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噓つき
そんな感じで
自分の正体は、徹底的に人の少女であると、
人間だと隠している
そんなわたしも霧の中にあった。
宝石の様に前を映す眼球と
白くなった頭の毛
獣の我が郷を隠して
クララが少年と話を続くことを聞いていた。
その国はもちろんムー大陸だ。
わたしは75000年も前に、この星に来ている。
良い国だった。
エーテルが溢れて、自由に飛べて、掟をかかれたけれど、わたしにはどうでもいいことだった。
先少年から呪いを取り除いて
塗られた泥のような記憶は蘇り
都合よく言わない嘘を言わない、わたしとして、わたしはわたしの中にいる。




