毎朝の鍛錬ができないとしてもできる時はやった方がいい
髪色は白くて、薄いピンクが漂る。星のエーテルが蒸発してるのは、発光する特徴は昼にはわからなくて。自分は自分の姿がわからないから、しかも水は危ういからあまり見ようとしてないが
そう。わたしはわたしがどんな顔をしてるのか、ぜんぜんわからないが
とりあえず可愛いらしい。ふん。それでいいか。
クリアリング、可愛いは問題ないから凛々しいに移行するのだな。
毎日のものは、「走り」「伸ばす」「棒」だ。
できない時ももちろんあるけど(毎日しようとする事自体が逆にそんなに良くないかもしれないけど、ここは、わたしはそんな時に一回休むと永遠に休みそうなのがちょっとあれだ。例外だ)
できると、毎日やった方がいい。
毎朝に運動ができて、何かを続くことができるのは、それが即ちチカラになるからだ。
わたしは不変だ。母のくらいの身長で止まって、変わらない。
筋肉も同じ。柔軟性も同じ。腕力も、土を蹴る脚力も、首の角度も
完璧無敵の偶像だという事は洒落ではないので
それと同じく、この変わらない体がばらばらにされると、それはもうクララの感覚として終わるのではないか怖すぎるのだが
実際そんなわたしはこれから頑張って気を付ける、ドルイドのステラ・ロサ。ブキは杖だ。
走ってる。
体の仕様は同じだ。わたしの体は体自体はそのままで、減らないから。まあ、疲れない限りずっと動けるけど(ブイオさまからのエーテルの勢いがあるから)心が疲れると疲れるのだ。
逆に、筋肉も柔軟性も腕力も脚力も同じだろうと
心が固まると、良くなると、運動能力があがる。
それがチカラだという事を、もう、わたしは知っていると思う。
腕力が同じだけど腕を動く順番がよくなる。
柔軟性が同じだけどどの角度で身体のあっちこっちを曲げて張ると効率的か、ちょっとわかる。
動きのリズムで体の重さの中心を感じて、より早くなるように土を蹴るのだ。
ふん、なにが不変だ。こういうの、毎日しないと劣るわ。
体は不変だとしても、それを動く心は動くという事だ。
爽快!
やはり、「白い人」としてなんもできない棺桶で(言っちゃった)10年近く生きたクララとしては、この解放感は凄くいいものでして
マジでなんかした方がいい!と出会う人々全部に言いたくなるけど
まあ、最近のお仕事は魔術ギルドがバズってて、女の騎士さんや船員さんや聞いたこともないや。
ふん、桜のドルイド、ステラ・ロサさんがいますが。めっちゃ強いんだけど。
「結構調子がいいな」
「そうですか?」
「わたくしは一応星の神秘なチカラがあるので、なんか時とかわかるのだ。良くなってる」
「はは、これも愛のチカラなのでしょう。」
「ふん、これがわたくしを狼にした「祈」のチカラか。なるほどな」
そしてストレッチをするのだ。腰と、膝と、足首・股関節。
手首と指指、胸元から脇を伸ばして上を見る。
「うううう!くあ。」
そうだ、わたしは「不変の体って、もともと体が疲れるのはおかしいのではないか」という事を気付いて、ちょっと一日のノルマを走ったくらいで、くたびれないのだ。強い!
「杖道だな」
「左様でござる」
マントと共に置いていたわたしの相棒、桜のドルイドの杖である。
何回も適切な動きで棒を振る。
まあ、頭に当てるのが主の目的で、
防御のため、動きを奪うため、息ができぬ様に、
隙を作るためでもある。鋭く!
「今の少年はなんか「火」の授業を聞いてるのだろうか」
「そうですね。「炎矢」で命を救われたと言ったから、もしかするとその本人ですね。それはテンションあがるな」
「確かにそうなるだろうな」
「ヤーッ!!」
同じ筋力を持ってるとも、当たりたい場所の認識と、様々な例外、周りの状況がぜんぶ違う。
その中で一番いい行動を選ぶためには、とりあえずよく学んで、熟するのが大事だ。
「お疲れ様」
「気持ちいいですね!」
ふん、結構いい筋トレになったと思うのだ。水飲もう。
「なんかこんな時は予測できない出会いがあったりするんじゃないか」
「フラグはやめてくださいまし」
フラグというのは騎士小説によく出る物語の要素で、次の内容がわかるようになってるなにかの表現を言う。たぶんそれが「旗があって、何かがある、そして何がある」という情報を与える事を示す言葉だ(適当に考えてみた。違うかも知れねえ)
「ふん、まあ、ここはマジで誰も来てないからな。言ってみただけだ」
わたしに都合が良すぎる異性に出会ったばかりで
もう何かの事件に巻き込まれるとか、ちょっといやなのだ。




