わたしはそういう生き物だ
もう昨年の事になるね。
昨日だけど。
今は1月1日の午後だ。
初めて「深紅の悪魔」を退治して、その感覚を覚えようと
杖の素振りを終えた後、目を瞑った。
やはり爽快だった。
人間の体の頃、わたしは肌は脆く、鼻は詰まる。息が難しくて全部不愉快だ。
それが、自分も謎だらけの不思議ちゃんの経緯で、素早く、気楽に動けるようになったのだ。
爽快ではない筈がない。
こんな感じで変わらない体でこれからを生きるのか。
「座標の衛星」がなにか、というと、狼の部下だ。
あの狼は空から来たお星さまみたいなもんで、今、ほとんどの力を失ったというのだ。
そして、わたしはその狼に名前を貰って、繋がることになった。これを「契約」と言う。
つまり、わたしはお日様に比べてお月様みたいなもんになったのだ。
「いや、太陽と月はぜんぜん違うぞ」
「そうですか」
「ここの言葉では上手く言えないけれど、太陽はもっと大きくて、月はよっぽど小さいのだ」
「どうみても同じサイズだけど」
「それはここがそんな世界だからだ」
またなんとか理性がそう決めているような事を言い出そうとするので、あっ、はい、するしかない。
そんなに全部決まってるような言葉を言うと「そうだったのか」と心外になっちゃう星も多いんじゃないか。
とりあえず、わたしの体はその不思議な星の力が関係していて、普通にサラサラに触れる髪も、眉毛も、
なんか良くわからない物質に変わっていて、
少年が言った「半物質半魔力の魔法生物」になってるらしいのだ。
そして、服も、マントも、杖も、ほぼ同じだと。




