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決定的にわたしには次がないと思うけど

この御伽噺を見る読者は、二種類がいて、「こんなに虚無主義か」と「これは虚無主義だな」に分かれると思うけど、そうだ。わたしは不変の少女であり永生のドルイド。


桜のドルイドであり「座標の衛星」ステラ・ロサですが、

うん。御伽噺と騎士小説の手番、「幸せに子供産んで過ごしました」がないのだ。

その未来は無いと感じるのだ。


未来何十年、何百年、

天才魔術師に出会っても(これは出会ったな)

国の英雄とか、魅力的な暗殺者とか

頭いい騎士とか、異国の武人とか

うん、やはりわたしの常識に基づいた妄想もそれくらいだ。

今はもう1000年の世紀末之狂気(ミレニアムバグ)が解決されたのもほぼ500年。

魔力刻印のドアロックもできるわ、道の悪臭を消す装置も存在するし(魔力のものだけど。)

田舎娘としては「うわ、まじ未来社会(えすえふ)だ」とか思える風景だけど(以上、クララの適当な話)

まあ、これからの100年、200年以上は本当にわからなくて


どんな男子に出会っても、そいつらは普通に人の子であろう。そして、


いつかエンブリオ少年も老いて死ぬだろう。


そもそも(クララ)は子供の頃から「そういう将来」は思ってもしなかったから

「動けるようになったら村出る」の時も

「飛べるのか!?」の灰色の亡霊の時も

そもそもその前提がなかったから


わたしは今のわたしを続くのが、「日常を生きる」事が生の目標にもなってるのだ。


それは今日も今日の朝の(午前の)筋トレをしようと、そろそろ知ってる山と川が見れる、「予測可能性」や「恒常性」は確かに命の本質だ、とか

クララの記憶にはぜんぜんないけど、飛べるわたしの粒さんがキッチリ覚えているムー大陸の知識を混ぜながら

「まあ、人間と■■■と星の魔力のトリプル亡霊が元々母さんが言ってた普通の生きをするのは無理だな」とか思うのである。(根拠は知識から作ったけど、こんな考え方はもともとクララの時期からそうだった。それほどなんとかなんとか戦争の中、現代人の中でしかも白い人として生まれるのは、まあ、楽ではない方だと思うのだ)


いや、「ヘラってるのなくなったのではないか?」とか思う読者もいるかもしれない。違うのです。


とても幸せだよ。たぶん頑張れば、クララや■■くんが貰えなかった凄く幸せな時間が続くと思うよ。

でもその次はないからな。わたしの次は感じられないから

だから


だから、その次はないから、今日を頑張って生きる事しかできる事がないのだ。


わたしがエンブリオ少年を愛した結果はこの世に残るのだ。

わたしが「深紅の悪魔」から命を助けた頭いい奴らは子孫を残したりするのだ。


その子孫の存在はかわいくて凛々しいステラ・ロサちゃんの存在証明になっていて

わたしの恋人がなくなっても、わたしの(コル)が壊れても、■■■のハサミに一刀両断されようとしても、

桜のドルイドさんが生きた証拠として残るから。


だから、今日は今日の筋トレをやるしかない!


お水を飲んだ。

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