そしてまた会おうを告げて桜のドルイドは街を本当に去る
「完全に忘れたけど、きみは、あの「深紅の悪魔」から、呪いが移ったのだ」
「呪い!」
「「灰色の呪い」という、病の類であって、知ってる?」
「あ、それは知ってます。時々流行り病として回って
かかった人は体全部黒くなって頭おかしくなって踊りながら死ぬとか」
「うん、あの悪魔は接したものにそれを移す性質も持つかもしれない
そいつ個体だけだったかもしれないけど」
「厄介に厄介を重ねますね」
「まったくだ。
そして、もちろん呪いはきみの服にも残っていて、浄化の術を使う間に綺麗さっぱりになくなったということよ」
「なるほど」
魔力の行いは魔力をぶつかって相殺する。それも初めてやったけどうまくいってよかった。
そして、わたしは、今度こそ本当に少年の家を出て、やはり白い頭は珍しいもんか、と思いながら、マントを被って。
フィレンツェの都心を出て、とりあえず今日やり損ねている筋トレでもやりますか、と思って森を向かった。
話者切り替え
一方そのころ、ビリビリ少年
おれを助けてくれた、ほとんどの話が破綻しているあのドルイドさん。
最後の最後まで結局聞けなかったけど
体が宝石みたいになった、あれは、本当になんだったのか
なにがいけなかったのか
恩人だ。触れてはいけないのだ。
でもずっと気になって仕方がない
うん…
学びたいものがたくさんできたようだった。




