わたしだけだ
「わたくしの「欠片」はもともと深紅の悪魔が住んでいた環境の土だし、あいつらが急に培養できるのはそれに、もっと神話生物理学的な秘密がある」
ここで設定追加ですか。
「ここで隠された話ですか」
「隠してないわ。普通に言ってる。わたくしはコア、芯としてこの星まで飛んできて、同じく飛んできたのが山くらいの量の欠片だ。」
「そうですね」
「これらはもともと「遠くまで飛べて、地表まで届ける」までに「濃く」て「強く」て「頑丈で」「優れた」詳細属性をもってる物質なんだ」
「ふむ」
実はわたしクララは今の現代人としての常識と衝突してるから、こんな話はよくわからない。
「ムー大陸の終末に関する仮説の中で、わたくしが「落ちながら燃える」とか言ったよな。おまえが言ったかも知れぬ」
ほー確かに。
「確かに言いました。ふむ、なるほど。「よわい部分は落ちながら焼いて、消え去った」ということか」
「そのとおり。だから、濃い部分に当たったから急に培養ができたという事だ」
「そうですね」
「そして、この様に生き返った深紅の悪魔の奴は、まあ、わからないけど、たぶん一匹も残らずわたくしのチカラが戻る事に協力的ではない。ぜったい邪魔するのだ」
「どうぜんでしょう」
これは「土地として尊敬しない」などを言った話があったと思うのだが、わたしはまた、クララでありながら「ムー大陸で人の子の魔術を学んだ深紅の悪魔」でもあるからわかるのだ。我が種族は「うひうひ」と「自分に慣れてるエナジーリソース」を利用するだけで、ぜっっっっっったいそれを集める、環境復興支援とか興味ないのである。
「本当におまえだけなのかな」
「わかりませんが…いったん覚えがありませんね。ここの人の子より、もともと寿命がくっそ長くて世代交代が遅めの「深紅の悪魔」は、その種族の特性含めて色んな理由がありますが」
「うん」
「壱、個体数がめっちゃ減ってる。■■■■■の爆発によって、わたしは正直 具体的な覚えはないですが、色々あってこの世界まで来ましたね。その時 空から不思議な光が降りてきたわけでございまして。この過程で「利用できるものは利用する」以外の奴らはほぼなくなった。それができる個体がより生き残った。
弐、わたし以外の、わたしが知ってる個体はぜんぶ病んでた。「知性体食っちゃだめです」になってたから。まあ、ムー大陸の「賢者の国」としてはどうぜんでしょう。そして、「賢者の国」はこの世界や、この世界の上に飛んでる何かのものだとしても、とりあえずこの世界の廻のあたりのとこかでしたが、そこ以外は住める場所がなかったんです。エーテルの環境ではないから。そして、わたしも一端普通に心の言葉は聞けるので、その中で平穏に人の子に慣れようとする変人はわたししか…」
「そらまあ、「深紅の悪魔」の心の言葉の特性で完璧にそうだな、「それが交わせないやつ」はもともと協力的ではない。「交わす奴はぜんぶ病んでる」」
「はい。まあ、そうです。」




