表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
162/623

魂を分けるのはどんな感覚か

「まあ、できるか否かもわからない「欠片を与える」は後のことで()いでしょう」


「そうだ。思いついただけだ」


それもまた、なにかの(じゅつ)のアイディアになるといいな。


「もちろんわたしは「そう言えば」一言で、先までなに喋ってたかぜんぜん忘れちゃうから、今の話題自体はずっと言うけど。

「欠片」を与えるというのは、いったん「ここにあるのに」分離されてる判定になるのではないでしょうか。「わたくしもブイオ、あっちもブイオ」みたいな感じじゃないですか。

わたしに比べると、まあ、「木のエーテルが半分こ」になると、それは二人になるとか?」


「確かにわたくしと他の欠片の感覚はそんな感じかも知れないな。星の質量と人の子や■■■の質量は差が程遠いだが」


「物語性を持つ以上、デカさはそんなに大事なことではないかもしれませんね」


「こいつ偉そうに」


「でもそうでしょう。わたしはちゃんと今「ステラ・ロサという名前」を貰ったけど、「クララ」としての自我を維持してますから」


「そうだな。」


物語は凄く強く主張して、それを続くのができると、その物語は強いのだ。でも、質量が足りないとその分物語の精度、熱量、固さと今の流行りが多少足りないと思うのだ。そこで「差」が出るんだな。


「ふふ。

まあ、物語性が多少尖ってるとしても質量が違うから、それは「(しな)」の差になる。

わたしは半分になると、人の子として自我ができない感じになるでしょう。自我が一人分だからです。そして、それが本当に復活ができるか、もし「半分こ」をやるとか、それが失敗したら終わりだから、ぜったい試しもしないと思いますが。もしわたしがもっと多い熱量がコントロールできるようになるなら、「ステラ・ロサさんが二人、三人」も出来るかも知れません」


「どっちが本体になるかわからないだろう。だからわたくしは「ちゃんとわたくしがブイオで、相手が欠片だ」と見分けるのだ」


それが問題だな。ブイオ様の場合と逆に、わたしは問題がなさそうだから問題だな。


「まあ、わたしはわたしが本体ではなくてもいいと思いますから、それは安心だと思います。「ステラ・ロサが」頑張って生きるとそれで十分で、わたしが見分けることができないくらい本人であると、それは本人です。」


「自意識が強いか弱いかどっちにしろ」


「これはもう「クララ」が一回死んでるのと、深紅の悪魔の性質です」


「確かに」


前者は言うまでもない。わたしは「10歳」の感覚があるけど、確実に一回死んだ。亡霊なのだ。今更自我を出す理由があるか?まあ、それがこの物語だけど、「クララとして蘇り」話は望まない。そうなのだ。


深紅の悪魔は…人から見ると奇怪だな。

キノコの形で胞子の生態。体に甲殻がある知性体という点はクララの常識では虫人間みたいな感じかも知れないけど。

根本はきのこだね。

そんなに記憶はないけれど、


とりあえず、そいつらは名前もないのだ。自意識が強い訳がない。

でも、知性体を支配して操る事ができるのだ。自意識が弱い訳がない。


どっちだ?はは。

それが「深紅の悪魔」だという事なんだろう。


「だから、「一人の自我を維持するための情報の量」や「安全さ」が問題であって、わたしは「わたしだけがステラ・ロサだ!!!偽物は認めぬ」みたいな話は発生しないと思いますが」


「断言はできないだろう」


「それもそうです」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ