確かに粉になったという事はそういう事だ
「うん。深紅の悪魔は非凡のものだから、体ぜんたいがエーテルでできてるからそうなんだよね」
「ええ。術を使う前の素材と、過程と、結果を成しているのが魔力なんだけど、それでできている体ですから、違うものを混ざっても理に適います」
そして、わたしの種族はもともとぜんぶ一回混ざったのだ。
「もちろんそれだけでは「違う奴の記憶」が混ざるんだよな。それもちょっとあるけど、わたしはちゃんとわたしの記憶が覚えたから、これは「すべての深紅の悪魔はわたしの記憶も持ってる」と想定して生きてるのだ。「怖い記憶」の時に、そうされたのだ」
「ふむ。」
「どうかな」
「変だと感じますね。「悪魔」がきのこみたいな性質を持つ体で、ドルイドさんと違う個体を狩って、そのエーテルを吸収するとドルイドさんの個体の記憶も混ざっている。それは本当に「全部粉になっていっかい完全に混ざった」ということだというのがドルイドさんの話です」
「そう。わたしはそう思ってるのだ」
「「賢者の国」には何匹いました?」
「わからんけど100以上だ」
マジでわからない気がする。もしかすると10万くらい居たかもしれない。
「なら、その粉をこうこう混ざって、「灰色の呪い」になりました。
これに「スターダスト」が当たった時の話です。その時の偶然によって、一部はこのもので復活して、一部はあのもので復活する」
「ふむ」
「おかしいです。混ざったらそのイドやコア、そんな芯も混ざる」
確かにそうだ。もともと深紅の悪魔は体全体で考えるものだから、「人の中心は頭」「いや、心臓だな」とかがそんなに決められたもんじゃない。そうなのだ。
なら、一番気になる結論が出るね。
「なら、わたしと同じ奴が復活する事もずいぶんあり得るな」
「そうかも知れません」
うん。でも、それは全然問題ではない。
「でも、そいつはふつうに人は襲えず隠れて生きるから別にいいんじゃないか?」
「そうですか」
「能力の問題だ。人の脳みそを吸って自分を維持するとか進もうとするそんな観念がないのだ。まあ、その中でわたしと合うと、普通に合体できると思うし」
「そんなに自分が信じれますか」
「信じれるね。余裕で「互いが今までやったこと」話で共有して、渡すね」
「まあ、実はおれも自分のことが信じれるけど」
「うん、多分それがこんな心を持つ人々の共通点なんだ」
この話の中で、それが縁を大事にすることか、颯の傾向を持つものかなどはそんなに大事なもんじゃない。ただそんな考え方もあって、このものがそれが話せるという事が大事だ。
「ふむ」
「なんだよ」
「別になんでもないです」
「可愛い顔を存分に楽しめ」




