとするところだった。ステラ・ロサさんは土のマギアに用があるのか」


「はい、わたしの同居人の少年がたぶんここのどっかの図書室にいると思います。すみませんが、図書室がどこなのか知りません?」


「それはもちろん知っている。わたくしは『全能』のアルベルトだからな。あっちで右に廻ると、すぐそばだ。図書室、と書いてる」


「ありがとうございます。なんかいつも道案内をされる気がするけど気のせいでしょう」


「まあ、私は普通に道を聞く人が多すぎるので、ふつうのことだ。それでは、私は帰る」


「はい、良い夜を」


そして、長身のメガネ男子は堂を去って……わたしは容易く図書室を探した。もちろんエンブリオ少年は入口に人が来ると、それが薬師のステラ・ロサさんなのか否かがすぐわかるように、扉が見れるような角度の席に座っていたので、すぐわたしを見つけて頷いて、自分の荷物を整理した。


夜道。風が涼しくて気持ちがいい。わたしはギルドを出たので、ちょっと自分の髪形を備えてない方に備えた。うわ~首が涼しい。

少年はそのわたしをジロジロ見て、問えた。


「ネロ様との面談はどうなったんでしょうか?」


「そうだな。良くも悪くもだ」


「悪い知らせだけではないんですね」


「うん。『興味がある。ただ、ギルド長が行く時に行く』だ」


「た―――!!」


「そうだよ。ガーンだった。わたしが思うにも今回の大魔術というものは、調査隊の人たちの報告とやらが間違ってない限り、ラファエルギルド長が出る様なことまでではないだろう。つまり、今回は『不思議な星屑大作戦』は難しいのだ」


「そうですね。それは残念です」


「もちろん可能性(プロバビリティー)はあるので、わたしは居れるまではネロ様と話しながら待機するよ。『行く時はきみも一緒に行く』と話を聞いてくださったのだ」


「おお」


「わたしも興味が湧いた。その『不思議な草』の目的(ターゲット)が『行って繁殖(はんしょく)する』ではない、他のものだったのかが。でも自分で直接調査をしに行くのも難しくて、変だから。だめならだめだね」

ステラ・ロサを検索してもステラ・ソラしか出なくなったので書いてみました。多分ステラ・ロサクリニックさんも、ステラ・ロサの在庫を売りたいワイン屋さんもみんな気が散ってると思います。そういうのが型物理性(アイディア・ヒストリア)(ことわり)

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