なんか言ってないことありますよね
一応狼に、「森の姫様らしさを求める」と言ったけど
「狩り人としての家業」とか言った時と全然違って、
言った時に、海の波のように(見たことない)
ドルイドの呪術の知識が、
いや、賢者の知識が
急に記憶が戻ってきて驚いた。
記憶が戻ると言うのも、実はわたしは人だった頃に、呪術など、ドルイドのばあちゃんが村の依頼で施した
畑の活気を戻す術、肉の匂いをよくする術、わたしの体に効く薬草の粉を作る術などを見ただけで、
少年の前で使った「再回」は、以前見ていたその中でわたしの肌が日差しですごいことになった時があって(花がきれいで遊んだり、芋虫を弄ったりそんな感じで外で夢中だった。)
それを治してくれた時を思って、「肌が大変だなどうしよ」としたら、急に、勝手に浮かんだ。
(でも、たぶん詠唱も名前も違った気がするけど、気のせいか?)
その時と同じだった。
それの何倍だったんだ。
「再回」の時と同じ感じで、何種類かの呪文や、使い方も、なにかのエーテル理論までも分る様になった。
エーテルの操作が、自分の体に流れて、周りを漂う糸みたいなのを握って、回せる事、というのを知ってた。
なんで自分の髪が夜に光るのか、それは狼から「エーテルの勢い」が繋がっていて、わたしの体に溜まっているエーテルが、自分が上手く使えない余る分、湧いて、ほんの少し大気中に蒸発してるのが見えるから。
なんで狼とわたしの気の通路が一方的か?それはわたしが狼の使い魔みたいな仕組みになっていたからだ。(それは薄々(うすうす)感じてた。)
しかも、その、実は恥ずかしくて弟にすらも言ってなかった、
わたしには「我流のエーテル操作」があったけれど。
それができるようになったのだ。
「うおおお!!なんです、この力は」
「わからないな」
狼はなんでわたしが急に調子がよくなったのか、全然わからないようだった。
「」
「おまえのコアが不安定だったのが、心構えを良くしたことで、安定になった。
たぶん、「混ざったもの」との方向性が合わなかったのが、非常によくなったと見える」
「なら…!わたしはもう「崩れ落ちる」とか「薄くなる」心配はないんですね!!」
「いや、それは変わってないよ」
変わってなかった。




