表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/622

いや、違うかも知れないじゃないか

「そうなのか?」


報告(ほうこく)相談(そうだん)とそれからの心得(こころえ)は大事だ。わたしはわたしの中のわたしとなんか同じ方向性になったみたいで、もっと(かしこ)くなったドルイドちゃんとして(しゃべ)る。


「ええ、わたしが「星化(スターライズ)」して、ブイオさまに使命を与えられたのが、あいにく何日まえ、少年を助けた聖堂の前だったけど。もともとわたしは村で息が()えたのが最後(さいご)記憶(きおく)だ」


「そう、そこで、聖堂の(にわ)に落ちて、わたくしは(こな)々になってる「深紅(しんく)悪魔(あくま)」と人の子の亡骸(なきがら)()ざっているものを見て、「うわぁこれは(ひど)いな」と思ったのだ」


「さすがに言葉を選んでほしいです」


「済まない」


(かく)(さと)に「灰色の呪い」が流行ると、その村はもうお(しま)いです。もともと村人やドルイドの何人以外は来たこともない。そんな田舎のもの、一つ二つ手出しても、リスクの方がデカすぎる。


確かに生前のわたしは病弱美少女で珍しいもんだったんですが」


「その表現、今必要か」


「白く生まれた人の子は、いろいろ大変なんです」


「そうか」


ふん。


「でも、わたしは家に居たんだ。わかるすべが無くて、「灰色」の毒気は平凡(へいぼん)猛獣(もうじゅう)たちも()ける。どうぶつによって、そこからわたしの体が運ばれるわけもない」


「そうだな」


わたしは「解答編」の気取りでそう言った。


「「灰色の呪い」に動かれたわたしが、そこまで(おもむ)いたと考えるのが(ただ)しい。」


そして、「深紅の悪魔」は「灰色の呪い」を持っているように見える。でも、別に体調不良(たいちょうふりょう)になるとかでもなくて、ただ(うつ)すのだ。それは何故(なぜ)何故(なぜ)


「正解:「灰色の呪い」が体を得た存在が、「深紅の悪魔」だったんですね」


「うむ、わたくしもそう思う。」


イヌはなんか可愛く困惑していた。


「そして、「なんでわたしなの」だ。貴方様は」


これは最悪の嘘だ。


「「深紅の悪魔」に力を与えることができる、あいつらの神様みたいな存在なんです」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ