おれは仕方なくおれ強ぇえ系主人公になる事にしたよ
「戯言です」
おれは頭が凄くいいから分かっている。
「ステラさんは確かにドルイドで、正直、ドルイドで合ってるかも怪しくて」
「…」
「おれも言いましたよ。常識と、「四元素」と、「木」のエーテルが合わないと。」
おれにそんな都合よい悟ったような朝は来ない。
そして、来たとして、それがなんになる?
「でも、おれはこのフィレンツェに生まれた。離れることは難しい。
今の魔術ギルドは他の属性の魔術など認めてないのです。
なんの選択肢があるというのですか?
今から、家出て、「木」とも違う、自分なりのエーテルを探して生きるとかですか?
出来る訳ないじゃないですか。
おれには、ここしかないのです。」
「しかも結構最上のな」
「そう」
それでも2年だ。勉強して、本読んで、何もなかったわけでは無くて、他の魔術師の生徒とも知り合いだ。この連結は後の利得になるだろう。
おれは普通のどちらかの魔術師になって、
畑を整理するか、川を洗うか、風呂を焚くか、風を治める
凄い仕事だ。
もう1000年も続いている魔術の社会なんだから
変わらない。普通なんだ。
まあ
そのうちに先の深紅の悪魔とやらに食われるかもな…
「整理ができない」
感情がめちゃくちゃになったおれに対して、
「まあ、少年」
ステラさんはまとめる。
「確かに言った。言ったよ、きみの属性は「火」「水」「土」「風」じゃないなにかだと」
「なら…!!」
「でも、それは
その凄い朝は、今の環境で、社会を生き残ってから生まれてくるかもしれない
もし、国が戦争の影響で大きく変わるとかもな」
「いや、千年ですよ。今までもそうですし、これからも魔術ギルドは健在で、
戦争ですね、おれは今まで騎士小説を減るほど読んでですね、結論付けでですね、
おれの次の次の次の天才魔術子供も
ああ。戦場出て自分の「炎矢」に混ぜて飛んでくる石ころや矢に撃たれたり
そういう普通の有能な頭いい大人として
変わらなく、国が変わろうとも魔術師としての専門職の枠は健在で生きて死ぬんです」
「いいことなのではないか…?」
「だからここに入っているのです。最上なんです、ここは」
「まあ!話を聞け」
「はい」
ステラさんはまとめる。
「一応「生き残って」「四元素の元素魔術をマスターしろ」」
「はい」
「宜しい」
そんな感じで、通りすがりのドルイドによる、おれの進路相談は一段落した。
おれは頭が良すぎるので、たぶん、その4つを全部マスターしたら、研究室の大魔術師に全員嫌われて、他の生徒は死にそうな表情になって、おれの給料が特に上がる事もなく、
どっちの研究室に入って階級が上がるのでもなくて
ずっと見習いみたいな所属魔術師だけの曖昧な曖昧大人になることを解った。
「まあ、でもそれしかないことはわかってました」
「きみ、頭良さそうだしな」
「もし、ギルドから破門になったら、「木」のエーテルも教えてくださいよ」
「いや、きみに「木」の才はないよ」




